菊池 雄一（きくち ゆういち） プロフィール
皆さま、こんにちは。今回は、「イサギ釣り」を紹介させていただきます。
和歌山では、イサギがシーズン最盛期に突入します。イサギを釣り上げるには、まずはイサギの習性を知ることがカギ！
どの魚を釣るのであっても、魚の習性（捕食活動、産卵時期、ポイントなど）を知ることは大切です。
そして、さらに釣果を上げるためのコツや、タックル紹介、そして実釣の模様もお伝えします！
今回のお題
和歌山のイサギ攻略～最盛期に突入した旬魚を狙う～
イサギを釣り上げるためには、まずは習性を知ることが重要です。
イサギの旬は晩春から夏にかけて。外洋に面した磯場や沿岸近くに生息しており、産卵期は6月から9月にかけて。
ここ和歌山、中紀エリアにおいては6月後半頃の産卵が多いです。
また、食い気が立てば、ドンドンと上に浮いてきます。群れを作る習性がありますが、大型のイサギは群れの上層部にいることが多いのも、覚えておいてください。
①マキエワークと仕かけの同調が絶対条件
イサギのアタリが45mであるとすれば、46m前後から（和歌山・中紀の仕かけは、仕かけ2.4m前後＋天ビンのため、3mと計算）マキエを撒く。
この時、1度に多くのエサを出すではなく、3回くらいに分けて出すと◎です。
そして、43mか42m辺りまで巻き上げて、アタリを待ちます。
マキエを撒いた後に、電動スロー巻き（シーボーグ300Jの場合、2前後のデッドスロー巻き）が効果的です。これは、仕かけが常に張り、イサギの吸い込みアタリを取りやすい+マキエの層の中に仕かけを入れやすくなるためです。
②活性が上がるまではマキエを撒き続ける
1回の待ち時間は2、3分くらいでしょうか。2回セットで、狙いのタナまで誘い、アタリがなければマキエを入れ直して、再投入してください。
③マキエはこまめに撒く
イサギの食いが続いた状態では、マキエは一気にではなく、こまめに継続的にポロポロと出してください。この時、多くのマキエを撒く必要はありません。
④軽い聞きアワセが◎
一気にアタリがでることもありますが、小さなアタリが多いです。アタリがあれば、瞬時に軽く聞きアワセを入れるのがベターです。
⑤誘い上げて連掛けを狙う
釣れ続ける状態であれば、徐々にタナを上へ上へと誘い上げて、連掛けを狙うのが、このイサギ釣りの醍醐味です。
日ノ岬沖で実釣してきました！
先日、和歌山・比井の岬丸に乗船し、実釣してきました。
4時半頃に出船。実釣日はまだ水温が低く（15度前後）、大アジがメインの釣りになりましたが、この大アジ釣りも最高に楽しいのです。5月に入れば、イサギの食いが本格化するかと思います（水温18、19度前後）。
船長のアナウンスでは、「底から5～15mの範囲を狙ってください」とのことで、私はまずは仕かけを着底してからの、タナ取りをして、6mの位置でマキエ振りをスタートしました。
マキエを仕かけに同調させた途端に、すぐさまアタリがきました。釣れるアジはすべて40cm近く、中には45cm超の大型サイズも。
特に、朝イチは入れ食い状態でした。
そこからですが、このジャンボアジにブリ（メジロ）がバイトしてくる状況に。船長の承諾が取れれば、専門に狙うのもアリだと思います！
とても肥えていて、超美味でした。
これからのイサギシーズンですが、シーズン初期（5月中）は、マキエを振ってから、微速巻きで誘うのではなく、ロングステイがよいケースも多いと思います。
最盛期に入るにつれ、微速巻き（ギジを動かす）に軍配が上がる傾向です。
これは、まだ完全に爆釣モードではなく、魚も若干警戒しているのかな、という印象です。
また、サシエ（オキアミ）の準備もあれば、なおグッドな状況です。
今回使用した仕かけ「快適船イサギ・アジ仕掛け」は、ギジが薄く巻かれていて、オキアミの中にキレイに刺すことが可能です。
このような仕かけはほかになく、非常にオススメです。
・ロッド：リーディングMG 73MH-255MT
・リール：シーボーグ300J
・ライン：UVF PEデュラセンサーX8＋Si²・2号
・リーダー：タフロンウルトラ船ハリスEX6号
・仕かけ：快適船イサギ・アジ仕掛け（3or4本、ハリス3～3.5号）
・天ビン：快適天秤アーチ2.0mm-50cm
・鉄仮面：120号（船宿によっては100号の場合も）
・クッションゴム：2mm・30～50cm
