各地で夏日を記録する日が増え、京都・冠島周辺では、乗っ込みマダイをはじめ、ヒラマサやメジロ、イサギなどの活性も上昇中です。
同時にエサ取りも活発化しており、完全フカセ釣りが面白いシーズンに突入しました。
針とエサだけのシンプルな仕かけで流し、ラインがシューっと走り出す視覚と聴覚を刺激するアタリを体感すれば、興奮度はMAX。そんな多彩な魚種が釣れ盛る完全フカセ釣りを体験しようと、京都・西舞鶴のV7へ出掛けてきた当日の模様をレポートします。

▲大型船のV7
完全フカセ釣りでヒラマサなどが好調!
待望の乗っ込みの第一陣が入って、マダイは大型まじえて船中2ケタ釣果がチラホラ。そして、旬を迎えたイサギ、さらには高級魚のヒラマサに、ブリやメジロなどの青物もよく上がっている京都・冠島周辺。
当日はV7の仕立船で、完全フカセ釣りと天ビンズボ釣りで狙いました。
朝イチ、まずは冠島の東側で乗っ込みのマダイを狙って、水深74mラインで開始します。
すると、前回の出船時はブッ飛び潮だったそうですが、この日は一変して止まっており不発。船長はこのポイントに、すぐに見切りを付けました。
次は船下で水深54mライン。流すにつれて、瀬へとかけ上がるポイントです。
船がアンカーを入れてからマキエを撒くと、イイ感じでトモへと流れていきます。
「120mまで流してみて」と船長のアナウンスで流し始めた1投目、トモでピピピッとアラーム音が鳴り、カシャンと自動クラッチが入りました。
カウンターを見れば、40m。起こした竿がグイッと曲がります。
難なく取り込んだのは、型のよいイサギ。35cmオーバーで、ボッテリと肥えています。
左舷では90mで、ラインがシュッーと走りました。竿が大きく曲がり、叩く引きを見ると、どうやらマダイ。取り込まれたのは、50cmを優に超える良型の乗っ込みモノでした。

▲キレイな乗っ込みモノのマダイ
そこからフグのエサ取りが活発になりましたが、根気よくマキエを続けていると、エサに付いて浮いてきたのか、続けて20~40mでラインが走り出しました。
中でも、昼頃からは右舷トモの釣り人は圧巻の釣りっぷり。流し始めて間もない22mで、竿先が引っ手繰られたと思った瞬間、ジャーッと唸りを上げてスプールが回ります。
竿を起こすと、下へと突っ込み、ドラグが滑りズルズルと糸が引き出され、竿は弓のように曲がり込みました。
何度かラインを引き出されましたが、慎重にやり取りをして浮かせたのは、黄色のラインが鮮やかに出たヒラマサ。

▲70cmオーバーのヒラマサ
ここからはメジロ、ヒラマサ、ヒラマサ、イサギと連発で次々と追加して行きます。

▲青物はヒラマサにまじってメジロも釣れる
夕まずめは65mラインのポイントでマダイとメジロ、イサギがトモで入れ食いになり、最後はよい人4尾目のヒラマサで時間に。

▲夕まずめは食べ頃サイズのマダイがよく上がった

▲強引を楽しませてくれたメジロ

▲イサギは40cm前後のジャンボサイズもまじって、よい人2ケタ

▲この日はヒラマサだけでも1人で4尾も上げた人もいた
この日は仲間内のチャーターだったので、フカセ釣りでよく釣れた人は、食い渋かった天ビンズボ組へと青物をお裾分けをして、全員が土産を確保して納竿となりました。
本命、エサ取りと各魚が活発にエサを食うようになった京都・冠島周辺。
梅雨を前にして、いよいよ完全フカセの夏が到来です。