釣った魚をもっと美味しく食べたいと思うのは誰しもが願うこと。
特にお刺身は、その魚のポテンシャルを最大限まで引き出したいですよね。
そして美味しい刺身を作るためのワンポイントが、ちょっとの手間で誰にでもデキちゃう! 超簡単に魚の旨みを引き出す素晴らしいアイテムがピチットなんです。
ということで試してナットクの方法をご紹介!
お刺身をちょっとの手間で美味しくする
今回は代表的な大衆魚アジをお刺身にしてみましょう。
ウロコを引き、頭を落として内臓をきれいに取り除きます。その後、三枚(または二枚)におろします。
皮付きでも皮をそいでからでもよいので、あとはキッチンペーパーなどでしっかり水分を取る。
今回は二枚おろしの皮付きで行っています。
そして仕上げは「ピチット」。
ピチットがしっかりと身に密着するように包みます。
しっかりと密着させるのとがポイントなので、ピチットで包んだ後からラップで包むとなお安心。
これを冷蔵庫で1~2時間寝かせればOK。

△冷蔵庫で寝かせて取りだし、このピチットを剥がしていく作業がワクワクします(笑)
あとはピチットを開いて魚を取りだし、皮を引いて中骨など小骨の処理をしたら、好みに切って盛り付けて完成。
うんまいっ!! 水っぽさと臭みがない!
めちゃくちゃ簡単。包むだけで刺身の美味さを引き立たせる「ピチット」。
魚食好きな皆さんには認知度も高いとは思いますが、「知らなかった…」という方のためにも改めて簡単にご紹介します。
お刺身の味わいを損なう理由に水っぽさと生臭みが挙げられます。それらを手間要らずで簡単に除去できる超便利アイテムが「ピチット」。
ピチットのスゴさ
包むだけで魚が美味しくなるピチット。その仕組みは、水分と生臭みをピチットが吸収してシート内に保持、この時「旨み成分」は吸い取らないため、旨みがギュッと凝縮されるというもの。キッチンペーパーで水分は取れます。けれど生臭み成分は取れないですよね。
魚の柵切りを塩洗いしたり、塩をまぶしてからサッと洗い流し美味しくする手法もありますよね。これも浸透圧で水分を出すためなのですが、そうした手間が不要。
ピチットが水分も生臭み成分も吸収してしまうのですから! 塩分が気になる方の味方でもあります。
このあたりの「ピチット」の詳しい仕組みや、素朴な疑問などは以前に配信した記事でも詳しくご紹介しているのでチェックしていただければ幸いです。ちなみにこの効果は当然お魚だけでなく、お肉などにも作用します。
もはや説明不要の神アイテムかもしれませんね!
あえての皮付きで包み熟成
上記の通り、ピチットを使えば「包む」という作業だけでお刺身をさらに美味しく食べることができます。
これは釣った魚だけにあらず。鮮魚店やスーパーで買った魚の柵なども、包んで短時間冷蔵保存すればOKの優れモノ。
となれば、簡単だからこそもっと楽しみたい!
実は序盤で「皮付きでも皮をそいでからでもよし」として、実際には皮付きでご説明しました。
なぜかというと、「もう少し寝かせたい…」という場合に表面をパサつきにくくするため。
特に釣ったアジを寝かせてモチッとした弾力と旨みの濃さを味わいたい方もいるのではないかと。
この場合もピチットは大変役立つのですが、当然外側から最も水分を吸収していくため、時間によってはパサ付きの原因に。その緩衝材として皮を残しておくと、その皮の下の身は丁度よい塩梅になりますよ!
また、皮をはがして柵状態の半身は短時間ピチットで、もう半身は中骨&皮を残したものを少し長めに寝かせる…という楽しみ方も違った食感と旨みで楽しめます。
皮付きにする理由は、もうひとつありまして。これは個人の嗜好なのですが…(笑)。
それは炙りが好きだから。少し長めに寝かせた皮付きを適度な大きさに切って炙り…。これまた皮の臭みもないですし、余計な水分がないからサクッと炙ると身はフワっで、かなり美味ですよ!
あえての塩を振ってみる
もうひとつ。
ピチットは塩要らずで、水分のみならず生臭み成分を吸収して身を締め、旨みを凝縮させてくれます。
そこにあえて塩を振ってみる。これも最近個人的なお気に入りでまた美味しいのでお試しあれ!
基本手順は同様なのですが、包む前に魚に薄く、まろやか系な塩をかけます。
水分と生臭みはピチットが除去してくれるので、水分を取るための塩という意味ではなく、隠し味といったイメージですかね。
あとは同様の手順。ほんのりとした塩が、またお刺身の味を違う表情にと変えてくれます!
塩気の強い塩だとしょっぱさを感じてしまいますのでご注意を。
組み合わせは無限大!!?
さてピチットには多くの種類があります。マイルド・レギュラー・スーパーの順に脱水力が強くなります。使用するピチットの種類、お魚の鮮度・魚種、そして皆さんの味覚や調理法や保存期間などなど…「マイベスト」な組み合わせは皆さん自身の中にあるはず。それを探る楽しみもピチットの楽しさかもしれませんね。
それでは次ページで具体的な製品をご紹介します。
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