誰でも手軽にマダイやハマチ、カンパチなどの、大物釣りが楽しめる確率がとても高い海上釣り堀。とは言え、甘い考えでは痛い目を見ることも。
と言うのも、記者は先日、釣友5人で海上釣り堀に行った際、「釣れるだろう」と高を括っていると、まさかのボーズを食らってしまった。ならば、釣り堀マスターから技を伝授してもらうのが、釣果への近道だろう。
三重・礫浦の海上釣り堀 辨谷
そこで、釣り堀マスターの加納氏夫妻と、編集部の名田と三重・南伊勢の礫浦にある海上釣り堀・辨屋に向かった。
受付を済ませ、7時頃に船でイケスに渡り、準備ができた人から釣りを始める。
今回、一行が釣りをすることになったのは、10番イケス。1辺10mで、深さは7~9mほどだ。辨屋では1マス貸し切りで予約ができるため、今回はのびのびと釣りを楽しむために、1マス貸し切りで釣行した。
定番のダンゴでなく”シラサエビ”を使う
加納氏夫妻は、「朝イチから青物を狙う」と言う。毎回、海上釣り堀ではマダイではなく青物を目当てに釣行しているようだ。朝の内は、それでも大抵マダイが釣れてくると言う。
そのため、朝から使っていたエサは、定番のダンゴではなくシラサエビ。
加納氏が言うように、イケスの隅でシラサエビを使っていた由貴さんに初アタリ。上がってきたのは、40cmほどの食べ頃サイズのキレイなマダイ。
イワシを使い魚の活性を上げる
この日は潮が悪かったのか、朝まずめはそこまで活性が高くない印象。ポロリポロリと釣れるものの、連発はしない。朝から泳がせているアジも、たまに暴れるも食われる様子はなさそうだ。
狙いの青物がなかなか釣れないので、加納氏が取り出したのは、1尾そのままのイワシ。
底まで落として、素早くリーリングとステイを繰り返して、イワシが逃げている様子を演出し、青物の活性を上げるようだ。このアクションが正解だったようで、ハマチ、ヒラマサが海面近くまでイワシを追ってきたと言う。
生きアジを使い見事なカンパチをヒット
しばらくすると、アジを泳がせていた置き竿の竿先が、水面に突き刺さっているではないか! 加納氏は慌ててフッキング。
上がってきたのは、よく肥えた美味しそうなカンパチ。マスターの技が輝いた1尾だ。
その後もマダイとハマチを追加でゲットし、1マスでの釣果は、マダイ12尾、カンパチ、ハマチ。
加納氏はこの釣果をもってしても、「今日は渋かったなあ」とポロリ。
え、これだけ釣れて? と思ってしまったのは記者だけだろうか。