【知ってましたか?】「あの素材」のインナーウエアは逆に体を冷やす?冬に最適な機能を持った素材とは
冬~早春といった、寒い時期のフィッシングシーンに欠かせない存在となったインナーウエア。
いくら高機能なアウターを持っていたとしても、機能的なインナーウエアと組み合わせなければ、快適に釣りを楽しむことはできない! と言っても過言ではありません。それでは、どんな機能のインナーウエアが最適なのでしょう?
そもそもアウトドアアクティビティにおけるインナーウエアの役割とは?
厳寒期の今、インナーウエアに求められる機能、それは「防寒性能」です。釣りに行くと1日中外で過ごすことも珍しいことではなく、寒さから身体を守るための大切な役割を果たします。ただし、防寒性能が高いだけでは「汗冷え」により、逆に身体を冷やしてしまうことも…。
寒い時期に最適なインナーウエアの選び方
インナーウエアはどれも同じでしょ? ぶ厚ければいいんでしょ? と考える人も多いハズ。市中では様々なインナーウエアが存在し、どれを選べばよいか分からない! という人に向け今回は、釣りに最適なインナーウエアの選び方をご紹介!
インナーウエア選びで大事なのは「素材特性」
インナーウエア素材には大きく分けると化繊素材と天然素材という2つのタイプに分類することができます。化繊はポリエステルやポリプロピレン、天然素材はウールを使用したアイテムが主流。
それぞれのメリットと、デメリットについても解説していきます。
吸水速乾性に優れ、肌表面の水分を素早く発散させることができます。
各メーカーが独自の素材開発を行っており、皆さんになじみのある、水分や摩擦から熱を生み出す「吸湿発熱」という仕組みの素材も、化繊製品の1つです。
吸水速乾性に優れた生地は汗をかいた際も不快感が少ないというメリットがある反面、防寒性能が低いというデメリットがあります。「吸湿発熱」については、防寒性能に優れている反面、速乾性が低いため汗冷えしやすいというデメリットがあります。
フィッシングシーンで使用される天然素材といえば「ウール」。いわゆる羊毛が挙げられます。ウールにも様々な種類がありますが、各メーカーが多く採用している「メリノウール」について紹介します。
メリノウールとは、メリノ種という羊の毛から作られたウールのこと。良質なウールが取れる品種であり、高級ウールの代名詞的存在です。通常のウールに比べ原毛の1本1本が細いため、ウール特有のチクチク感が抑えられているのが特徴です。吸湿・湿度管理機能も優れ、汗をかく前の段階から身体が発する水分を吸収し、発散してくれます。また汗をかいても毛管現象にて吸い上げて、気化/発散させるため肌表が快適に保たれます。雑菌が付着しづらい性質を持っているので、ニオイが発生しにくいのもポイントです!
厳冬期のインナーウエア選びで注意する点
シーンによって変わりますが、厳冬期の釣りにおいて適さない素材もあります。
レーヨン:レーヨンはポリエステル等と同じく化繊ではありますが、吸水性が高く乾きづらいという特性があります。つまり、「汗冷え」を引き起こす可能性があるため、アウトドアシーンでは不向きといえます。
コットン(綿):コットンは天然素材で、吸水性は高いですが、先述したレーヨンと同じく乾きづらいという特性があります。こちらもレーヨンと同じ理由で、アウトドアシーンではあまり向きません。
寒い時期に最適な素材とは?
以上のことから、吸湿・湿度管理機能に優れた「メリノウール」素材のインナーウエアがオススメです!
フィッシングシーンにおいては寒い時期でも身体を動かし汗をかくことも多いため、1番気を付けるべきは「汗冷え」。それではここで、再度「メリノウール」の特性をおさらいしたいと思います。
・ソフトな肌触り
通常のウールよりも繊維が細く、滑らかな肌触り。チクチク感も抑えられている。
・吸湿性
繊維自体に高い吸湿性があり、吸水・発散性に優れている。「汗冷え」から身体を守る効果がある。
・抗菌防臭効果
雑菌が付着しにくい性質で、ニオイが発生しにくい。
そんなメリノウールにも、当然デメリットもあるワケで。
例えば、ウール表面の組織「スケール」が互いに絡みやすく、毛玉ができやすかったり、メリノウールは天然素材のため、保管時は虫食い対策が必要だったり。また、メリノウールの性能を維持させるためのケアとして、洗濯時にはネットが必須だったりというのも、デメリットといえばデメリットといえるでしょう。
メリノウール素材のオススメインナーウエア
釣りに本気のシマノが提案する、オススメのインナーウエアがこちら。

出典:シマノ
シマノ公式「アクティブ ウォーム アンダーシャツ」詳細ページはこちら
シマノ公式「アクティブ ウォーム アンダータイツ」詳細ページはこちら
シマノ公式「プロテクト ウォーム タイツ」詳細ページはこちら
羊毛の中でも品質の高いメリノ種のウールを使用。保温性が高いだけでなく、吸湿・放湿性にも優れたアンダーシャツです。運動によって生じる水蒸気をほどよく逃してくれるため、肌面をドライに保つことができます。釣行時のベースレイヤーとして好適です。
寒いシーズンのフィッシングシーンではメリノウール素材のインナーが欠かせない!
天然素材なのでデメリットもありますが、そのデメリット以上のメリットをもたらしてくれるのが「メリノウール」。
その快適性、温かさを知ると手放せなくなること間違いなし。肌に触れるものだからこそ1番コダワるべきだと思います。アウトドアライフをより快適なものにするために、メリノウール素材のインナーウエアを取り入れてみてください!