近年、海洋ゴミ問題が深刻化しています。
特にプラスチックゴミは海洋ゴミの半数をしているとされ、改善に窮している状況です。
そんなゴミ問題を少しでも救うべく、立ち上がったのが折兼。
折兼は食品包装容器をメインに取り扱う会社。そんな折兼が目を付けたのが、エサを入れるプラスチック容器。
海洋プラスチックを助長してしまう問題を解決するため、関西の大手釣具チェーン店フィッシングマックスと、釣り業界初の生分解性のエサ容器、「ベイトバガスパック」を共同開発したとのことです。

ご説明してくれた折兼の服部さん
ベイトバガスパックとは?
「ベイトバガスパック」は、バガス(さとうきびの搾りかす)と竹を混ぜて作られた100%植物由来のエサ容器。
記者が実際に触ってみたのですが、触り心地は厚めの紙に近く、強めに握っても潰れないくらい丈夫な素材でした。この強度なら、バッカンに入れていても潰れる心配はなさそうです。
約110日で細かく分解される
万が一、釣り場で海に落としてしまっても問題ナシ。海洋分解性の機能があるため、水中で分解されて環境を汚しません。
釣りエサのいる水槽で、実際に「ベイトバガスパック」を沈めて経過観察したところ、110日後には細かく分解されたそうです。
実物はこんな感じ
形状にもコダワリが

出典:折兼
生分解性だけではなく、形状にもコダワっているとのこと。
①エサが取り出しやすい深さ
②直射日光を避けるフタ
③輪ゴム不要で留められるデザイン
④釣りエサが逃げにくいデザイン
釣りのプロの意見を取り入れながら開発したようなので、釣りの邪魔をしないような形状に仕上がったそうです。
釣り場のゴミ問題も、「ベイトバガスパック」のような環境にやさしい製品が増えれば、ドンドン改善されていきます。今後のゴミ問題を解決する1手となりそうです。
ベイトバガスパックについて詳しく知りたい方は以下のリンクから