つりそくのオフィシャルクラブ、「つりそく船釣りクラブ」のメンバーが、船から狙う旬のターゲットを紹介。
この記事を参考に、皆さんもどっぷりと船釣りの世界にハマってください。

伊勢村 誠介(Seisuke Isemura) プロフィール
兵庫県淡路島の
脂が乗った美味しい「イシダイ(ハス)」
淡路島南東部の岩礁には、水温が下がる冬場になると、越冬のためにサンバソウ(イシダイ…地元ではハスと呼ばれる)が集まってきます。そこで釣れるサンバソウは、脂が乗って最高に美味しいのです。
私は15年以上前から、沼島の周辺の岩礁地帯で、胴突き5本針にエビのエサで、マキエカゴにマキエのシラサエビを入れて、ハス釣りを楽しんでいました。当時、ビッグフィッシングでもこのハス釣りを取材、放映されていましたが、メジャーな釣りではありませんでした。

▲良型のイシダイを釣り上げた筆者

▲この日はたくさんのイシダイが釣れました
ここ数年、このハス釣りが、密かなブームとなってきており、専門に狙う遊漁船は、12~1月末までの週末は予約困難な状況です。
タックルについて
船宿は、淡路島の由良港、沼島港の船となります。ハス専用のタックルは、本年初めて、アルファタックルから「イシダイFT」という竿が発売されましたが、タチウオ竿の8:2調子、7:3調子などを使う方が多いですね。
リールは小型電動リール(水深が40m程度なので手巻きでも問題なし)にPE2~3号。
仕かけは、幹糸フロロ6号、エダはフロロ5号50cm3本、エダ間90cm、針は胴打W丸海津14号(仕かけは、まるは釣具オリジナル、アシスト工房からも発売されています)。オモリは50~80号を使います。

▲イシダイ狙いの仕かけ
エサは生きた海エビがベスト
エサは生きた海エビがベスト(用意してくれる船宿もあります)。なければ冷凍ですが、食いが格段に違います。それとマムシを用意。
シラサエビを生かすエアーポンプの付いた小さいクーラーがあると便利です。エビは尾羽を切って刺し、マムシは5cmぐらいに切ったものを使います。
根掛かりに要注意!
水深は40m前後。岩礁に集まるハスを狙うので、根掛かりに注意。底を取って、岩礁の凹部にオモリを引っ掛けて、船の動きに竿で付いていき、その間ゼロテンションでハスのアタリを待ちます。
活性の高い時は、引っ手繰るようなアタリがでますが、普段は、チョンとアタリがでて、少し竿先を送ると、そこで本アタリがでます。
ただし12月は、まだ水温が高いので、エサ取りが多く、1分もエサが持たない状況となりますので、手返しを早くして、いかに本命に食わせるかが、キモとなります。
掛かった瞬間から、強烈な引き込み、巻き上げの途中でも2度3度と、ガンガン引いて、取り込みまで楽しませてくれます。
釣って楽しい、食べて美味しいイシダイ。皆さんも淡路のハス釣りを、ぜひ楽しんでくださいね。

▲筆者はお刺し身と炙りでいただきます。バーナーで炙ると、皮目から脂がしたたり落ちます。あと、お鍋も最高です。野菜も入れて、昆布出汁で、ポン酢で食べてみてください。シメは雑炊でどうぞ!

▲炙ると皮目から、したたり落ちる脂が絶品!