冬の美味魚(びみぎょ)代表格と言えばブリ。脂の乗った1番美味しい時期にいただきたいものです。
しかし、ひと言に「ブリ釣り」と言っても、そう簡単に釣れるものではありません。大方、釣れるのが60~80cm クラスまでのメジロ。サイズにしては十分な大物ですが、脂の乗りはイマイチ。元気に海へと帰っていく状態なら、ブリへと出世してもらうべく、リリースも選択肢の1つですが、しっかり美味しくいただけるお魚です。
今回は、ブリ狙いのゲストさん、メジロ料理をご紹介します。
淡泊で、あっさりといただける美味魚。ウロコや内臓を取り除き、2枚におろして皮付きのまま吸水シートに包み、真空パック。チルド室で5日間から10日間、寝かせたものを使いました。
私が大好きなのは、たっぷり野菜と漬け込む南蛮漬けが最高ですが、ブリ大根が食べたい季節です。今が旬のお野菜のダイコンや水菜を使って、魚のパサつき感をなくしたお洒落なブリ大根のアレンジ料理を作っていきましょう。
材料 12ロール分 2、3人前
・ご飯のお供にする場合の材料
こってりバージョン
●メジロ 5mmカットを36枚
●ダイコン ピーラーで12枚
●水菜 適量
●爪楊枝 12本
★酒 50cc
★醤油 50cc
★みりん 50cc
★砂糖 15g
●水 50cc
すき焼きのタレを代用しても便利
※水菜を入れる分、煮汁の濃度が薄くなります。照りがほしい場合は水菜なしで作ってください
・あっさりパクパク食べられる材料
あっさりバージョン
●メジロ 5mmカットを36枚
●ダイコン ピーラーで12枚
●水菜 適量
●ニンジン ピーラーで12本
●爪楊枝 12本
★酒 30cc
★醤油 30cc
★みりん 30cc
★砂糖 5g
●水 100cc
【作り方】
①キャベツピーラーで大根を1本丸ごとの長さで、12枚にスライスする。
②あっさりがお好みの場合は、ニンジンをピーラーで12本スライスし、2等分にカットしておく。
③水菜はよく水洗いをして、ダイコンの幅と同じぐらいの長さに切っておく。
④メジロは5mm程度の厚さにカットしておく。
⑤鍋に「★印」の材料を入れ、ひと煮立ちさせたら水を投入する。
⑥ダイコンにメジロを3枚乗せ、お好みで水菜、ニンジンを置き、クルクル巻いて爪楊枝で止める。
⑦フライパンに⑥を並べ、⑤の煮汁を投入し、アルミホイルを敷いてフタをし、中火で約10分煮込む(あっさりバージョンは5分ぐらいの煮込み時間でよい)。
⑧お好みで半分にカットし、お皿に盛り付け、煮汁をかければ完成。
いかがでしたでしょうか。今回のポイントは、キャベツ用のピーラーを使って、ダイコンを大きく丸ごとスライスしました。みずみずしい大根でメジロを巻いていきますが、水菜を加えることで、どちらもあっさりといただくことができます。
あっさりがお好みの方は、ニンジンを少し加えることで彩りよく、食卓を華やかにしてくれること間違いなし! しっかり照り煮にする場合は、水菜ではなく、千切りショウガをマキマキしてもよさそうですね。ぜひ、普段の食卓で、これからのお集まりのシーンで作ってみてくださいネ。
