鳥羽の新鋭ジギング船・KAIEIMARUで青物を狙う
今回は2021年の冬に開業した、三重県の鳥羽のジギング船・KAIEIMARUにお邪魔しました。
船長は近くの離島、菅島にお住まいのため、船は菅島の港から鳥羽の赤崎岸壁まで迎えにきてくれる流れになっています。
集合時間に岸壁に荷物を準備して待っていると、KAIEIMARUが到着。
船長に名前を呼ばれ、クジ引きで釣座を決定すると、船に荷物を積み込み早速、出港です。
KAIEIMARUの船長は平成生まれの若船頭ですが、お父さんはエサ船の海栄丸の船長。

KAIEIMARUの若船頭 木下 寛都さん
小さい頃から、お父さんの手伝いで遊漁船に乗っており、鳥羽のポイントはバッチリ。
数投で反応がなければ見切りをつけるラン&ガンスタイルで各ポイントを回り、攻めの釣りを展開してくれます。
ポイントごとに大きく水深がかわる鳥羽の海域。
浅い場所では40m、深い所では90mと大きく変化するので、ジグもそれに対応して130gから200gまでをすぐに交換できるように準備をしておく必要があります。
竿も2本以上準備して、異なる重さのジグをセットしておくと、各ポイントの水深変化に素早く対応できるでしょう。
さて、当日の釣況はと言うと、なかなかの苦戦模様。
期待していた朝の時合も外れ、出港してから3時間は誰もアタらず、船長の焦りも、ほかの釣り人の意気消沈感も伝わってくる中、着底直後の私のジグに待望のアタリです。
アワセを入れて巻き上げてくると、青物のような引きはありませんが、確かな生命感。
まぁまぁのサイズのホウボウをゲットでき、ひと安心。
魚の活性が上がっているポイントなのか、続いてほかの釣り人はスズキやメジロをヒットさせていきます。
なかなか連鎖しないものの、移動した先々で皆さんはポツポツと青物も掛けていきます。
時間は12時前、最後の大移動となる石鏡前のポイントへ到着。
何としても青物を釣っておきたい私。
ジグの着底からの早巻き&ワンピッチの2セット目、底から30m近くは巻き上げたでしょうか、クラッチを切ってジグを落とすと、すぐにラインが止まります。
見逃してはいけない、フォールでのアタリです!
すぐさまアワセを入れると、猛烈に走り出します。
待望の青物が掛かりました。
慎重にやり取りして無事に上がってきたのは、メジロ。
終了間際に何とか目標の魚を釣ることができました。
ちなみに使用したのはシルバーカラーのショートジグ。
この日は魚を上げていた釣り人のジグは皆さん、ショートタイプでした。
最後の流しで、さらにバタバタとほかの釣り人に連続してサワラやメジロが掛かり、盛り上がった中、タイムアップ。
朝から釣れていないと、どうしても終盤には釣り人のヤル気がなくなってしまいますが、鳥羽ではお昼の潮がわり時の時合はかなり期待できるので、沖上り直前だからこそ、頑張ってシャクってもらいたいです。
日ムラもあって、魚のご機嫌がコロコロかわる鳥羽沖ですが、前週にはメジロが船中100尾超えの釣果も出ており、タイミングさえ合えば、そんな大釣りの日にも巡り合えるかもしれません。
ジギング船は満船になりやすいこの時期、新しい船が登場したのは非常に嬉しいですね。
若船頭のKAIEIMARU、今後の活躍に期待です。
■使用タックル
ロッド:ライトジギングロッド150号負荷
リール:ジギング用ベイトリール300番
ライン:PE1.5号、リーダー8号
ジグ:ショート系130~180g(シルバー、アカキン)