今回は、和歌山・中紀の「イサギ」に注目。
中紀の船釣りで狙うイサギは、鉄仮面と呼ばれるマキエカゴを使用する。
今回は、美浜の山見丸に乗船。
そこで教えてもらった釣り方などをお届けしたい。
タックル&仕かけ
イサギ狙いの仕かけは、「鉄仮面」と言う、オモリとカゴが一体になった仕かけと天ビン、3本針の船サビキ仕かけだ。
サビキ仕かけの針は、スキン付きや平打ち針がよく、サシエは基本的になくてもOK。
ロッドは、ダイワの「リーディング スリルゲーム73MH-195・Y」などがオススメ。

▲山見丸で配られている、スキン付きの3本針のイサギ仕かけ

▲イサギ釣りで使う、鉄仮面の天ビンズボ釣りの仕かけ一式
エサ
イサギ釣りに使うエサは、基本的にはマキエだけだ。マキエには、船宿で用意してくれている、アミエビを使用する。
マキエのアミエビだが、鉄仮面に入れる量は、7、8割ほどと、少なめに入れる。入れすぎると、マキエの出が悪くなるからだ。
基本的にはサシエは必要ないが、食いが悪い時にあると効果的だ。そのため、シーズン序盤のまだ水温が低い時や、活性が落ちている時には、持っておいた方がよいだろう。
ただ、全ての針に付けるのではなく、3本針の中でも、よく食ってくる針(当日は1番下が多かった)にセットすると効率的だ。

▲マキエは、詰め過ぎないように入れる

▲食いが渋い時は、サシエを使うのもグッド
釣り方とコツ
当日は潮が動いておらず、マキエと仕かけを同調させるために、電動微速巻きをメインに誘うのがよかった。イサギ釣りの誘い方は、基本的には以下の通りだ。
①最初の1投目は、まず底を取ってから3㍍巻き上げる。
②竿を上下させて、マキエを撒く
③1、2分ステイ。
当日は潮が緩かったので、電動微速巻き(手巻きなら5秒でリール1回転が目安)で、巻き上げるのがよかった。
④アタリがあれば、そのまま中速程度で巻き上げ、取り込む。
基本、これを繰り返すが、2投目からはアタリがあったタナの、少し下のタナから誘い始めて、効率的に狙っていこう。

▲イサギが釣れたら、船ベリの穴に鉄仮面を入れて、ハリスを張りながら、イサギを取り込む。ハリスが緩むと、バラシの原因となる

▲当日の水深は33m。電動微速巻きで27mでよくアタった

▲マキエを撒く時は、コンパクトに竿をシャクるのがよい