近年人気が高まっている海上釣り堀ですが、常連も多く、釣り堀を楽しむためいろんなアイテムを持ち込んでいます。
そこで、釣り筏の上で興味深いアイテムに出くわしました。 それは、足元に何気なく置かれた、一見すると何の変哲もない機械…そんなことはないか(笑)。 その先端には蛇口を思わせるノズルが取り付けられており、そこから水が出てきそうな雰囲気を醸し出していました。
手洗い用のポンプが超有能
実はこれ、電動式のウォーターポンプだったのです。 取材中、魚のエサや魚体で手が汚れてしまい、ちょうど手を洗いたいと思っていた矢先でした。 早速使ってみようとしましたが、どこにもスイッチらしきものが見当たりません。 「これは一体どうやって操作するのだろう?」と首を傾げながら、試しにノズルの下に手を差し出してみたのです。
すると、驚いたことに、センサーが手の動きを瞬時に感知し、まるで自動水栓のように勢いよく海水が流れ出てきました! この予期せぬ反応には、思わず「おぉ!」と声が出そうになるほど。 汚れた手でポンプ本体に触れる必要がないため、衛生的で非常にスマートです。 これならば、エサを触った後や、釣れた魚を掴んでヌメリがついた後など、釣りの最中に頻繁に訪れる「手を洗いたい」という瞬間にも、ためらうことなくサッと手を清潔にすることができます。
※所有者の了解を得て、使わせていただきましたよ(笑)。
このポンプは、足元の海水を直接汲み上げて利用する仕組みになっているとのこと。 付属のホースも十分な長さが確保されており、釣り筏のように足場がある程度の高さになっている場所でも、全く問題なく使用できる設計になっていました。 これなら、水面までの距離を気にすることなく、快適に手洗いが可能です。
特に海上釣り堀という環境を考えると、このセンサー付きウォーターポンプの利便性は計り知れません。 多くの海上釣り堀では、水道設備が釣り座から離れた場所に設置されていたり、そもそも数が限られていたりすることが少なくありません。 また、水面から釣り座までの高さがあるため、従来のようにバケツを使って海水を汲み上げるのも、なかなかの手間と労力を要します。 1回手を洗うたびに重い海水を汲み上げ、またそれを入れ替えるという作業は、釣りに集中したい時には正直なところ少し面倒に感じてしまうものです。
その点、このポンプがあれば、自分の釣り座を離れることなく、いつでも手軽に海水で手を洗い流すことができます。 汚れた手でリールや竿を触ってしまい、後で掃除に手間取るということも避けられるでしょう。
あまりの便利さに、個人的に「これは絶対に欲しい!」と強く感じてしまったほどです。 このウォーターポンプは海外製で、オンラインストアなどで手軽に購入できるとのこと。 元々はキャンプなどのアウトドア・レジャー全般に向けて開発された製品のようですが、海上釣り堀という特殊な環境下でも、これほどまでにその真価を発揮するとは思いもよりませんでした。
アウトドア用品の中には、このように特定の状況下で予想以上の利便性をもたらしてくれる隠れた名品がまだまだたくさん眠っているのかもしれません。 今回の出会いをキッカケに、そういったアイテムを探求してみるのも面白いかもしれないと感じた次第です。