海上釣り堀で釣り人たちを熱くさせている「ブリヒラ」。
この魚は、近畿大学の研究によって生まれた、ブリ(雌)とヒラマサ(雄)のハイブリッドです。なぜ人気なのか?
その大きな理由の1つが、両親の「いいとこ」を絶妙に受け継いだ、その格別な味と食感にあります!
今回は、釣り上げた後の最高のお楽しみ、ブリヒラの美味しさの秘密に迫ります。
しっかりとした旨味と脂の乗り ブリといえば、冬場の「寒ブリ」に代表されるような、濃厚な旨味とたっぷりの脂が魅力ですよね。ブリヒラは、そのブリが持つしっかりとした旨味と、ほどよい脂の乗りを受け継いでいます。 特筆すべきは、ブリが産卵後などで味が落ちやすいと言われる夏場でも、ブリヒラは品質が比較的安定していて、美味しい脂を保っていることが多い点です。1年を通して美味しい状態で楽しめるのは嬉しいポイントです。
心地よい歯ごたえがたまらない 一方、ヒラマサの最大の魅力といえば、身がキュッと締まっていて、「コリコリ」とも表現される力強い歯ごたえ。高級魚として扱われる理由の1つです。 ブリヒラは、このヒラマサ由来のしっかりとした食感もしっかりと持っています。ただし、ヒラマサのように硬すぎるわけではなく、ブリの身の柔らかさとのちょうど中間。「硬すぎず、柔らかすぎない」プリプリとした絶妙な弾力が、多くの人を虜にしています。身割れしにくいので扱いやすいのもメリットです。
ブリ: 味わいは濃厚で脂も多い。身は柔らかく、とろけるような食感。
ヒラマサ: 味わいは上品でさっぱり系。身は非常に締まっていて強い歯ごたえ。
ブリヒラ: ブリのようなしっかりした旨味と脂を感じさせつつ、ヒラマサのような心地よい歯ごたえも楽しめる!まさに、両者の長所を融合させた、理想的なバランスなのです。
「ブリの旨味は好きだけど、もう少し歯ごたえが欲しい」「ヒラマサの食感は好きだけど、もう少し脂が乗っていてほしい」…そんな願いを叶えてくれるのがブリヒラと言えるでしょう。
ブリヒラは、ブリの豊かな旨味と、ヒラマサの心地よい歯ごたえという、2つの魅力を併せ持つ「いいとこどり」のハイブリッド魚です。海上釣り堀で釣り上げた際には、その格別な美味しさをぜひ堪能してください。釣りの後の食卓が、最高の時間になること間違いなしです!