見た目は黒くて、「この魚って美味しいの?」と思わず、言ってしまいそうな魚のグレ。
グレは標準和名を「メジナ」と呼び、関西で「グレ」、九州では「クロ」と呼ばれます。
グレはその黒い見た目から、普段のスーパーなどではあまり見かけることは少ないですが、とても美味しい魚です。
特に旬の時期には皮目に脂が乗り、身はとても甘く、絶品で、その味の虜になる人も…。
そんなグレは、日本の多くのエリアで狙うことができます。
今回はグレが高確率で釣れ、しかも、サイズも大型ばかり釣れるという嬉しいエリアを紹介します。

そのエリアとは本州最南端の和歌山県串本町です。
本州最南端と言えば、遠く感じる人もいるかもしれませんが、それは少し前の話。
今では高速道路、バイパスが伸び、アクセスがとてもよくなっています。
大阪市内からでも3時間ほどの時間で行くことができるのです。

カセとは小船のことで、エンジンが付いていない小船を養殖筏や、アンカーで固定して釣ります。
いわば、固定した小船からの釣りなのです。
グレは串本の湾内に固定したカセで釣れます。
湾内なので、波や風も湾外の海に比べて比較的穏やかで、船酔いもしにくく、のんびりと釣りを楽しむことができます。

ここではグレを「ズボフカセ釣り」と呼ばれる、ラインとハリスを結んだだけの超シンプルな釣り方で狙います。
潮が速い場合はオモリを付けますが、基本的には何も付けません。
仕かけがシンプルということは手捌きがとてもラクで、また魚の引きもよりダイレクトに感じることができます!

マキエ用ペレット

サシエのペレット
ここではエサには養殖のエサで使用しているペレットを使用します。
不思議なことに、ここのグレはオキアミをあまり食いません。
ペレットとオキアミとでは食いに大きな差が出るので、エサはペレットがマストですよ!
ペレットは多くは船宿で用意(有料)してくれるので、予約の際に事前に確認をしましょう!

私が串本・大島の大島フィッシングへ行った際には、堺の鯨氏がグレ46cmを釣り上げていました。
また、神戸の杉浦氏は30~42cm7尾のよく肥えたグレを釣り上げていましたよ!
これからますます大型グレが期待できます。
時には、60cmオーバーの大型イスズミが登場するので、モンスター級の魚の引きも味わえるかもしれませんよ。
海にプカプカ浮きながら、のんびりと釣りを楽しむ。
そんな楽しい釣りを、ぜひ皆さまも経験してみてくださいね!
※カセで出船しているか事前に確認を