【気になる明石の船タコ新レギュレーション】新たな仕かけ面のルールは主に2つ!

寄稿:和田勝也

和田勝也(Wada Katsuya) プロフィール

ジギングやマダコ釣りをはじめ、瀬戸内の釣りに精通する、現在の明石タコエギブームの火付け役的存在。マルキユー・フィールドスタッフ、墨族オクトパッシングスタッフ、アルファタックルフィールドスタッフ、アシスト工房代表

こんにちは。ワダゲルゲこと和田勝也です。

今回から、船タコに関する連載を8週連続でお届けさせていただきます。

ワダゲルゲの船タコ8本勝負

タコの足の本数と同じ8回の連載ということで、「8本勝負」と銘打って、今回は初回として2023年の船タコの見通しや、レギュレーションなどに関して、分かる範囲でお届けいたします。

細かい技術論や水中映像などは、YOUTUBE【ワダゲルゲ公式チャンネル】でもご視聴いただけますので、ぜひチャンネル登録をして、ご覧いただけましたら幸いです。

さて、近年不漁に陥ることも多い明石のタコですが、本年も今のところ、見通しはよくはなさそうです。

我々、あくまでもレジャーとしてタコ釣りを楽しませていただいている立場の者としては、漁業者の皆さんが、きちんと生計を立てていただけることを前提として、タコ釣りを楽しませていただいています。

ルールを守ってタコ釣りを楽しみましょう

漁業者の皆さんや遊漁船業者の皆さんが設定した取り決めに、しっかりと従って、タコ釣りが認められた遊漁船を利用すること。

また。取り決められたレギュレーションに従うことはもちろんですが、実際に起こっている問題を知ることも重要です。

ロストしたタコエギが海底のゴミとなり漁網を傷つけたり、タコツボ漁のロープに引っ掛かることで、ツボを巻き上げる際に、切れた仕かけが飛んできて、漁業者の方が負傷するといった事例も報告されていることを重く受け止め、改善していかなければなりません。

2023年、新たに導入された仕かけ面のルールは、主に2点。
・使用する仕かけは、全傘(全周囲に針のある仕かけ)不可
・仕かけは2本付けまでとする
以上の点です。

全傘のタイプは、針が180度以内に収まるようにカットして、使用することは認められています。

しかし、カットしたり曲げたりする場合には、ケガに十分注意し、切れ端などでのケガも防ぐようにしましょう。

また、3本以上のエギは付けず、最大で2本までとしましょう。

そのほか、カエシありの針については、プライヤーなどでしっかりと潰して使用すること。

針が2段になっているものや、使用判断が難しいものは、船長に確認してから投入するようにしましょう。

いずれも、乱獲を防ぎ、漁業者の皆さんの負担を増やさないためのものですが、釣りをする我々にとっても、また大切なことです。

大きなケガを防ぎ、また未来の釣り人たちに資源を残していくための有意義なルールとして、中長期的に見て、よい方向性だと感じています。

あとは、釣り人それぞれのモラルが成熟し、1日に何バイか釣れれば満足できるような心持ちになれば、また船釣りの世界が新たなスタートラインに立てるのではないかと思っています。

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