
和田勝也(Wada Katsuya) プロフィール
「タコの恋人」、「和田虫」シリーズの開発秘話
明石の船タコシーズンも中盤を迎え、予想以上に好釣果が続いています。
決して数的にたくさん釣れ続いていると言った感じではありませんが、中型を中心に、1日よい人で10パイから15ハイ前後と、お土産には十分の釣果。少なくとも、昨シーズンよりは安定した釣果だと思います。
これも、タコマイレージの効果が出ているのかも分かりません。
ぜひ、こういった前向きな制度を継続し、今後の資源保護に繋げたいものです。
さて、今シーズンのルアー面のトレンドとしては、一昨年より発売された、船タコ専用ワーム「和田虫」という商品が挙げられると思います。
かなりふざけたネーミングと見た目ではありますが、今シーズン、さらにスリムタイプが発売され、多くの皆さんにお使いいただいて、よい釣果に恵まれています。
そもそも、和田虫が出る前のワームとしては「タコの恋人」と、こちらもふざけたネーミングの商品がありますが、和田虫はその発展型だと、捉えていただければと思います。
色と匂いと触感で誘うタコの恋人に、さらに動きをプラスしたのが和田虫で、なおかつ、「蛸墨族ONBU」にジャストフィットするように改良されたのが、和田虫スリムです。
なぜスリムを作成したのか、経緯をお話しますと、エギの背中に背負わせたワームがエギからはみ出したり、しっかりと結束されていない状態では、海底で余分な水圧が掛かり、タコが触る感度が低下しがちなためです。
和田虫スリムに関しては、蛸墨族ONBUのために作られたものと言っても、過言ではないと思います。
ノーマルの和田虫やタコの恋人に関しても、タコグシやタコテンヤに装着してご使用いただけますので、ぜひ引き続きご愛用いただけましたら幸いです。
ところで、わたくしワダゲルゲが開発したタコの恋人と言う船タコ専用ワームは、タコエギブームの前から発売されていることを、ご存じでしょうか?
以前の連載でもその経緯をお伝えしていますが、なぜそうなったのか。
時系列としては、手釣りのタコテンヤから、竿釣りのタコテンヤにシフトし始めた時に、エサを触るのが嫌で、ワームのタコの恋人を開発し、それがタコエギへと発展しました。
エサを触るのが嫌で開発をしたタコの恋人やタコエギですが、自分の釣果が悪くなると、さぁエサを巻くだの、マルキユーのノリノリタコライダーに頼るだの…。
何だか、時代が巻き戻されているような気がするのは、私だけでしょうか?(笑)