厳冬期に入って、活性がハイシーズンとはかわってきたタチウオ釣り。
ですが、釣り方によってはまだまだ数釣りを狙うことができますよ。
今回はそんな冬のタチウオを攻略すべくシマノフィールドテスターで大阪湾タチウオキングバトル2020の王者の吉田昇平氏が明石の海蓮丸から釣行に出掛けてきてくれたので紹介しますね!

吉田昇平(よしだしょうへい) プロフィール
12月24日、いつもの海蓮丸から洲本沖までイヴタチウオへ。
ポイントに着いたのは7時半。
クリスマスだというのに洲本沖にはとてつもない数のタチウオ船が。
船長より早速、「水深90mで75~85mに強烈な反応出てます」とのアナウンスが。
探見丸でもビッシリとしたベイトの反応が確認できます。
この反応を見た私は、最初に91Hのロッドで即掛けで釣ってみようかと一瞬考えましたが、例年であれば、それはNG。

冬ということもあり、ロッドは7対3調子のロッドからスタート
7対3調子のようなロッドで、フワフワと柔らかい誘いでしかアタリをだせなくなるシーズンとなるからです。
チョイスしたのはサーベルマスターSS73MH185。

冬は発光系が弱いテンヤに反応がよいことも多い
指示ダナを柔らかめのワンピッチジャーク3回ステイ3秒で誘ってみる。
正直、ベイトの強烈な反応からして、テンヤを落とせばすぐにアタるものだと思っておりましたが、意外や意外、全くのノーバイト。
ハーフピッチにもフォールアクションにも反応してきません。
何かが合っていない。
そう思った私はステイ時間を長めの7~10秒にかえる。
するとようやく小さく「コツッ」と、集中していないと気付かないほどのアタリの小ささ。
完全に厳寒期のアタリだ。
追いが弱くあまり本アタリをだすのに時間が掛かってしまうのであえて9対1調子の竿に持ち帰る
セオリー的にはここで追わせにかかり、徐々に活性を上げて本アタリに持ち込んでいくのですが、何故か追いもイマイチな状況で、本アタリまでに時間がかかり過ぎる。
アタリは長めのステイでだせるようになった。
しかし魚探の反応の割に追いがない。
そこで、ものは試しにとロッドをサーベルマスターXチューン91H160に持ちかえることに。
173でなく160にしたのは、穂先がグラスソリッドなので多少でも柔らかめの誘いもできるのではと判断したからです(今思えば、どちらのロッドでも◎)。
そしてこの判断がどハマりすることになります。
小さいアタリを増幅してくれるエクスチューンが正解、小さく細かい誘いに好反応!
初期アタリは相変わらず小さいですが、Xチューン91Hならカーボンモノコックグリップが、極小アタリを増幅してくれるので、驚くほど明確です。
ステイ時間を長めにとれば誘いは細かく速めの方が反応がよい感じ。
今まで苦戦していたのが嘘のように即掛けで1投1尾のハイペースが続き、最終的に良型含む45尾。

お隣の釣り人は9対1調子のロッドでドラゴンも釣り上げた
お隣の方もXチューン91H173で同じ釣り方で、何とドラゴン含めての爆釣でした。
年明けからは本格的な厳寒期のタチウオシーズンを迎えますが釣っても、食べても最高なのはこれからです。
今回のように、ステイ時間長めで即掛けしにいくのも面白いかもしれませんね。