釣場速報本紙で月1回の連載を寄稿して頂いているnomi氏。今回は、過去5年間寄稿の中から、気になる記事をピックアップし、紹介していきたいと思います!
PEを直接仕かけに結ぶのはダメ?
「PEって直接仕かけに結んだらダメなの?」イェス! ノミラボにお任せ! 実験開始だぜ! ギュい~ん♪
今では定番となっているPEライン。そしてPEを仕かけに直接結んだら「ダメ」と言う意見と、「大丈夫」と言う意見を聞く。と言う訳で、PEとフロロのラインを、直接結束で比較実験してみる。
用意したラインは、「FAMELL アオリイカカラーズ8 8本編み0.6号」と「FAMELL フロロショックリーダー3号」でともに強度は12lb(5.4kg)だ。結束強度が100%であれば5.4kgで切れる。
まず、PEをサルカンにユニノットで結ぶ。輪を通す回数は一般的な3回。そのサルカンを固定し、PEの途中にドラグチェッカーを入れ引っ張ってみる。まずは1回目、「スルスルっ!」抜けた(笑)。合計3回計測してみる。
続いて、同じ結び方でフロロラインを引っ張ってみる。「か、かたい…」予想以上の結束強度だ!結び目で切れた時には、5kg計測のドラグチェッカーのメーターが振り切っていた(笑)。こちらも合計3回計測してみる。
次は、8の字結びでサルカンに通すやり方も試してみる。力を入れて引っ張ると、PEが抜けずに結び目で切れた。
最初に計測したユニノットがあまりに不甲斐なかったので、ユニノットの終わりにハーフヒッチを入れてみた1回だとユニノットのみと同じで、スルスル抜けた。2回目以降は結び目で切れた。
①PE(ユニノット) 結束強度12.9~15.7%
②フロロ(ユニノット) 結束強度87~92.6%
③PE(8の字結び) 結束強度42.6~46.3%
④フロロ(8の字結び) 結束強度74~92.6%
⑤(①+ハーフヒッチ1回)結束強度14.8%
⑥(①+ハーフヒッチ2回)結束強度46.2%
⑦(①+ハーフヒッチ3回)結束強度48.1%
今回のノミラボの実験結果は「PEを直接仕かけに結ばない方がよい!」であった。
今回、実験に使用したPEが8本編みだったため、表面が滑りやすかったのかもしれない。が、PEはフロロに比べ結束強度が半分以下である。PE3号を(21kg)を8の字結びにサルカンであれば9.2kgで切れることになる。
PEにリーダーを結ぶのは、初心者にはなかなか難しいかもしれないが、リーダーを入れて仕かけに結束する方が強度は上がる。
しかし、ここで落とし穴があり、PEとリーダーの結束にも強度がある。以前に実験をした結果の電車結びだと11kgあたりで切れる。この差を大きいと思うか小さいと思うかは、その人の釣り方によるかもしれない。
PEとリーダーの結束強度の高い結び方ができるのであれば、かなり強度がでる。準備の時間があるならば、リーダーを入れた方がよいようだ。
この実験で今日もギターが冴えるぜ! ギュい~ん…誰かがやらねば…。
(※実験結果は素人実験のため、必ずしも結果が正しいとは限りません)