【若狭湾との違いに驚き!】釣果に結びつくヒントになったのは「ベイトフィッシュの大きさ」

寄稿:横山晴也

横山晴也(よこやまはるや) プロフィール

現在主流になっているエダ付き仕かけ(オバマリグ)をイカメタルゲームに取り入れたパイオニア的存在。福井県小浜市・ビック釣具店店長。

7月に入り、小浜沖にも新たなマイカ(ケンサキイカ)の群れが回遊してきました。型は小さめではありますが、テクニカルな数釣りが楽しめますよ。

鳥取のイカメタルに初トライ

さて、今回はそんな小浜沖…ではなく、少々遠征する機会に恵まれましたので、地方でのイカメタルのお話をしたいと思います。

私の釣りのホームグラウンドは若狭湾。遠征すると言っても、年に1度兵庫県の香住に行くのが、これまでの私にとって1番遠い場所でのイカメタルでした。

しかし今回、お誘いを受けて、初めて鳥取県でイカメタルができることに!

期待と不安が入りまじる中、小浜から鳥取市までは車で3時間40分ほど。賀露港の久幸丸にお世話になりました。

ポイント確保のため、出船は17時前。到着したポイントの水深は30m。

小浜沖でも磯際や岩礁の浅いポイントを狙うことはありますが、ここまで浅い水深は稀です。

驚いたのは、船長指示のメタルスッテは25号! 結構重めですね。

さて、まずは周りの方の状況を確認してみると、オバマリグの方とオモリグの方が、ちょうど半々ってところです。

小浜との違いにも驚き

さらに驚いたのは、ドロッパー2個のオバマリグを使用している方ばかりだったこと! 浅場で回遊してくるイカを、効率よく釣るためなのでしょうか。小浜との違いが、かなり新鮮です。

肝心の釣果は…。このポイントではマイカ1パイと、ムギイカ1パイだけでした。ほかの人も似たような釣果だったため、船長判断でポイント移動となりました。

次のポイントの水深はさらに浅く、25m! しかも、潮が走っていません。初めは遠慮して15号のメタルスッテとドロッパー1個の、いつものオバマリグスタイルでスタートしました。

すると、20m前後でヒットが連発。型は大剣の多い鳥取のイメージとは違い、小型のマイカが多かったです。

潮が緩く、マイカは小型…。こうなると、小浜と同じです! これはもらった!と思い、得意のメタルスッテを軽くしてアタリを見出しやすくするパターンに持ち込もうと、まずは15号のメタルスッテを12号にチェンジ。

アタリが遠退きますが、隣の人はオモリグでかわらずよく釣れているので、何のエギを付けているのか見てみると、イージースリム95。イージースリムは確か、フローティングのはず…。

ってことは、フワフワ系がよいのか? と判断した私は、一気にメタルスッテの重さを8号まで落とし、再チャレンジ。

しかし、ヒットは見出せない…。小浜なら完璧に爆釣パターンなのに、なぜでしょうか?

終盤まで試行錯誤して、ようやく気付いたのが、ベイトフィッシュのサイズが小浜よりも大きいこと。

もしやと思い、メタルスッテを20号にチェンジすると、アタリが復活。再び、マイカを連続ヒットさせ、何とか平均釣果で終えることができました。

売れているサイズに明確な違いがあった

小浜に帰ってからデュエルに連絡して、鳥取で売れているイージースリムの大きさを確認したところ、「95mmが圧倒的」と教えてくれました。

小浜や敦賀は、圧倒的に80mmが売れ筋サイズです。この違いが、その海域での平均的なベイトフィッシュサイズに起因するものなのかは不明確ですが、「何か」はありそうですね。

同じ種類のイカなのに性格やパターンが全く違うこと、改めてイカ釣りの地域性、多様性の高さを感じることができ、楽しい釣行となりました。

また、定期的に遠征チャレンジをしてみたいと思います!

ランキング

釣り場・釣り船の情報をまるっとチェック!