朝の冷え込みも少なくなり、日中は25度を超える日もある近頃。
水温も上昇して、ベイトも多くなってきた。
和歌山・日ノ岬沖ではベイトをエサに、大物を釣るという食物連鎖を利用して釣る「落とし込み」がシーズンインした。
そこで、シーズン初期の傾向と釣り方を読者の皆さまに紹介したい。
初夏まではライトタックルでOK
タックルはカウンター付きの小型電動リールに、船竿は先調子ではなく、64や73などの軟らかい胴調子の竿が食い込みがよくベスト。
狙う魚は初夏はハマチやアカハタ、アコウ、ヒラメなどなので、ライトタックルでよい。
秋にはカンパチもくるので、それなりのタックルを用意することが必要。
現在のポイントの水深は30~50m前後がメインと、浅場が主体なので、オモリは40号を使用することが多いそう。
また、ポイントは港から10分ほどと、とても近いのも嬉しい。
仕かけはフラッシャー付きが◎
オススメの仕かけは「アンダーベイト落し込みスペシャル(ハヤブサ)」だ。
この仕かけは、平打ちの針にアルミメッキ加工をしているため、キラメキが抜群で、ベイトの掛かりがとてもよい。
針はケイムラや平打ちなどもあるが、フラッシャーが付いている仕かけが圧倒的にベイトの付きがよいとのことで、これは必ず用意しておきたい。
また、ほかにサビキ皮が付いている仕かけもよい。
シーズン初期は小サバがメイン
三尾港の利昌丸の山下船長が話すには「現在のベイトは小サバがメイン、これからイワシもまじりだす。そして、秋頃にはアジがメインベイトとなる」そうだ。
現在釣れている小サバは12、13cm程度が多く、ベイトには最適。
例年だと今後は食いがさらに期待できるイワシが多くなるので、ますます好釣果が期待できそうだ。
仕かけをスローで落としてベイトを掛ける
■基本的な釣り方
船長が「ベイトは〇m~〇mまで」とベイトのタナを教えてくれる。
なので、その指示ダナの間をゆっくりと落とすことだ。
ブルブルっとしたらベイトが掛かった合図。
そのままサミングしながら落とし込んでいく。
ベイトが掛からなければ、もう1度上の指示ダナまで上げて同じことを繰り返す。
ベイトが付いた後に狙うタナは船長からの指示がない限り、底からおよそ2~3mほど上げたタナでステイする。
ベイトが暴れだしたら周りにフィッシュイーターがいる合図。
ゴンゴンとアタリがあれば、竿先が舞い込むまで待ち、向こうアワセでOKだ。
アタリがなければ、竿をゆっくりと大きく上げ下げするのも吉。
そして、やり取りだが、ドラグは締め過ぎないようにすること。
落とし込み釣りは、想像していないような大物や高級魚が釣れる魅力いっぱいの釣りだ。
やってみたらハマること間違いナシだぞ!