
檀野 彰(だんの あきら) プロフィール
兵庫・丹波 長谷大池の状況をお届け!
長谷大池は、山の谷部分を堤防でせき止めた、ため池です。農業用ため池として利用されています。この池にワカサギとヘラブナを放流して、釣り池としたものです。
水深は約3~10mで、池の上流から下流に向かって、緩やかに傾斜しています。池には2つの谷川が流れ込んでいますが、上流に人家がないことから、極めてキレイな水質を保っているのが特徴です。
池には浮き桟橋33基(桟橋標準1基:2.4m×10m)を4角状に連結して配置し、ワカサギ釣りとヘラブナ釣りの桟橋をエリア分けして、釣り桟橋としています。
また、定員16人(1人1枠)のワカサギド~ム2基も、深場のワカサギポイントに配置しています。
1人用カタツムリテントも桟橋上に10基配置し、各自のポイントに移動してご利用いただく予定で、通称ボッチハウス(園芸用ビニールハウス)も4基設置して、椅子利用でカタツムリテントに入れない釣り人に活用していただく予定です。
一般的にワカサギ釣りは冬の釣りで、氷に穴を開けて釣ることをイメージされる方が多いと思います。
実際、ワカサギは寒い地方に生息する魚なので寒さに強いですが、水温30度以下なら、夏にも釣れます。一般的には10~3月末までが関西のワカサギの釣期ですが、長谷大池では1年を通してワカサギ釣りを楽しんでいただいています。
春に孵化したワカサギの稚魚が、7月下旬から8月頃には釣りの対象となる5cm程度まで成長して、繊細なアタリでテクニックが必要ですが、数釣りが楽しめます。
令和2年は960尾、令和3年は700尾、令和4年は330尾、この頃に釣れています。
秋には8cm程度まで成長したワカサギが中層に群れで回遊するようになり、アタリも大きくでて、初心者の方にも楽しめるのが、この時期です。
冬になると水温も1ケタ台になり、ワカサギも群れが散り、少数で池底にへばりつくようになります。
この頃は、底を重点的に攻めるフカセ釣りが主流になり、テクニックを要するワカサギ釣りが1番面白い時期になります。
春はフルセ(2年魚、3年魚)が釣れ、新子ワカサギ(当歳魚)が釣れ出す夏まで釣れ続きます。
このように、時期により釣れるワカサギのサイズ、釣り方は異なりますが、1年を通してワカサギ釣りを楽しめます。
魚群探知機を用いてワカサギの回遊するタナを確認して、仕かけを入れます。
2回から3回の誘いを入れてしばらく待つと、ブルブルと穂先が揺れるアタリがでますので、間髪を入れずに合わせていただければ、釣れると思います。
針数が多いとトラブルも増えますので、初心者の方は5本針か6本針仕かけがよいでしょう。
筆者も船釣り(ブリ、ヒラマサ、ヒラメ、アカムツなど)、川釣り(アユ、コイ、渓流など)、筏釣り(チヌ)、池(ワカサギ)など、いろいろな釣りを楽しんできましたが、この中でもワカサギ釣りは面白い釣りの上位ランクです。
ワカサギ釣りの楽しみ方もいろいろあり、数釣りを楽しみたい方、1尾ずつ誘いを駆使してアタリを楽しみたい方、数もアタリも楽しみたい方など、多種多様だと思います。
筆者は、アタリを楽しみたいタイプで、テクニック次第でアタリの数や、釣果に大差が出る、奥深さが、ワカサギ釣りの魅力です。
ワカサギ釣りは、1に場所、2にエサ、3にテクニックだと思っています。アタリは待つのではなく、自らだすものです。
次回以降は、このようなことについて、説明したいと思います。
アクセス
■交通…舞鶴若狭道の春日インタで降り、すぐを左折。最初の信号を左折して道なりに進み、舞鶴若狭道の高架をくぐって、国領信号を右折すると長谷大池への案内板がある。
■期間…通年
■料金…1日1800円。ワカサギ用レンタル道具一式1000円。エサ、仕かけ常備。
■公式ホームページはこちら