菊池 雄一(きくち ゆういち) プロフィール
6月9、10日に長崎・平戸沖へ、根魚の王様・クエ狙いに行ってきました。
夜明け前までにイカ(この時期はケンサキイカ)を準備し、沖へ。狙う水深は30~70mラインの魚礁や瀬周りです。
ハリス60号の1本針に、イカの胴部分の1番先(エンペラに針が当たらないことが大切)に針を掛けます。潮止まり前後のタイミングでアタリが連発し、2日間で3尾のクエと、嬉しいオマケにハチマルマダイにまで出合うことができました。
今回のお題
根魚の王様「クエ」狙い イカ泳がせ釣りの極意!
この日のヒットパターン
終日、底取りが難しい潮流の時間帯は少なく、緩やかな潮が流れているような状況で、波、風はなく、最高の海況でした。そんな中で、私がこだわった点とは?
私は、イカの自然な泳ぎを優先させるべく、終日1本針で挑みました。
最初に底取りをした際は、着底直後に糸フケを取る意味でも、高速で5m巻き上げ、再度ゆっくり底取りを行いました。また、イカが弱らないようにオモリをドンっと叩くことのないように心掛けました。
本命のアタリがある直前では、やはりイカが逃げ惑う感じで、よく暴れていました。その際、ほんの少しだけ、聞き上げを行いながら、竿先が舞い込むのを待ちました。
船長の指示ダナは、底から2~3m。私はステ糸分も含めて、2.5~3.5mの位置(若干上のタナを意識)でヒットを呼び込みました。
仕かけが落ちていく際に、クエは見ていると思うので、こまめな底取りは必要です。アタリがある場合、ボトム着底から1分以内が勝負のように感じました。
クエ釣りのワンポイント
エサを丁寧に扱うのは、生きエサ釣りの鉄則です。
エサの刺し方は、絡みがないように、エンペラに針が当たらないように心掛けて、底取りの際も、オモリをドンと落とすのではなく、弱らないように、丁寧に扱ってください。
クエは浮いたタナにいることも多く、また起伏が激しいポイントを狙うので、こまめなタナ取りが釣果アップのポイントです。
タナを取り直す際、最低5mは手巻きで巻き上げ、落とし直してください。
底取り状態から、クラッチを切り、再度の底取りが1番NGです。ラインテンションを抜くと、肝心なところで根掛かりさせにいくような釣り方になってしまいます。
魚の中でも1番じゃないかというぐらいの、舞い込みを見せるクエ。
ドラグは絶対に出さず、底から5m巻き上げることができれば、ほぼ勝負ありです。
私はスタンディングファイトに強いこだわりがあります。
このような待ちの姿勢から、引き込み直後はロッドを立てて、ラインは絶対に出さない(出したら根ズレで瞬殺されます。リーダーが60号でも80号でも)。
鬼のファイトで、まず5m巻くことです! そこまで持ってくることができれば、クエを手にする近道となるでしょう。
・ロッド:ゴウイン ブルHHー190・V
・リール:シーボーグ800MJ
・ライン:UVF PEデュラセンサーX8+Si²・12号
・リーダー:ソルティガ ナイロンリーダー70号・5m
・仕かけ:自作仕かけ・ハリス60~70号の1本針
・オモリ:120号