圧倒的感度。シマノ最高峰ライトゲームロッド「ソアレリミテッド」

寒いのにアツい。アジングメバリングなどのライトゲーム。

ライトゲームの釣果は竿で決まる…なんてことも言われるように、小さなターゲットのアタリを取るには、“竿の感度”が非常に重要な要素。

そこで今回は、シマノ最高峰、圧倒的感度。「ソアレリミテッド」をご紹介。

24ソアレ リミテッド【シマノ】

求めたのは究極の「感度」。

幾年もかけて磨き上げてきたテクノロジーとノウハウが惜しみなく注ぎ込まれた、他の追随を許さない圧倒的な感度を持つ一振り。

シマノ公式「24ソアレリミテッド」詳細ページはこちら

スペック
品番 全長(ft.) 全長(m) 継ぎ方式 継数(本) 仕舞寸法(cm) 自重(g) 先径(mm) ルアーウェイト(g) 適合ラインナイロン・フロロ(lb) 適合ラインPE(号) グリップタイプ リールシート位置(mm) リールシートタイプ カーボン含有率(%) 本体価格(円)
S58UL-S 5’8″ 1.73 逆並継 2 89.3 56 0.8 0.4-8 1月3日 0.1-0.6 カーボンモノコック 175 DOWNLOCK 99.3 84,000円
S64UL-S 6’4″ 1.93 逆並継 2 99.3 61 0.8 0.4-8 1月3日 0.1-0.6 カーボンモノコック 211 DOWNLOCK 99.3 84,500円
S76UL-S 7’6″ 2.29 逆並継 2 117.3 64 0.8 0.5-5 1月3日 0.1-0.4 カーボンモノコック 215 DOWNLOCK 99.5 85,500円

ライトゲーム極まる

細身軽量なブランクスを実現するための高強度と高弾性率化を両立した最先端カーボン素材M46X、そして軽くて強い基本構造スパイラルXコア。さらに、ガイドには軽さ・トラブルレス・飛距離の向上をもたらすXガイドが採用されています。

やはり注目なのは、斬新なフルカーボンモノコックグリップを組み合わせたブリッジライクシートが採用されている点。その中空・軽量・硬質な構造体が感度向上に貢献。とことんこだわり抜いた仕様はライトゲーマー必見です。

  

インプレッション

丹羽 喜嗣氏の場合

ソアレ リミテッドが新しくなりました。やっぱり「リミテッド=感度にこだわる」その点を徹底的に追及しています。

私の考える感度は3つあります。ひとつ目は代表的な魚のアタリを感じる感度で、いわゆる反響感度といわれるものです。2つ目は流れやラインを伝わってくるリグの重みなどといわれる情報把握感度、3つ目がいわゆる操作感度で、ルアーがどのように動いているかを自分が感じ取って喰わせのタイミングを作る場合などに必要な感度です。ソアレ リミテッドはこの3つの要素をきっちりと理解したうえで、究極の感度を目指して作ったロッドです。

究極の感度を実現するために、とにかく軽く仕上げることを突き詰めて設計しています。ブランクス自身はM46Xという先進的なカーボンを使うことで非常に細身に仕上がっています。細身になるというのは軽量化につながり、ダイレクトに感度に効いてきます。

ルアーフィッシングにおいてガイド性能というのは、魚を釣るという部分に直接的に影響します。今回、何が変わったかというと、フルXガイドにはなっているのですが、各ガイドが小口径化されて少し低くなっています。ブランクスとガイドの関係でラインが通る位置が近いほど感度に効いて、ダイレクトにアタリを聞き分けることができます。

ブリッジライクシートについては、グリップ部分の空間が広くなっています。握り込む部分は手にフィットするようにボリュームアップしつつ軽量化されていて、高感度で安定した持ち心地を実現しています。フルカーボンモノコックについては、これも反響感度を高めるための設計のひとつで、リールシート一体型のグリップになっています。上面を長く、断面は逆三角形に近づけることで肘当てに最適でミニマムな形状にしています。ナットリングは素材的にアルミを使うケースが多いのですが、軽量なカーボンパイプを効果的に見せることで、先進感と機能感を表現しています。

これまでソアレというとゴールドやオレンジといったイメージを持たれている方が多いと思いますが、今回からアジの背中部分の色であるグリーン系のゴールドを採用しています。これはアジングをやりこむ上で、所有感を高める意味もあります。

すべてにおいて感度にこだわったリミテッド、ぜひ体感していただきたいですね。

Soare LIMITED S58UL-S

私が実釣で使用したのは58というアンダー6フィートというレングスのロッドですが、喰いの渋いアジを相手にするうえでは細かな操作がどうしても必要になります。ルアーの操作感がよく、喰わせに至る操作が非常にやりやすいのが特徴です。当然レングスが短いですから、感度については圧倒的で、これでもかというくらいアタリが分かります。さらに言うと、アタリの質も判別することが可能で、これは掛けていいアタリだなとか、これは食い渋っているアタリだろうというように、アタリを聞き分けやすいのはこのレングスならではだと思います。

今回リールはステラを使用したのですが、ライトゲームでは決して軽いとは言い難いタイプです。なぜステラを組み合わせたのかというと、個人的なフィーリングにはなりますが、ベストマッチだったからです。ステラの自重とS58UL-Sの軽さというのが非常に相性がよく、リール(タックル)が軽すぎるとルアーが必要以上に動きすぎてしまいます。手元に少し重みが残る感じになることで、ルアーが艶めかしいアクションが演出しやすいという観点からステラを使ったところ、バッチリとハマりました。

出典:シマノ

阿部 健司郎(まん じろ)氏の場合

今回のソアレ リミテッドは本当に感度にこだわったロッドです。スパイラルXコアと高弾性素材による軽量のブランクス、フルXガイド、フルカーボンモノコックとブリッジライクシートの採用など、細部までしっかりとこだわり、感度を突き詰めたロッドに仕上がっています。本当に感度に優れており、ロッド自体のバランスもいいので、使っていて軽く感じます。操作性が抜群で、長時間の釣行でも疲労を感じることはありません。キャストフィールがよく、短いロッドでキャストしているような感覚があり飛距離も伸びます。これまでアジングをやってきて取れなかったアタリが、しっかり取れるロッドに仕上がっています。感度をしっかり求めたい方、もっとアジングが上手くなりたいという方にぜひ使っていただきたいロッドです。

新しいソアレ リミテッドは3機種ラインナップされています。58は軽量リグを使用するときや、足場の低い堤防、水深もそこまで深くないようなフィールドに向いています。64は本当にオールマイティーに使えるロッドで、0.8g以上のジグヘッドを使用するときにおすすめのモデルです。76はメバル狙いやライトソルトゲームで軽めのメタルジグを使う釣りにおすすめです。

とにかく感度がすごくて、今まで手元には感じることができなかったアタリがしっかりと違和感として伝わってきます。これは大きな武器となり、釣りの幅が広がると感じています。これまでわからなかったアタリが、アタリとして認識できるようになるので、いつも通っているフィールドで使うと、新たな魚に出会え、新たな可能性が広がると思います。全国どこのフィールドに行っても、このロッドの感度を利用すれば楽しめるのではないでしょうか。とことん感度にこだわっているためクセが強いといいますか、張りが強めですので、これをどう扱いこなすかということも含めて、私自身、リミテッドでライトゲームを存分に楽しみたいなと考えています。

Soare LIMITED S64UL-S

S64UL-Sはバーサタイルロッドで、ある程度軽いものから重いものまで扱えて、足場が低くても、高くても、水深が浅くても深くても、いろんな状況下でしっかり使えるロッドに仕上がっています。例えばボートなどで水深20mほどの場所を攻めるような釣りにもしっかり使えるロッドになっています。実釣では深い場所で軽量リグなども使いましたが、本当に良かったと思ったのはやはり感度です。居食いというかテンションを張っていない状態のアタリは、基本的にはラインで取るのですが、そのモゾモゾっとする反応を手で感じられます。これまでは逃していたアタリや魚も、このロッドならごくわずかな違和感を手に感じるので、迷いなく掛けることができます。本当に素晴らしいロッドに仕上がっているなと実感しました。

出典:シマノ

新保 明弘氏の場合

新しいリミテッドには、本当にすべてにおいて新しいものが取り入れられています。まずはフルカーボンモノコックグリップですが、カーボン一体成形になっています。繋ぎ目がない1本の状態で作られていて、後から部品をはめ込むわけではないので、非常に軽量化に繋がっています。上面を長くしてあるのは、肘に当たっても安定するようにするためです。グリップの部分はより手に沿うようにボリュームアップしつつ軽量化されていて、高感度かつ安定した持ち心地を実現していて、軽さと操作性の向上につながっています。ブリッジライクシートは握り込む部分の下の段差がなくなっており、手に非常にフィットします。これはアタリを感じ取る上でも非常に優位になります。

そしてブランクスはM46Xという新しい素材を採用しているのですが、ブランクスが細くなりました。なおかつ強度が上がっていますので、キャスト時の振り抜けもいいですし、操作性も向上しています。さらにスパイラルXコア、ハイパワーXというシマノが誇るダブルX構造が採用されています。ブレがなく、曲がってからタメが効くので、魚を掛けてからのファイトを優位に展開できますし、アクションも付けやすいです。また、アタリなどの情報も取りやすくなっています。尺メバルやスズキが掛かってもタメて獲ることができる、細いですが強靭、強靭ですが柔軟性も備えたアスリートの筋肉のようなブランクスに仕上がっています。

そしてロッドに合わせたフルXガイドも見逃せないポイントです。ブランクスが新しい設計になっているので、それに合わせたオリジナルのガイドが必要になります。それを突き詰めて、一つ一つにこだわったガイド設定になっています。ロッドティップは、S58UL-SとS64UL-Sはハイレスポンスソリッド。S76UL-SはタフテックインフィニティでそこにXガイドが付き、トップガイドは軽量化のため、あえてスレッドを巻いていません。すべてにおいてロッドの感度、操作性を向上するガイド設定といえます。

水中に潜って実際に見ているような素晴らしい感度を実現しており、私自身、このロッドを使うことに幸せを感じています。レベルアップしたい人にはぜひ使っていただきたいですね。

Soare LIMITED S76UL-S

私が実釣で使用したのは、S76UL-Sというモデルです。全体的に軽量化と高感度を高次元で実現しているメバルなどに対応したロッドです。

ライトソルトゲームではロッドの感度と操作性は非常に重要な部分です。手軽に楽しめる釣りではありますが、釣果を出すためには海から得られる情報、魚のアタリだけではなく、流れの変化やルアーの動きなどを時間や潮の流れに合わせて瞬時に感じ取ることが重要になります。それを突き詰めたロッドといえます。

このロッドを使っていると、リールを巻いているときにラインが波で持ち上げられる感覚だったり、ラインが水面から離れる瞬間などがしっかり分かります。フィールドで何が起きているのか、どんな変化があるのかが非常に把握しやすくなっています。伊豆で実釣したときにはウネリが入っていましたが、そのようなときは波の力や風の状況によって情報が消されてしまいます。そのような状況下でもさまざまな情報が手元に伝わってきました。キャストフィールもよく、パワーも備えており、本当に素晴らしい仕上がりです。

出典:シマノ

 ラインナップされる3機種

S58UL-S

アジング調子ベース。適度なしなやかさがありつつも掛けに行ける58。レングスからくる、さらなる感度の高さも武器となるアイテム。

S64UL-S

アジング調子ベース。掛け調子のセンター。明かりのないナイトゲームでも徹底的に情報を感じるためのアイテム。

S76UL-S

メバリング調子ベースの、ザ・ライトゲームロッド。巻きの釣りにも強く、多くのリグを扱いやすい器用なアイテム。

関連動画

 

シマノ(Shimano)

1921年創業。1970年に「レジャーを通して人々の健康に寄与する 」という企業哲学のもと、釣具事業部が発足。リール、ロッド、ルアー、用品などクオリティの高いアイテムの開発、製造、販売までを行い、釣具の総合ブランドとして、国内外問わず多くのファンを抱えている。独自の技術も数多く、世界に誇るジャパンクオリティを提供し続けている。

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