和歌山・南紀の夏の風物詩と言われる「アカイカ」。
標準和名は「ケンサキイカ」と言い、とても美味しいターゲットだ。
南紀のアカイカは、日本海側に比べると型が小ぶりだが、甘味が強いと言われており、ファンも多い。
今回は、「船でイカを釣ってみたい」と言う友人を釣れて、和歌山・日置の日章丸へと乗船した。
当日は、ビギナー4人とベテラン2人、そして筆者の計7人で出船。
日章丸が狙うアカイカのポイントは、日置川河口沖で、港からわずか10分ほどと近く、水深も30m前後と浅いため、この釣りを始めたい人にはオススメのエリアだ。
船長がアンカーを入れると、さっそく釣り始めた。
友人に仕かけをセットして、釣り始めるもなかなかアカイカは抱いてこない。最初にセットしたのは、エダスが短めの仕かけだったが、釣り始めると潮が速く、25号のメタルスッテでなんとか釣りができる状況だったので、エダスを長くしてみることに。
これがよかったのか、仕かけをかえた途端、アカイカが乗り出した。
最初は「全然、アタリが分かれへん、難しい」と話していた友人も、一度アカイカを乗せると、「これがアタリやったのか」と、アカイカのアタリを取れ始めるように。
この日は、アカイカのやる気が少ないのか、モゾモゾとした小さなアタリでかなりテクニカルな状況。すぐに掛けにいかず、違和感を感じても誘い続けることで、アタリを引き出せた。
また、タナはベタ底が多く、底付近でフワフワと誘ってからステイの時間を多く取ることがよかったように感じた。
ビギナーには少し難しいパターンだったが、それでも初めてながら、全員がツ抜けで、17ハイ釣り上げた友人も。

▲この釣り初めてながら、アカイカを17ハイ釣り上げた高倉氏
プライベートでのアカイカ釣行が初めての編集部の橋本、ベテランの林氏は20パイ超と土産十分な釣果。

▲大阪の林氏
そんな中、左舷のトモで釣っていたベテラン十川氏は何と48ハイと圧巻の釣果だった。

▲48ハイ釣り上げて竿頭だった、ベテランの十川氏
この日はアカイカの寄りも少なかったので、明暗の場所までしっかりとキャストして、アカイカを寄せてくることが良かったらしい。
さまざまなカラーで釣れたが、特によかったのは赤黄、ピンクだった。
日置沖のアカイカは例年だと8月末まで。楽しめるのは後わずか。ぜひ、急いで釣りに行ってほしい。