【東京湾のバチコンアジング】ダイワ・橋詰大輔に聞く!釣果につながるワームカラー選び

ボートアジング特集

東京湾奥の遊漁船で、数多くの船が周年出船している釣り物のひとつがLTアジ。

LTとはライトタックルのこと。ビシは40号ほどでPE1~1.5号程度のライトタックルでのコマセ釣りとなる。

近年、そんなアジの乗合船と同船してルアーでのアジングを楽しめる船宿さんが少しずつ増えている。

東京湾で、乗合で楽しめるボートアジング

△今回お話を聞いたのは、ボートアジングのエキスパート橋詰大輔さん

東京湾ならデイで!バチコンが楽しめる!!

いわゆるボートアジングだが、日中のデイゲームで乗合船と同船して楽しむということで、主流になっているのはバチコン=バーチカルコンタクトと言われる釣り方。

さて、東京湾バチコンアジングで主流となっているのは逆ダンと呼ばれるリグ。詳しくは割愛するが、胴突き仕掛けのハリとオモリの位置関係が逆になっているようなイメージ。

胴突き仕掛けでオモリがくる部分にジグヘッド+ワームがきて、枝の部分にオモリがくる。胴突き仕掛け(ダウンショット)の逆なので、逆ダンというわけだ。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、つまりはジグヘッド+ワームがアジとコンタクトする部分。コマセで寄せるわけではないので、ワームのカラーローテーションは非常に重要になります。

橋詰大輔が解説! まず揃えたいワームカラー

今回は、東京湾バチコンのエキスパート・橋詰大輔さんに、そんなワームのカラーセレクト法の基本的な部分を聞いてみました。ワームだけに重要になる色、さてさてこれいかに。

冬季などはある程度クリアな水色の場合もあるが、GW前後からの晩春~初夏といった東京湾バチコンのひとつの盛期では、水色がつくことが多い。つまりは濁り気味。

これからの東京湾、グローとケイムラは必須

そんな条件を前提とするならば、橋詰さんはグローやケイムラなど蓄光・紫外線発光を基本線として投入していくという。厳密にいえば、その日が晴天なのか曇天なのか、日が昇るタイミングや沈んでいくタイミングなど海中光量によっても変わってきて、その答えは現場でしか得られないことも多いのだそう。

△ケイムラMAXピンクは、特に橋詰さんがお気に入りの超高実績カラーなんだとか

とはいえ、そうした濁りがある状況では、まずアピールできるグローまたはケイムラから投入していくことがオススメだという。

そして「グローまたはケイムラといっても、まずは強いグローまたは強いケイムラから入っていくとよいと思います。グローかケイムラ、どちらかに偏ることも多いのでそれを探っていくのも楽しいところですね」と橋詰さん。

強・中・弱をそれぞれ揃えておくとグッド

大事なポイントは2つ。ケイムラまたはグロー、どちらかに偏ることも多い点。そしてケイムラorグロー、いずれにせよ〝強め〟から入っていくという点。

大別してグローorケイムラの2つに分ける、その中でそれぞれに強・中・弱というイメージで用意しておくとよい。

ちなみに橋詰さんの好きなワームに、ダイワ「月下美人アジングビームバチコンカスタム」「月下美人アジングビームバチコンカスタムストロング」が挙げられる。

ワーム自体が漂わせることも動かすこともできる非常に優秀なワームだという。

ここではアジングビームバチコンカスタムを例に見ていこう。

ケイムラの一例

あくまで一例だが、アジングビームバチコンカスタムを例にすると、上2つが強いケイムラ。

①ケイムラMAXパープル
②ケイムラMAXピンク

MAXとあるように、ケイムラの強い2色。ちなみに特に橋詰さんはケイムラMAXピンクは非常に高い実績を感じているそうだ。

続いては中間のケイムラとして挙げたのが、③ちらし寿司ドットグロー。ケイムラとグローの点発光でMAXほどケイムラは強くないが、グローの点発光もあって強過ぎず弱過ぎないカラー。

そして最後の2つが弱めのケイムラ。

④粒アミ
⑤ちりめんじゃこ

MAXほどの紫外線発光はなく、かつ点発光もないがケイムラ。絶妙なラインの弱めのケイムラ(あくまでここで出ているカラーの中では)という認識だそうだ。

グローの一例

ここまでくると分かりやすいと思います。考え方はグローについても同様。上から強いグロー、中間のグロー、弱いグローが各2色となっている。

ちなみに上から順に…

①SGルミノーバ
②フルルミノーバ
③グローピンク
④グローイソメ
⑤微弱グローオキアミ
⑥レッドグロー

①②に関しては紛れもなくメチャクチャ強いグローのルミノーバ。

③④はノーマルなグローで、⑤⑥に関しては赤色夜光であったり、あえての弱いグローであったりというカラーになっています。

具体的な投入ローテは?

では、仮に強いケイムラから入ったとして、反応が芳しくなければ中→弱のケイムラ…という流れでよいのだろうか? そう尋ねてみると…

「正直、ケースバイケースなのですが、基本的には例えば強いケイムラから入ってしばらく釣ったら、次は強めのグローに切り替えますね。仮に、ですが最初の強いケイムラでポンポンポンと釣れ続いたとしても、よほどの連発でない限りはグローを入れます。というのも、ケイムラで割とテンポよく釣れていたとしても、その時点では正解か分からないからです。」

つまりは、ケイムラである程度釣れても、グローにしたらもっと釣れる。かもしれない…という可能性を釣れている時や序盤は特に探ってみた方がよいそうだ。使い分けというより、使い比べてその日にアジャストさせる。

「その上で、ケイムラ・グローともに強めがダメなら中→弱のケイムラおよびグローという感じでローテしていきますね」とのことだ。

また、あくまで分かりやすい入門の手ほどきとしてケイムラ・グローについてを主軸にお話しをしていただいたが、先にも述べた通り、当然それ以外のカラーにバイトが出ることもある。

ただ、この時も近しい考え方でカラーを選んでいくとよいそうだ。

「ケイムラ、グロー以外を投入する時も、例えば色がクッキリとしたソリッド系と透過するクリア系、そしてその中間をなす半透明というかある程度透過しながらもシルエットも見えるような3種を、同じ系統の色でも試すとよいと思いますよ」

そう話す橋詰さんは最後にこんなことを。

マナーとモラル、感謝の気持ち

「東京湾のボートアジング・バチコンは、乗合船で楽しむ方も増えてきています。とはいえコマセ釣りと同船となる場合は、その比率はエサ釣りの方の割合が高いことが多いです。土日祝日などは時には半分近くがルアーということもあるにはあるのですが、まだまだマイノリティ。エサ釣りの方と楽しく1日を共有するためにも、指定のオモリ号数がある場合は厳守。慣れないうちは少し重めにするなどして、オマツリなどの予防を心がけましょう。また、万が一オマツリした場合も気持ちよく〝すみません〟と一声かけて、自身のラインを切るなどしてオマツリをほどきましょう。乗せてもらっているという気持ちが、ボートアジングのますますの発展につながっていくはずです」

 

気持ちよく、美味しいアジを手軽にルアーで楽しむためにも、ぜひぜひ心がけてください!

ダイワ(DAIWA)

1958年の創業、リール、ロッド、ルアー、用品などあらゆる釣り物のフィッシングタックルを扱う総合ブランドとして、国内、海外に多くのファンを抱えている。ジャパンクオリティの品質の高いアイテムを日々開発、その過程で、世界初となるテクノロジーも数多く輩出している!

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