釣り物が少なくなる冬ですが、冬に盛り上がる釣りがあります。それが「カットウフグ」!
1度やってみるとよく分かるのですが、カットウフグって難しい!! 特に初心者の人にとっては、アタリもごくわずかなので捉えづらく「釣れた」ではなく、「釣れていた」なんてことも多いハズ。
テクニカルな釣りなので、腕の差が顕著に出るカットウフグ。今回は「初心者の人がカットウフグで10尾以上釣るためのコツ」を、忍ねえさんでお馴染み、マルキユーインストラクターの三石忍さんに聞きました!
三石さんによると、釣るためのコツは大きく3つ! それでは早速紹介していきます。
①エサは2種類用意しておく
フグは雑食性で何でも食べるイメージがありますが、意外とグルメ。
そのため2種類以上のエサを持っておくと、状況に合わせてエサを変えられるので釣果を伸ばすことができるようです。
三石さんが普段使っているエサは、マルキユーの「元祖釣り エサ ホヤ」に「アミノ酸α 大漁ボトル」と「ウマミパワー 大漁ボトル エビ」を添加したものと、アルゼンチン赤エビの2種類。メインはホヤで、状況に合わせてアルゼンチン赤エビを使用しているとのこと。

左が「元祖釣りエサホヤ」、右がアルゼンチン赤エビ
使い分けの方法は、フグが“白いエサ反応している時”はアルゼンチン赤エビ、それ以外は「元祖 釣りエサ ホヤ」。ホヤは万能なエサなのですがオレンジ掛かった色になっているので、フグが白色に反応するときはアルゼンチン赤エビじゃないと食わない状況も出てくるようです。
ホヤとエビ! まずはこの2つを用意しておくのがよさそうですね。
②タイミング釣法で数を伸ばす
フグ釣りで1番難しいのが、アタリを捉えること。
三石さん曰く、初めの内は無理してアタリを捉えようとするのではなく、空アワセを駆使した“タイミング釣法”で数を伸ばすのがオススメだそうです!
別名“カウントダウン釣法”。
仕かけが着底したら、自分の中で決まった秒数を決めて空アワセをすること。
例えば5秒に設定したとすれば「1、2、3、4、5」と心の中で数えて空アワセ。何もなければ、また5秒数えて空アワセ。を繰り返す釣法なので、アタリを取らなくても数実に数を伸ばせます!
この秒数は状況によって変えるのがポイント。5秒でダメなら10秒、逆に活性が高ければ3秒の方がイイ場面もあったりするので、その日その状況に合わせて秒数を決めましょう!
③釣果が落ち着いたタイミングはゼロテンション釣法
タイミング釣法でフグが掛かる数が減ってきたときは、ゼロテンション釣法(通称ゼロテン)に切り替えます。
ゼロテンとは、仕かけが張りすぎず、弛ませすぎずをキープする釣法のことで、エサをその場でナチュラルに漂わせつつアタリがしっかりと取れることがメリット。警戒心の高いフグも口を使いやすくなります。
初心者には難しいと思われがちですが、三石さん曰くコツを覚えると意外とできちゃうんだとか!
仕かけのテンションの掛かり方は大きく3つの釣法に分けられます。
1つは先述した“ゼロテンション”で、張らず弛めずで、微妙に穂先が入る、もしくはギリギリ入らない状態。
2つ目テンションが完全に掛かった状態の“フルテンション”。仕かけの重みが穂先に乗っているので、穂先が完全に曲がっている状態。
3つ目は“マイナステンション”。完全に糸を弛めているので、穂先がまっすぐと伸びていて糸もふけている状態。
ゼロテンションにするコツは、フルテンションから徐々にテンションを抜いていって、ゼロテンションにすること!
竿によって目安が変わりますが、三石さんによると、穂先が固めのロッドだと穂先がギリギリ入るか入らないかくらい。柔らかめのロッドだと少し曲がっている状態がゼロテンションの目安。※あくまでも目安なので、自分のロッドの特性を見ながら調整してください!
美味しいフグをたくさん味わおう
フグはてっさ、てっちり、唐揚げ……。どう調理しても美味しい魚!
三石さん直伝の“3つのコツ”で、美味しい冬の味覚をたくさん味わいましょう!
今回の3つのコツは動画でも解説中! より詳しく知りたい方は動画をチェック!