覚えておけば、ビギナーも好釣果間違いなし!! 3ケタ釣果を叩き出す【ベテランたちの船キス釣りの極意】

手軽に釣れる船のキス釣り。

ライトなタックルで、キス天ビンに市販の船用キス仕かけの2、3本針と、ビギナーにもお手軽な釣りの1つです。

その船キスが兵庫県家島周辺では6月の本格化から絶好調。姫路港のキス釣り船、知々丸では9月に入った現在も好釣果が続いています。

そこで、よい人3ケタ釣果が続出した家島周辺の船キス釣りのキホン&極意を、船長や通い詰めて数釣りを楽しむベテランたちに聞いてきました。

タックル&仕かけ

食い込みのよい専用竿&3本針仕かけが基本、針はキツネ系が船長のオススメ

タックルは、各社から発売の船キス専用竿がオススメ。なければ汎用竿で流用できますが、調子は73調子の穂先が軟らかく、食い込みやすいモノがよいです。

リールは小型ベイトリールで、カウンターはなくてもOK。

仕かけは、キス天ビンに船キス用仕かけ。中には自作するベテランもいますが、市販のモノでも十分に対応できます。

船のキス釣りで、針は2本針と3本針が一般的ですが、知々丸では常連や船長はエサ取りが多い時でもエサが残りやすく、連掛けも狙えるため、3本針を推しています。

針は掛かりやすい競技用を使う人も多いですが、船長オススメはバラシの少ないキツネタイプとのこと。実際、筆者が乗船した日は船長のオリジナル仕かけを使いましたが、掛けてから取り込みまでのスッポ抜けなどのバラシは全くゼロでした。

▲船長自作の仕かけに使われている針

オモリは30号統一。

ポイントは深くても50mまでなので、道糸はPE1号を100mも巻いておけば十分です。

エサ

青イソメがシーズンを通してのメインエサ

キス釣りのエサは、石ゴカイや青イソメの虫エサが基本ですが、知々丸では青イソメが主流となっています。

常連や船長の話では「石ゴカイは初期に有効な日もあるが、エサ持ちや食いを見ると青イソメがよい」とのこと。

青イソメは、頭の硬い部分をカットして、垂らしは長すぎないように3~5cm程度の長さにして付けます。

青イソメは頭を落として付けることで、アタリの数が格段にかわるそうです。ビギナーは特に、このポイントを覚えておきたいですね。

そのため、ハサミと、滑り止めに石粉を持参すると、手返しがラクになります。

釣り方

▲叩き(シャクリ)の幅は小さく、手首を返す程度。ソフトにリズミカルに誘う

底を叩いて止めるor動かし続ける

基本的な釣り方は、陸っぱりからの釣りのように底をズルズルと引いてサビくのではなく、オモリで底をリズミカルに、ドン、ドン、ドンと叩くように誘います。

これで砂煙を巻き上げ、キスへ仕かけをアピール。

そこからは、大きく分けて2パターンあり、数秒間ステイして食わせの間を作ったり、ゆっくりと聞き上げるスタイルか、そのまま叩き続けてキスに食わせるスタイルがあります。

どちらもよく釣れたり、片方がよく釣れることもあるので、キスの活性やエサ取りの具合などによって、ヒットパターンを探ってみましょう。

アタれば聞き合わせるか、軽く合わせて巻き上げます。

常連さんに聞いたベテランのワザ

当日は知々丸のベテランメンバーが集結していたので、誘いやエサについて聞くと、「朝イチは10回ほど叩いて、ステイ5~7秒でよく食ってきた。エサ取りが活発な時は、ステイを入れずに叩き続けて、その時にアタッたり、違和感があれば掛けていった」そうです。

当日の竿頭となったベテランは、自分のスタイルと言う「叩き続ける誘い」を通してキス71尾の好釣果を上げていました。

▲当日の竿頭

エサは、活性の高い時は掛かり重視で短く、食いが渋い時は長めに付けていました。

また、普段は頭をカットするのが基本ですが、食いが立った時は、敢えて頭の硬い部分をカットせずに、3本の針全てに頭の付いたエサをそのまま刺して、手返しを重視するそうです。

▲頭をカットせずに付けた状態、エサ持ちがアップする

こうすることで、1尾釣れてもエサを変えることなく、そのままのエサで数尾釣れるので、時合に手返しよく釣るのを優先すると、数が伸びると教えてくれました。

家島沖のキスは9月下旬までが例年の釣期。

そろそろ終盤戦に突入しますが、食いは依然好調です。

以上のキホンとベテランのワザを覚えておけば、誰にでも数釣りが楽しめる船キスに、ぜひチャレンジしてください。

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