美しい豊かな須崎の海で「シロアマダイ」を狙う
昨年11月末、本紙でもお馴染みの佐々木洋三氏にお連れいただき、高知県須崎市を訪れました。その美しく豊かな海、地元の美味しい酒と肴、そして温かい人々にまた会いたくなり、3月初旬に再び訪問することにしました。
今回のターゲットもシロアマダイ。
りそく船釣りクラブのメンバー4人を誘い、タイラバと天ビン仕掛けのエサ釣りで挑戦しました。
須崎市は大阪から車で約4時間と思ったよりも近く、昼過ぎに出発すると夕方には現地に到着。
地元の「エンジョイクルー号」の松田健船長、地域おこし協力隊の松平愛奈さん、三輪大司氏と合流し、須崎にある中華料理店「春ちゃん」で翌日の釣りの打ち合わせを兼ねた軽い夕食をとり、釣行に備えました。
初日は、岡村満広船長の「オッカム号」にクラブメンバー5人が乗船し、松田船長の「エンジョイクルー号」には松平さん、三輪氏、松田勝利氏が乗り込み、7時に出港しました。
潮がほとんど動かず、風もないいわゆる“ナギ倒れ”の状況でしたが、タイラバ、エサ釣りともにたくさんのシロアマダイを釣ることができました。

▲シロアマダイを釣り上げた筆者

▲つりそく船釣りクラブの杉本氏がシロアマダイを2尾キャッチ
港に戻ると、別船でも松平さんが46cmのシロアマダイを筆頭に好釣果を上げており、大満足の一日となりました。
2日目も「オッカム号」にお世話になりました。この日も潮と風がなく、沖ではイルカが出迎えるほどの穏やかさ。
厳しい釣りになるかと思われましたが、潮がわずかに動くポイントを見つけてもらい、全員がシロアマダイを釣ることができました。

▲グッドサイズを釣り上げた柿本氏

▲道上も良型のシロアマダイをキャッチしました
また、イトヨリやガンゾウビラメなどさまざまな魚も釣れましたが、どれも関西で釣れるものより平均サイズが大きく、須崎の釣り場がまだ荒れていないことを実感しました。
今回の2日間の釣行では、シロアマダイを5人で計25尾釣り上げ、私自身は43〜51cmを6尾釣ることができました。個人的な目標として「1日3尾」と決めていたので、数・型ともに満足のいく結果でした。
釣果を求めて土佐湾を訪れるのももちろん魅力的ですが、心と時間に余裕があれば、ぜひ須崎に滞在し、自然や人々との触れ合い、歴史・文化・食をじっくり体験してほしいと思います。豊穣の海はきっと微笑み、皆さんを温かく迎えてくれることでしょう。
須崎グルメに舌鼓
釣行1日目の夜は、食事処・喜楽に、当日釣れたシロアマダイを持ち込んで、特別に薄造りにしていただきました。
身の柔らかいシロアマダイを薄造りにするには、釣れた当日でないと難しいとのこと。現地でないと体験できない食文化です。
そのほか、カツオのハラモの塩焼き、チャンバラ貝の煮付け、ウツボのタタキ、土佐ヌタなど、地元の食材とお酒をいただいて、高知の食を堪能させていただきました。

▲カツオのハラモの塩焼き

▲チャンバラ貝の煮付け

▲ウツボのタタキ