地域によってはタテ釣りや、アンダーベイトと呼ばれる“落し込み”。
釣り方はというと、サビキ仕かけでベイト(小魚)を掛けて、そのまま仕かけを落とし込んでブリやヒラマサ、ハタと言った大型の美味な魚を掛けていく、食物連鎖を利用したスリリングで楽しい釣りです!
今やその魅力は全国に広まり、地域地域で盛り上がりを見せています。
今回はそんな落し込み釣りをもっと楽しめる、新製品のロッドを紹介!
バンディット 落とし込み【シマノ】

出典:シマノ
それが、2023年8月にシマノから新登場した「バンディット 落し込み」。前作から5年ぶりにモデルチェンジされました!
シマノの落し込みロッドといえば、バンディット以外にも「アルシエラ 落し込み」や、「ビーストマスター 落し込み」がありますが、その中でも「バンディット 落し込み」は、最も手が出しやすい価格帯のロッドでコスパに優れたモデルなんです。
モデル | 価格(税別) |
バンディット 落とし込み | 59,500円~ |
アルシエラ 落とし込み | 93500円~ |
ビーストマスター 落とし込み | 131,000円~ |
性能比較は以下の通り。
上位機種に迫る機能を有しながら、それでいて価格が抑えられたコスパのよいロッドなんです!
しなやかで粘り強いブランクス
「バンディット 落し込み」は、ブランクスにしなやかで粘り強いUDグラスを使用し、そして軽量で強度に優れたカーボン素材を適所に採用(MH250以外)。
さらにスパイラルXコアとハイパワーXで締め上げることで、グラス特有のダルさを抑え、操作性に優れた強靭なブランクスを実現。
そうすることで、ドラグを活用して魚の突進をかわすことができない海底付近でのファイトにおいて、魚の力を受け止め、いなし、浮き上がらせる“強さ”を獲得しています。
調子へのこだわり
前作から5年ぶりの登場となる「バンディット 落し込み」。
徹底的なヒアリングと分析を重ね、落とし込みに求められる“調子”を研究・ブラッシュアップ。
ユーザーからの聴き取りの中で「揺れる船上で餌が付いたかどうかがわからない」という声に基づき、M250およびMH245は穂先から穂持ちをきわめて繊細に仕上げることに注力。また、H235は「いつも大型魚が決まって掛かる漁礁がある。あの止められない魚を何としても止めたい」という願いに応えるための調子設計を。そしてMH250は高橋哲也氏のファイト哲学“柔よく剛を制す”を体現する調子に仕上げているんだとか。
ブランクス、調子だけではなく脇挟み時の使用感の向上も追及。
脇挟みでも操作がしやすいように、リアグリップ長を68mm延長させています。
落し込み釣りは、魚がヒットしてからファイト序盤にかけては、根をかわすために竿尻を腹当てに当てたファイト。そして根を回避してからのファイト中盤からは再度脇挟みに変更します。
このように脇挟み、腹当てファイトが入れ替わるのが落し込みの特徴。バンディット落し込みは、その切り替え時の動作をスムーズに行えます。
ラインナップ&スペック
先述しましたが、「バンディット 落し込み」は5種類のモデルでラインナップ。各特長を紹介していきます!
7:3調子。タテ釣りやライト落し込みなど、地域ごとに様々な名称で呼ばれ親しまれているライト落し込みに焦点を当てたLightモデル。ターゲットはマダイ・根魚・ヒラメ・中型青物など。穂先はカタクチイワシや小アジがベイトの際も扱いやすい極軟仕上げ。加えて、魚がかかってからはしっかり曲がり込むベリーが落し込み釣りをよりスリリングに演出します。215cmのショート設計により、2m前後の短い仕掛けも扱いやすく、日本全国どこでも活躍の場を選びません。
出典:シマノ
7:3調子。シリーズで最も繊細な穂先(※Light215を除く)を備えたモデル。極めて柔軟な穂先にとって餌付きを明快に伝えるのはあたりまえ。弱った小型ベイトの挙動を逐一捉え、海底で粘るべきか、新たな餌を付けに行くかの判断を悩ませません。7:3表記ではありますが正確にいうならば6.5:3.5調子。穂先の柔らかさだけでなく、ベリー部のクッション性がベイトのバラシを防ぐだけでなく、本命とのファイトにおいてもハリス・鈎をいたわります。
出典:シマノ
7:3調子。M250 同様、穂先は極めて繊細に仕上げたことにより目感度が向上。柔軟な穂先はベイトの挙動を明確に伝え、ベイトのバラシも低減させます。また、ベリーからバットにかけてパワーを強化し、上位機種『アルシエラ』の人気番手MH/Hの調子を踏襲した調子に仕上げました。また、245㎝の程よい長さが置き竿への対応力も高めています。シマノ伝統の7:3調子を踏襲したシリーズの中心となるモデルです。
出典:シマノ
5:5調子。従来シマノが採用してきた落し込み竿の調子設計を一から見直し、大型魚を獲るための調子を追求しました。5:5調子のため、他モデルと比べると穂先に張りを感じますが穂持ちからベリーのクッション性がカバー。そしてこの竿が真価を発揮するのは魚がかかってから。竿全体のクッション性が釣り人をサポートし鈎の伸びやハリス切れをケアします。“柔よく剛を制す”高橋哲也氏のファイト哲学を体現した調子設計です。
出典:シマノ
7:3調子。掛かった瞬間から海底へ一目散に突っ込むヒラマサに対し、即座に反応し攻勢をかけられる操作性重視のハイパワーモデル。鈎は大きく、ハリスは太く、ドラグも強く。シリーズ随一のバットパワーがストロングファイトに対応しヒラマサをねじ伏せます。表記は7:3としていますが正確にいうならば7.5:2.5調子。ただ硬いだけの竿ではなく、先調子の穂先がベイトの挙動もしっかり伝えます。
出典:シマノ
品番 | 全長(m) | 継ぎ方式 | 継数(本) | 仕舞寸法(cm) | 自重(g) | 先径(mm) | 錘負荷(号) | リールシート位置(mm) | リールシートタイプ | カーボン含有率(%) | 本体価格(円) |
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Light215 | 2.15 | グリップジョイント | 2 | 178.8 | 335 | 2.1 | 30-100 | 350 | DOWNLOCK | 67.5 | 59,500円(税別) |
M250 | 2.50 | グリップジョイント | 2 | 213 | 375 | 2.2 | 40-150 | 357 | DOWNLOCK | 59.6 | 62,000円(税別) |
MH245 | 2.45 | グリップジョイント | 2 | 208.1 | 385 | 2.2 | 60-180 | 357 | DOWNLOCK | 62.9 | 63,000円(税別) |
MH250 | 2.50 | グリップジョイント | 2 | 213.6 | 415 | 2.4 | 60-180 | 357 | DOWNLOCK | 40.7 | 63,500円(税別) |
H235 | 2.35 | グリップジョイント | 2 | 198.1 | 420 | 2.4 | 80-200 | 357 | DOWNLOCK | 55.1 | 64,000円(税別) |
シマノ公式「バンディット 落し込み」詳細ページはこちら
秋から本格化する落とし込み。思わぬデカい魚と出会える釣りなので、「バンディット 落し込み」で楽しんでみてはいかがでしょうか!
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