
宮本 安男(みやもと やすお) プロフィール
奈良県・布目ダム湖の代表的な釣り場5カ所を解説
布目ダムは、奈良市と山添村にまたがる洪水調整や上水用などの多目的ダムです。
周遊道路はサイクリングやマラソンが楽しめるようになっており、毎年布目ダムマラソンが開催されている。
ここは、コイ、ヘラブナ、ニジマス、ブラックバス、ワカサギなどが生息しており、ワカサギ以外は通年釣りが楽しめる。
また、エンジン付き以外のボートでも釣りが可能。
私は20数年前からワカサギ釣りに通っており、最初は投げ釣り専門でやっていたが、10年ほど前からはノベ竿主体に釣っている。
ここは布目漁協が管理しており、釣期は11月1日から3月末までで、年券5000円、日券1000円(現場で買うと500円加算)。
遊漁券売り場は、ダム上流の県道奈良名張線沿いに梅屋商店、大矢商店、松田呉服店があり、ふれあい広場の近くの周遊道路沿いには、遊漁券のほか、エサ(サシ虫、ラビット)、仕かけ、釣具などを販売しているナニワという店がある。
ここの釣り場としては
①ふれあい広場(ゲートボール場)前
②釜淵橋下
③焼却場
④コスモス広場
⑤腰越橋下
などがあり、解禁当初はよく釣れていたのに、1カ月もすると全く釣れなくなるということがよくあり、釣行前には釣り場の情報収集は欠かせないところだ。
2月11日に釣行した時に各釣り場を視察したところ、次の通りであった。
駐車場から湖畔に降りると、右手がスロープになっており、そこには4人がノベ竿で釣っていた。
聞くと釣り始めた2時間前から全くアタリもないとのことで、話中に1尾釣れたが、その後アタリはなかった。
左方向には10人は入れる場所がある。
駐車場のすぐ前の1人入れるかどうかの狭い釣り場で、早朝からノベ竿で釣ってると言う釣り人に聞くと、130尾ほどとのことで、よく釣れている状況だった。
左には橋の真下で、コンクリートの段差に5、6人は入れる。
コンクリートで段差がついた釣り場で、30人は入れる釣りやすい場所。
当日は約20人の釣り人で、ノベ竿と投げ竿が半々。
ノベ竿はかなり水深があるため、7m以上が必要。
よく釣れるのは入口側で、奥に行くほど掛かりが悪くなる傾向がある。
ほとんどの人が朝から30~50尾だった。

コスモス広場右手を撮影
駐車場、トイレがあり、広場の左右に釣り場があるファミリー向けの釣り場。
当日、広場の右手周遊道路側の入り江には3人がノベ竿を出していたが、3人ともに20~30尾とのこと。
広場左側の通称松の木では、10人ほどが竿を出していたが、ノベ竿1人、投げ竿9人で、全体的に朝から50尾前後の釣果とのこと。
ここは、解禁から1月末まではよく釣れており、私も1月20日にノベ竿で185尾釣っているので、2月に入ってから、食いが落ちている状況。

当日竿を出した釣座
ここは、当日私が釣り仲間と3人で入ったので、以下の釣りレポートの通り。
2月11日、6時半に釣友のK氏、H氏と合流して橋下に降りた。
降りた突き当たりが釣座で、前回3人が並べるように横に広げた場所である。
降りて左手側は橋の真下に当たり、コンクリートの段差があり、5、6人がゆったり釣ることができる。
降りて右手側にも1人用の釣座が3カ所あるが、主にヘラ釣り師用だ。
この日もヘラ釣り師が2人入っていた。橋の真下にも投げ竿の人が1人入った。
また、ここは釣友3人で、1月25日から4回入って、4回ともそれぞれ200尾前後釣っている。
3人がそれぞれ釣座をセットして、7時過ぎから釣りスタート。
私の当日のタックルは、ノベ竿5.3mで道糸1号、針は1号秋田狐10本針、ウキ下1mにして、エサはラビット、らせんオモリにエサを付けて投入した。
約10分ほど誘いをかけていると、ウキがピクピクトと動き、本日第1号が2連で上がってきた。
今年の布目のワカサギは6~8cmの小型が中心で、エサは白サシの3/1ほどのサイズのラビットの方が掛かりがよい。
その後、3人とも順調に釣れ出し、10時頃には一旦食いが止まったが、誘いをかけると、またパラパラと釣れ出した。
昼までにカウンターを見ると、115尾だった。
K氏、H氏も100尾前後釣っていた。
昼食後、私は各釣り場の視察に行き、戻って13時半からのスタートとなった。
釣友2人はすでに20尾ほど釣っていた。
その後、釣れては止まりの繰り返しで、納竿の15時半に、カウンターが195尾を数えていた。
釣友2人もそれぞれ150尾前後釣っていた。

当日の釣果は15時半までで195尾
3人が並んで釣ると、ワカサギの寄りがよく、釣果が伸びると思われる。
また、ここは深い入り江になっており、これから産卵時期に入り、ワカサギが寄ってくるため、しばらくは釣れ続くと思われる。
ぜひ、釣行の参考にしていただきたい。