
大東哲也(おおひがしてつや) プロフィール
人気のイカメタル&オモリグに注目
さてさて、今月のキモな話は、皆大好きケンサキイカ狙い。イカメタル、オモリグについて書いてみようと思います。
日本海側はシーズン終盤…。何で今さらと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
本当は先月書く予定でしたが、釣行が流れに流れ8月になってしまいました。
太平洋側、日本海側で楽しめる時期が異なり、行くフィールドをかえれば、ほぼ年中狙えますが、メインとなるシーズンは概ね6~8月。
シーズン序盤は「大剣」と呼ばれる親イカ、中盤から終盤は、今年生まれた新子を中心に狙っていきます。
サイズ狙いなら序盤、数を狙うなら中盤以降といったイメージです。
狙い方は、鉛スッテを使ったイカメタル、エギとオモリで狙うオモリグがあり、それぞれ得意なシュチュエーションがあります。
大型メインや潮の速い状況、ウネリがあるならオモリグで。小型メインでアタリが取りにくい、潮が緩いならメタルと言った使い分けになります。
パターンにハメて釣って行くのがオモリグ、テクニックを駆使して反応させるのがイカメタルという感じです。
安定した釣果を出すためのポイント
釣り方は違えど、狙うターゲットは同じ。何点かポイントを押さえておけば、安定した釣果が出せるようになるので、今回はそんなポイントも紹介したいと思います。
①誘った後はキッチリ止める
誘いを入れた後は、抱く間を与えるため、しっかり止めます。スッテが動いていると抱きにきません。
②カラーローテーションは頻繁に
船に集まったイカは同じカラーを使うと、スレてきます。色をかえることで、今まで反応しなかった個体が反応したり、スレていた個体が再び反応します。
③タナは下げない
数を狙うなら、浅いタナで手返しよく釣りたいので、掛けた水深から始めて、上へ上へ探っていきます。
④違和感は、とにかく合せる
イカはあまり手元にアタリがきません。とりあえず、竿先に変化があれば合わせます。
⑤釣れている時は手返しよく
イカはある程度群れで活動しているので、釣れている時は一生懸命釣る! 周りの人が釣れている時は、新しい群れが入ってきたり、活性が上がったサインなので、集中あるのみ!
⑥イカのいる場所を意識する
船の下にいるのか?(明るい所で泳ぎ回ってエサを取っているのか?)船から離れた所や船下にいるのか?(暗い所から明るい所を狙っているのか)
特に明暗を意識して探ってみてください。
⑦潮の速さや向きを意識する
潮が流れていないと、ドロッパーが垂れたり、エギやスッテが本来の動きをしなかったり、潮向きによってはイカが抱きにくい動きになったりするので、仕かけの寸法で調節します。
⑧海面の状況や、魚探の反応を確認する
海面で大型魚が泳ぎ回ったり、中層で魚探に魚の反応が出たりすると、タナが急に下がったり、上がったりします。海面や海中が騒がしくなったらタナをかえてみましょう。
⑨合わせて乗らなくても、再び誘う
合わせて乗らなくても、同じタナで誘うと再び反応が出ることがありますので、タナをかえず誘ってみましょう。
⑩1パイ釣れたら、ゆっくり巻く
1パイ釣れたら少しゆっくり巻いて、ダブルヒットを狙います(掛かったイカが魚に取られるような状況なら、すぐ巻き上げます)。
さて、上記のポイントを踏まえつつ、今回のキモの話ですが「⑥のイカのいる場所を意識する」が鍵になってきます。
この日は潮が流れており、オモリグでスタート。集魚灯を点灯してすぐに反応があり、まずまずのスタートでした。
底付近からタナも順調に上がり、50m前後で安定しましたが、群れが小さいのか、バタバタと釣れ続くことなく2、3バイ釣れては、しばらくアタリが止まる状況。
ここで、「イカのいる場所を意識する」が重要になります。
足下で釣れない時は、明るい所にはいないと判断して、明暗部の「暗」の部分を狙ったり、広範囲に探ることを意識します。
ここでキモになるのが、仕かけの長さです。
暗い部分に届かせたり、広範囲に探ろうとすると、キャストが必要になり、全長1mを超える仕かけだと、上手く投げるのが難しく、手返しが悪くなります。
そんな時は、全長が短い仕かけが有効になってくるので、全長の短い仕かけをワンタックル用意していると、効率よくイカを釣ることが可能です。
キャストできるようになると、テンションをかけながら落として、広範囲のイカに、エギや鉛スッテを見せることができ、フォール中にアタリをだしたりと、釣りの幅が広がります。
縦アイで、腹が面になっていて、水平フォールが得意な「レベルスッテ」と組み合わせると、フォールでのゲームの組み立ての幅が、より広がりますので、お試しください。
今回の釣行は足下で釣れるタイミングが短く、キャストの釣りを効果的に使うことで釣果を伸ばすことができました。
また「潮の速さ、向きの変化」に合わせた仕かけの長さ(エダ長)が釣果を伸ばすポイントとなりますので、その辺りも意識して仕かけもかえてみてください。
何やらまとまりのない話になりましたが、イカの居場所の違いを意識して、仕かけを使い分けましょうという話でした。