さぁそろそろ東京湾ではマルイカも浅場に差してくる……時期となってくるのでは?
テクニカルさはそのままに、やはり深場マルイカよりは幾分エントリーしやすい季節。
そうはいってもマルイカ。触りはわずかで群れの移動が速いことも多々。現在主流となっているのがロッドを細かくシェイクさせるタタキ、そしてゼロテンションでアタリを待つというコンビネーション。
一瞬の触りを素早く掛けられるように、基本的にはマルイカ竿は感度ビンビンなものが多いのもうなづけます。
特に手感度もそうなのですが、わずかなアタリを視覚的に捉えることができる目感度も求められます。
さて、そんな中でアルファタックルから登場したフラッグシップモデル「アルファソニックマルイカGZ」。これまでマルイカ釣りに向き合ってきた答え、ともいえるロッド。
アルファソニックマルイカGZ
機種は3機種。ハイレベルにさまざまな状況にマッチする160UL、スパイラルガイド仕様で特にゼロテン釣法を強く意識した167XUL/RIGHT、167XUL/LEFT。RIGHTとLEFTはそれぞれガイドの回り方向を表しています。
まずは全機種のスペック。
MODEL | 全長 (cm) |
継数 (本) |
仕舞 (cm) |
標準自重 (g) |
先径 (mm) |
元径 (mm) |
錘負荷 (号) |
L1(mm) | L2(mm) | メーカー希望 小売価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
167XUL/RIGHT | 167 | 2(T) | 127.5 | 95 | 0.7 | 10.8 | 30-60 | 400 | 290 | 34,000 |
167XUL/LEFT | 167 | 2(T) | 127.5 | 95 | 0.7 | 10.8 | 30-60 | 400 | 290 | 34,000 |
160UL | 160 | 2(T) | 125 | 92 | 0.9 | 10.7 | 30-60 | 400 | 290 | 33,000 |
167XUL/RIGHT
167XUL/LEFT
ゼロテン特化型の167XUL/RIGHTおよびLEFTは、特化型であるけれどトガりすぎていないのイイところ。
ゼロテンをこれから体得したい方にも非常にやりやすい竿で、ベテランアングラーもうならせる設計。
まずはレングスに特徴があります。167cmとゼロテンモデルからイメージするには少し長い印象を受けます。
ただ船のマルイカ釣りは、当然船の上下動があり、それを緩和させる狙いでこの長さにした経緯があるという。またそれでいて細かく竿を動かすタタキのアクションも行いやすい長さ。そのバランスが167cmという全長になっています。
続いては穂先。「アルファソニック」と聞くと、チタン穂先のイメージを持つが、マルイカGZに搭載されているのは全機種グラスソリッド穂先。
これにも意味がある。チタン穂先は確かにグラス穂先よりも若干感度に勝るが、やや重い。もともと繊細で軽量なマルイカ竿だけに穂先の重さは、思った以上に感じる。そこで軽いグラスソリッド穂先を採用したそうだ。
また、グラスソリッド穂先は視覚的にアタリを見る分には優れた素材であるのも採用理由。
そしてその穂先部分はホワイトペイント&イエロースレッドからピンクペイント&イエロースレッドへと移る。
このピンクペイントされた部分のガイドはチタンフレーム・トルザイトリングガイド。軽く感度に優れたガイド設定とすることで反響感度面でも底上げしています。
そして、このホワイトとピンクのペイントにも意味があって、ピンク部分より手前側まで強く曲がっているようだとゼロテンとしては曲がり過ぎになる。その目安として役立ち、ゼロテン状態を作りやすい仕様となっているのです。
また、そのスパイラル具合が絶妙。メインブランクスのガイドは135度まで傾斜するが、そこから先の継ぎの部分を自在に角度調整できる。
これはリールのパーミングが人によって異なることを想定した仕様で、リールを真上に構える人はメインブランクの135度から、もう45度傾斜させて継げば180度でガイドが真下を向く。
しかしながら一方で、タタキやすさや穂先に対する見やすさなどを重視し、リールを斜めに構える方もいると思う。そうした場合でも角度調整できるので、あらゆるパーミングでもティップガイドは必ず下向くようにできるのです。
一方でタタキの動作をやりやすくするために、写真のようにパーミングする方もいます。その場合はすでに角度がついているので、穂先側のガイドが真下にくるように継げばよいだけ。
このあたりも含め、特化型でありながら自身が扱いやすいようカスタマイズできる仕組みがうれしい。
160UL
160ULもゼロテン釣法がやりやすく、加えて宙釣りまでカバーできるハイレベルなバーサタイルモデルという位置づけ。
167XULに対し160はUL。いずれもごく繊細ながら160に若干だが張りを持たせているのは、宙でのタタキによる誘いも加味した操作性を重視したため。
こちらも同様にグラスソリッド穂先を採用し、ガイドにはトルザイトリング。やはり先重りせずに目感度・手感度に優れる仕様となっています。
また、167より短いとはいっても160cmという長さは近年のマルイカ竿としてはやや長めの部類に入ります。
そのためこちらもゼロテン釣法もお任せできる頼れる存在で、エキスパートの中にはタタキ&ゼロテンの操作性を重視してこちらを好む方もいるのではないでしょうか?
いずれにせよ、盛期は目前。フラッグシップなんだけれど万人が使いやすい…そんなアルファタックルらしい「アルファソニックマルイカGZ」、ぜひチェックしてみてください。
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