
横山晴也(よこやまはるや) プロフィール
好調だったヤリイカの季節も終了し、例年であればムギイカ(小型スルメイカ)の季節となる所ですが、今年の若狭湾は少し違います。
昨年末から海水温が高い状況が続いているせいか、何と早くもマイカ(ケンサキイカ)が釣れているのです!
しかも、胴長40cm超のパラソルサイズも釣れているとのこと。これは調査が必要と思い、行ってきました。
今回は西津港の幸翔丸にお世話になりました。19時に出船し、到着したポイントは水深85m。
シーズン初期のセオリー通り、やや深めのポイントです。潮が速くないと判断し、船はアンカーを落としました。
仕かけは、いつもの2点仕かけのオバマリグ。船長の話では、「底中心の釣りになる」とのことだったので、メタルスッテは15号を選択。
エダには大物キラーの、デュエルのウルトラスッテSサイズを装着し、釣りを開始しました。
着底後、底から10mまでのタナを丁寧に丁寧に探っていると、78mで早速アタリが!
巨大スルメイカを彷彿させる強いファイト! 訝(いぶか)しみながら上がってきたのは…何と超特大サイズのマイカ!!
作戦通り、エダのウルトラスッテに乗っていました。連続ヒットを狙って、同じタナを丁寧に誘いますが、残念ながらアタリが続きません…。
今釣れているマイカは回遊性が強いタイプなのか? それともタナがズレているのか?
いろいろと試行錯誤しますが、なかなか正解に辿り着けず、ポツンポツンとしか釣れません…。
そこで今度は、底から誘い『上げ』中心だったアクションを、ヒットゾーンの1番上と思われるタナ(今回は65m)からの誘い『下げ』中心のアクションに変更してみることに。
誘い『下げ』の方法は、
①ヒットゾーンの1番上と思われるタナまで仕かけを落とす。
②リールの巻き取りをせずに、数回シャクってから仕かけを2m落としてステイ。
③アタリがなければ、その場で再びリールを巻かずにシャクってから、2m落としてステイ。
この繰り返しです。
今回はこの誘い『下げ』が正解! そこからはアタリが連発します。
どうやらフォールに好反応なので、メタルスッテを12号にチェンジし、フォールスピードを落とすと、これまた正解!!

今回使用したスッテとドロッパ―
アタリがでるまでの時間が短くなり、入れ乗りモードに突入…する予定だったのですが、今度はバラシが連発!
しかもゲソが身切れしている訳でもなかったので、特大マイカが強力な腕力と吸盤の吸い着きでスッテをガッチリ抱え続け、軟らかい竿のアワセでは針掛かりが上手く決まっていなかった可能性が考えられました。
また、タナが深かったことも、アワセの勢いが十分に針まで伝わっていなかった原因のひとつだと思います。
アタリは分かりやすくでていたため、多少感度を落としても、パワーのあるロッドに持ちかえたり、遅アワセするなどの対応もアリだったかもしれません。
シーズン初期はパターンが安定しにくく、毎度試行錯誤をすると思いますが、まずはタナの把握、次点でカラーチェンジ、最後にアクション変化という流れで試行すると、正解に辿り着きやすいと思います。参考にしてみてください。
今回の釣行で私の釣果は13バイでしたが、トレーに並べてみると、通常サイズのマイカ30パイ分に匹敵する量でした。

数は13バイだがボリューム感たっぷりで楽しめた
久しぶりに食べる初物マイカ。モチモチとした食感に、濃厚な甘み!
やっぱり刺し身はマイカが1番ですね。
マイカシーズンは、まだまだこれから。今後もコンスタントに釣れ続けてくれることを期待しています!