皆さん、こんにちは。HAYASHIのフィールドスタッフ氏家 隆です。
私は石川県在住で、イカメタルをはじめ、エギング、オフショアジギングなど、旬の釣りを楽しんでいますが、今回は、すでにハイシーズンインしている人気のイカメタルゲームで、2022年シーズンきっと活躍してくれるであろうニューロッドについて、ご紹介させていただきます。
私にとってのイカメタルゲームとは
その前に、私のイカメタル遍歴について、少しお話をさせていただきます。
まだ世間に「イカメタル」という言葉が存在せず、胴突きの浮きスッテ仕かけを半分にカットしたものを使って、ケンサキイカを狙っていました。
もちろん、専用ロッドもない時代で、友人達と胴突き仕かけのおじさん達にまじって、ケンサキライトゲームを楽しんでいました。
主に、石川県をメインに加賀から能登まで、時期に合わせてイカメタルを楽しんでいます。昔は週イチぐらいはよく通っていましたが、最近は年間20回ぐらいは楽しんでいます。
それこそ、昔は束釣りや型狙いが楽しくて皆で競い合っていましたが、最近は楽しみも広がり、「いかに美味しくケンサキイカを持って帰るか」ということを研究したりもしています。
さて、そんなイカメタルフェチの私ですが、これまでにないタイプのショートロッドを手掛けさせてもらいました。

「IZANAI stick IS-50B〔攻め〕」はレングス5ft(152cm)の超ショートロッドです。
6ftや7ftといったレングスが主流のイカメタルにおいて、なぜ5ftのショートロッドを作ったのか。
一番の理由は、「アジングやメバリングのライトゲームに求められる感度、軽さ、扱いやすさを、イカメタルゲームにも求めたかった」からです。そこで、たどり着いたのが、5ftというショートレングスだったのです。
林釣漁具製作所のイカメタル用ロッドとしては、IZANAI stick IS-67S〔乗せ〕/ IS-66S〔掛け〕の2アイテムがありますが、乗せは6.7ft、掛けは6.6ftと、標準的なレングスで、誰もが扱いやすい設定です。これらを使いこなしていくうちに、こんなロッドがあったら、もっとこの釣りの趣が深くなり、楽しくなるだろうな…という想いをカタチにした、とでも言うのでしょうか。
イメージ的には、ショートロッドの方が浮きスッテや鉛スッテをイザなう時の、細かいアクションを出しやすく、「腕の延長線」になるようなロッドを作りたかったんです。
ショートロッドのメリットとしては、ショートレングスならではの、「目とティップの距離」です。ティップの視認性が上がりますので、確実に目感度がアップします。もちろん、手感度も上がって、アクションが付けやすくなり、操作性もアップします。
デメリットとしては、波や風がある時の操作性。やはりバタついてしまうので、浮きスッテが余計なアクションをしてしまったり、長いロッドと比較すると、シャクリ幅も小さくなります。
しかし、この点に関しては、数年に渡るテストで、極力バタ付きなどの余計な動きを吸収するように調整しています。
細身でありながらも、しっかりとしたバットで、タタキなどのアクションもスムーズに行えます。
ティップは、イザナイシリーズ共通で、カーボンソリッドティップで、蛍光オレンジ色のスレッドを採用。黒いカーボン部分は海と同調させて、オレンジを際立たせるようにしており、視認性が上がっています。
さらに、前述の通りショートレングスのため、ティップから目の距離が近くなるので、微妙な揺れアタリなど捉えやすくなってます。
ガイドもスパイラル仕様で、大きなサイズのイカが掛かってもブランクスの捻れをなくして、ロッド全体で荷重を受けてくれます。
■SPEC
商品名 | ティップType | Length ft.(cm) |
Section | closed (cm) |
Weight (g) |
TopDia. (mm) |
ButtDia. (mm) |
鉛スッテ (g) |
Line (PE/号) |
メーカー希望小売価格(税別) |
IS-50B〔攻め〕 | カーボンソリッド | 5(152) | グリップジョイント2pc. | 113.5 | 83 | 0.8mm | 6.1mm | 8~30号 30~113g |
0.4~1 | 25,000円 |
「IZANAI stick IS-50B〔攻め〕」は、イカメタルゲームを数年楽しまれたきた中級者アングラーや、エキスパートにこそ、楽しんでもらえる仕上がりになっています。
このロッドを一言で現すなら、「遊び心を持ちつつも攻める」。ツンデレ? 表裏一体? そんな感じです(笑)。
ライトゲームマニアで、夏の夜遊びが大好きな方にこそ使っていただきたい、唯一無二の1本。2022年のイカメタルシーンを、さらに楽しませてくれるはずです。
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