
釣り人にレクチャーする畑船長
敦賀沖で夢の35cm級のモンスターメバルを狙える遊漁船「ビッグフィンスクイッド」。
流し釣りで釣るのだがビッグフィンならではのコツがあるので、それを紹介しよう。
①合図と同時に仕かけ投入
流し釣りで釣果を上げるための最低条件がこれ。
特に最初の流しは、プレッシャーが少なく食いやすいので遅れないように。
また、ポイントがタタミ一畳ほどの場合もあり、遅れるとポイントを過ぎていることもある。
なので、エンジンがスローになれば、すぐに投入できるようにオモリを持って待機しよう。
また、再投入時はポイントを過ぎた後の場合も多いので、必ず船長に「投入してよいか」を確認しよう。

合図と同時に仕かけを投入できるように船がスローになれば仕かけ投入の準備をしておく
②掛かれば手を上げて合図
小さいポイントを攻めることが多いので、畑船長は皆に釣らせるべく、船をズラして皆の釣座が満遍なくポイントに入るように操船する。
そのため、どの釣座でアタッたか、誰が掛かっているのかを把握するために、ヒット時は挙手をお願いしている。
皆で協力して自分を含めた船全体の釣果を伸ばすためにも、アタリがあって針掛かりすれば、必ず船長に分かるように合図を送ろう。

針掛かりすれば挙手して船長に知らせよう
③誘いは巻き上げが基本
誘いの基本は巻き上げ。ポイントごとに「1m」、「1.5m」、「3m」などの指示があるので、着底すれば糸フケを取って、指示ダナ分を巻き上げよう。
指示ダナの幅は狭いことが多いので、巻き速度はスローが基本。
アタリがなければ、底まで下ろして、再びタナまで巻き上げる。
また、船が動いてラインが斜めの時は糸を出さずに、真っすぐになってから底を取り直そう。

ゆっくり指示ダナ分を巻き上げては下ろすの繰り返し
④追い食い狙いは超スローで
アタリがあれば、必ず追い食いを狙う。
これが釣果を伸ばす最大の秘訣。
慣れない人によくあるのが、針掛かりすれば無意識!?に2、3回リールを巻くケース。
これでは1~2mのタナをすぐに通過してしまうので、追い食い確率は低くなる。
ヒットすれば、さらに遅くした超スローで最低2mは巻こう。
指示ダナの上限の方で掛かった時は10~20秒止めて待つのも手。
追い食いを狙って巻き上げて、タナを過ぎれば回収するとよい。
また、ベテランたちは掛かった針の位置を引きから把握して、下針に掛かっていれば糸を送り込んだりもする。

ベテランは引きから下針に掛かっていると判断した場合は糸を送りこんで追い食いを狙うことも
⑤取り込みは両手を使う
釣れるメバルは良型、大型も多いので、ドラグ調整は必ず緩めに。
当日も0.8号や1号ハリスが大型に何度か飛ばされていた。
やり取りは手応えから判断して、重量感があるならスローで慎重に巻き上げよう。
水面近くまで上がってくれば、竿を立てて1尾目の魚が水面から出るか出ないぐらいでラインを掴み、船べりの穴に竿を立てる。
抜き上げ時は竿を持たずに、必ず両手を使えるようにしておこう。
下までくれば、幹糸を手繰って1尾ずつ慎重に取り込む。
船に上げた仕かけは絡まないように、必ず風シモへ順に上げていこう。

仕かけが水面近くにくれば、魚が水面から出ないぐらいで竿を立てて道糸を掴む

竿を船べりの竿立てに差し、両手で取り込めるようにしてゆっくり抜き上げる