その魚卵、宝物かも?捌いた魚の卵活用術!釣った魚の卵、もう捨てない!基本の下処理から簡単レシピまで

釣りの楽しみのひとつは、自分で釣った新鮮な魚を食べることですよね?

でも、魚を捌いたときに出てくる「卵」、捨ててしまっていませんか?

「どう調理すればいいか分からない…」と敬遠されがちな魚卵ですが、実は独特の旨味と食感を持つ、とても美味しい食材なんです。

先日、海上釣り堀で同行者が釣ったヒラマサにも立派な卵が入っていました。好意で頂いたのですが、試しに定番の「煮付け」にしたところ、これが絶品!ねっとり濃厚な旨味がたまりませんでした。

今回は、そんな美味しい魚卵を無駄にしないために、基本的な下処理と簡単な調理法をご紹介します!これまで捨てていた方も、ぜひ挑戦してみてください。

魚卵の魅力とは?

魚卵は、魚の種類によって色や形、食感が異なりますが、多くの場合、栄養価が高いのが特徴です。良質なタンパク質をはじめ、ビタミンやミネラルも豊富。そして何より、その魚ならではの濃厚な旨味と、加熱したときのホクホク感やプチプチとした食感が魅力です。マダイ、ブリ、ヒラマサ、スズキ、タラ、カレイなど、多くの魚種で美味しい卵を楽しむことができます。

美味しく食べるための「下処理」の基本

魚卵を美味しくいただくためには、下処理が重要です。特に臭みを取ることがポイントです。

まず、ボウルに薄い塩水を作り、その中で卵巣を優しく洗います。表面のぬめりや汚れを落としましょう。薄皮は破れやすいので、力加減に注意してください。

洗った後、酒を軽く振りかけたり、塩を振ってしばらく置いたりすると、臭みが和らぎます。生姜のスライスと一緒に水に短時間さらすのも効果的です。

卵巣についている太い血管や血合いは、臭みの原因になります。指でしごくようにして、できるだけ取り除きましょう。竹串などを使うと取りやすいです。

このひと手間で、仕上がりの味が格段に良くなります。

魚卵の調理法 下処理が終われば、あとは調理するだけ! まずは、一番手軽で失敗しにくい「煮付け」から試してみるのがおすすめです。

【基本の煮付け】 (ヒラマサの卵で作った際のレシピ例)

材料

魚卵(下処理済み)
水 150ml
醤油  大さじ3
みりん  大さじ3
酒  大さじ3
砂糖  大さじ1~2(お好みで調整)

作り方

下処理が済んだ魚卵をカットします。サイズによってはカットしなくても大丈夫ですが、今回は巨大だったので(笑)。

鍋に湯を沸かし、下処理済みの魚卵を入れます。アクを取りながら、表面が白っぽくなり、身が少し締まる程度(約30秒~1分)で引き上げ、すぐに冷水に取ります。

別の鍋に水、醤油、みりん、酒、砂糖、生姜を入れて火にかけ、煮立たせます。

煮立ったら、霜降りした魚卵を入れます。

アルミホイルなどで落し蓋をし、中火~弱火で10~15分ほど煮ます。途中、煮汁をスプーンでかけながら煮ると、味が均一に染み込みます。

卵に火が通り、煮汁がある程度煮詰まったら完成です。

ポイント

火加減は、グツグツと煮立つ程度を保ちます。

煮すぎると卵が硬くなるので注意しましょう。

冷める過程で味が染み込むので、少し時間をおいてから食べるのもオススメです。

甘辛い煮汁が濃厚な卵の旨味と絡み合い、ご飯のおかずにも、お酒の肴にも最高でした!

注意点

魚卵は傷みやすいので、釣ったらなるべく早く内臓を取り出し、卵も下処理するか、冷蔵・冷凍保存しましょう。

アニサキスなどの寄生虫のリスクを避けるため、生食は避け、必ず中心部までしっかりと加熱調理してください。

フグの卵巣のように毒を持つものもあります。一般的に釣りの対象となる魚の卵は食べられることが多いですが、不明な場合は必ず確認しましょう。

これまで何気なく捨てていたかもしれない魚の卵。実は、ひと手間かけるだけで、食卓を豊かにしてくれる絶品食材に変わります。特に煮付けは、調味料の配合さえ覚えてしまえば、誰でも簡単に美味しく作れます。 せっかくの自然の恵み、身だけでなく卵まで味わい尽くして、釣りの楽しみをさらに広げてみませんか?

まずは、釣れた魚に卵が入っていたら、ぜひ1度、この煮付けに挑戦してみてくださいね!

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