【64MH195】「サーベルマスター エクスチューン テンヤ」に極めて異質なのに、今後のタチウオを変えそうな新番手が追加!

91調子、もしくは82調子で全長170cm前後のレングスが主流な現代のテンヤタチウオ。

そんな中、時代に逆行する64調子で195cmのモデルが「サーベルマスター エクスチューン テンヤ」に追加される。

サーベルマスター エクスチューン テンヤ【64MH195】

2025年7月発売予定

出典:シマノ

極めて異質。

軟調子で長尺な番手【64MH195】を監修したのは、大阪湾タチウオKINGバトル2018年王者の吉田 昇平さん。

吉田 昇平(Shohei Yoshida) プロフィール

キャスティング、即掛けを得意とする大阪湾タチウオKINGバトル2018の優勝者。2017年にもセミファイナルトップ通過の実績も持つ凄腕アングラーでシマノフィールドテスター。愛称はヨッシー

即掛けを得意とする吉田さんが、なぜ軟調子の長尺ロッドを欲したのか?

その理由が、公式HPに語られていたので抜粋。

“究極の止めロッド”が欲しかった

64MH195は、この4、5年ずっと欲しかったアイテムなのですが、めちゃくちゃ苦労してようやく完成しました。僕的には“究極の止めロッド”。普通はテンヤをその位置に止めているつもりでも、船は凪でも上下動がありますから、アングラー側は努力しているつもりでも、実際は水中では止められていないんですよ。一度撮影でアクションカメラを海中に下ろしたことがあるのですが、テンヤが画角から消えてしまう。「これだけ動いているのか」と驚いたことがあり、硬いロッドだと船の動きを全部拾ってしまうんですよね。もちろん穂先でそれを吸収するのですが、今回の64MH195はベリーまで軟らかい。この部分まで軟らかいロッドはほとんどないのですが、これが止め性能につながっています。

一方で軟らかいロッドはテンヤをシャクった後にもたつきが発生するのですが、これがありすぎると手返しが悪くなる。キャストもしにくくなるし、その兼ね合いが難しかった。止めるという操作は「守り」ではあるのですが、それを「攻め」にしたかった。動かすときは動かす、止めるときは止める。動かすときに若干コツは必要なのですが、止めることに関しては過去に類を見ないぐらい秀逸です。

また目感度に優れたロッドでもあるのでタチウオが噛んでいる状態の判別能力もピカイチです。アワセのタイミングについてはよく質問を受けるのですが、テンヤの真ん中を噛みにきているのか、体当たりをするだけなのかを判別して行います。それがこのロッドの場合、しっかり噛んできたときは竿先が戻らないんですよ。コンときて竿先が戻ったら体当たり。ここでアワせれば掛かるモタレアタリなら竿先が戻らない。それをしっかり目で捉えることができます。無駄にアワせる必要がないですし、硬いロッドで空アワセを繰り返すとアタリが続かない。テンヤが移動してしまうんですね。これが64MH195だとテンヤの移動が少ないので、掛け損ねても何回もアタリが続いてくれます。

あとは魚がバレにくいメリットがありますね。しっかりアタリを見極めて掛けられるのと、一気に巻き上げられるからです。電動リールの強さにもよりますが、ほぼ全開で巻くことができるのは大きいです。硬いロッドだと突っ張り感がすごくて電動リールの巻きを入れたときにロッドを持って行かれてしまう。もろに魚との引っ張り合いになってしまうので、口切れを防ぐためにドラグを緩めてラインを出しながら上げるしかない。これをロッドでいなそうとすると魚が下を向きテンヤの重みで外れてしまうんですよ。魚が上を向いたら一気に巻き上げるのが理想なのですが、64MH195なら簡単にできるんです。今までに無かったコンセプトのロッドなので手が出しにくいかもしれませんが、使ってみれば良さを分かってもらえること間違い無しだと思いますし、近い将来このロッドがトーナメントを制する可能性も大いにあると思いますね。

出典:シマノ

……つまり、水中でテンヤを止められるロッドでないと出せないアタリがある。しかし、そればかりを追求してしまうと、シャクリやキャストに悪い影響が出る。

そのトレードオフの要素を究極のバランスで実現したのが【64MH195】。

吉田さんの最後の1文に「近い将来このロッドがトーナメントを制する可能性も大いにあると思いますね」とあるように、この異質さがトーナメントにおいて強い武器になりそうな予感がする。

ベンディングカーブ比較

ソフチューブトップを搭載

64MH195はタチウオからのアタリを鮮明に捉える高い目感度を備えたソフチュ-ブトップを採用。

他のアイテムの穂先が先径1.1mmに対し、ソフチューブトップの先径は2.0mm。この太さの恩恵でさらにアタリを判別しやすくなっていると。また、チューブラー構造は中空のため、中実構造となるソリッド比で振り抜き感も向上しているそうだ。

スペック
品番 全長(m) 継ぎ方式 継数(本) 仕舞寸法(cm) 自重(g) 先径(mm) テンヤ号数(号) リールシート位置(mm) リールシートタイプ カーボン含有率(%) 本体価格(税別)
64MH195 1.95 グリップジョイント 2 147.3 137 2.0 30-60 413 DOWNLOCK 86 63,500円

シマノ公式「サーベルマスター エクスチューン テンヤ」詳細ページはこちら

シマノ(Shimano)

1921年創業。1970年に「レジャーを通して人々の健康に寄与する 」という企業哲学のもと、釣具事業部が発足。リール、ロッド、ルアー、用品などクオリティの高いアイテムの開発、製造、販売までを行い、釣具の総合ブランドとして、国内外問わず多くのファンを抱えている。独自の技術も数多く、世界に誇るジャパンクオリティを提供し続けている。

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