大阪湾のテンヤタチウオは、9~12月の秋冬がベストシーズン。タチウオの活性も高く、アタリの数も多くて、誰もが楽しめる時期になります。じゃあ、年が明けたら釣れないの? いえいえ、そんなことはありません。荒れる日も多くなるので出船機会が限られる場合もありますが、釣り日和の日なら、まだまだテンヤタチウオ釣りは楽しめます!
厳冬期の1~2月は、アタリの数は少なくなってきますが、釣れると平均的にサイズはよく、幅指3本以上。しかも、脂が乗って美味しい個体が多くて、「冬のタチウオって、こんなに美味いんや!」と気付くはずです。
しかし、寒い時期なので辛くなりがちで、ハイシーズンと比較すると、アタリの数も少なくなります。その数少ないアタリを、いかに掛けていくか。タチウオと1対1の戦いのようなストイックな釣りもイイけれど、どうせならワイワイと楽しみたい! と言う人にオススメなのが、イベントです。
長寸勝負や早掛け勝負などがありますが、勝負になると全員真剣になって、ヤル気も集中力もアップ! 船全体で一体感もあって、勝負時以外は(笑)タナやヒットパターンを共有したり、ワイワイとできます。何より、皆に楽しんでもらおうという、船長や仲乗りさんの心意気を感じます。
と、前置きが長くなってしまいましたが、そんなテンヤタチウオのイベントに、1月11日に大阪・泉佐野のYUMEMARUさんへ行ってきました!
YUMEMARUさんでは通年、いろんなイベントを開催しているのですが、今回は「男女混合タチウオイベント」というもので、左舷に男性、右舷に女性が乗って、1日通して1尾の長寸を競うもの。途中、全体の早掛け大会があったり、女性限定早掛け大会があったりと、楽しめます(特に女性)。記者の釣座は右舷のトモ寄りで、ミズリンこと飯沼瑞枝さんのお隣で、常に情報共有をしながら釣りをしました。

左がミズリンさん、右が記者。今回はお誘いいただき、ありがとうございました!
最近、釣果が伸び悩んでいる記者。ただ、この日は新調したロッドと、普段はイワシオンリーなんですが、サンマとサバのエサもスタンバイ。

朝日がまぶしい中、幸先良くタチウオがヒット!
ポイントは洲本沖で、水深は80m前後。いつもは1尾目が遠いのですが、この日は朝イチにいきなりヒット! 前半ハイペースで追加でき、「私、タチウオ釣り上手くなったんちゃうかな?」と勘違いするほど(笑)。ただ、お隣のミズリンさんと追い付け追い越せ状態に。途中で早掛け大会が何度かあり、記者も賞品をゲット。楽しい!

海上釣り堀やテンヤタチウオのエサの製作、販売している練餌海道の代表を務めるミズリンさん。もちろんテンヤタチウオも得意ですが、実は久しぶりのタチウオ釣りだったとか。それでも前半の連発っぷりは流石でした!

YUMEMARUさんでタチウオ修業中のエリさん。お見事、良型ゲット!

記者(右)と、徳島直美さん(左)とダブルヒット!

長寸賞をゲットした山口氏。船中トップ釣果も、きっちりゲット。上手な人は、やはり上手です
しかし、後半はアタリがなく、釣果も8尾でストップしてしまいましたが、幅指3本以上と全体的にサイズもよく、大満足。当日は長寸勝負なので、入賞は逃したものの、皆でワイワイしながら楽しめたので、よい釣りになりました。
あの貴重なアタリを掛けられていたら…と思うと、また行きたくなる、冬のテンヤタチウオ。楽しみ方はいろいろですが、皆さんもぜひ、釣りに出掛けられてはいかがでしょうか!
当日使用した仕かけやアタリパターンは?

サンマのKINGドラゴンはYUMEMARUさんで販売。サバンカーメンは釣具店で発売中!
エサは、YUMEMARUさんで販売しているサンマのキングドラゴン。テンヤは40号で、カラーは写真のイエローゼブラ系ほぼ一択でした。隣のミズリンさんも同じカラーで、朝から2人で連発していたので、明らかに当たりカラーだったと思います。エサのサンマも手返しよく釣っていけて、結果、前半は絶好調(後半は撃沈)。

船タチウオテンヤSS ST 黄グリーングローゼブラ
水深80mで、底や10~20m上でアタることが多く、自分のアタリダナを集中的に攻めて、反応がなくなれば底や、ミズリンさんのタナを参考にしたりしました。アタリは多かったのですが、即掛けでは掛けられず、引き出しの少なさを再確認…。
ただ、新調した自身初の9:1調子の竿が合っている感じがして、これからのタチウオ釣りが楽しみに! エサもイワシ以外にサンマとサバも状況に応じて使うことの重要性を実感しました。

ロッドは極鋭タチウオテンヤSP EX91-170、リールはフォースマスター400
船釣りのイベントってどうなの?

帰港後に全員で記念撮影
前述にもあるように、YUMEMARUさんでは、1年通して、さまざまなイベントが行われています。
イベントと一言で言っても、単日のものもあれば、期間通してのものなどもあります。基本的にスタイルに合ったものを選ぶとよいですが、オススメは、気軽に参加できるタイプ。友達や夫婦で参加してもOKですし、もちろん1人でもOK。

タングステン製のテンヤをゲットした参加者

当日の長寸勝負優勝の2人
もらって嬉しい賞品がもらえる勝負ごともあって、盛り上がります。新たな仲間を見付ける機会にもなるし、何より純粋に楽しめるので、普段の釣りとはまた違った時間を過ごせます。

早掛けで同じお菓子をゲットしたミズリンさん(左)、記者(中)、エリさん(右)と。ふざけてスミマセン(笑)
寒さや釣果も厳しくなってくる冬シーズンこそ、こういったアットホームなイベントは、楽しいもの。タチウオもまだまだ釣れていますし、YUMEMARUさんでは今後も定期的にイベントを開催予定です。気になる人は、ぜひチェックを!