【堤防の釣り基礎講座】生きた魚をエサにして大物をゲットしよう! 「ノマセ釣り」のキホン

堤防の身近な大物釣り特集

生きたエサで大物が狙える「ノマセ釣り」

アウトドアが大人気の今、釣りデビューする人が続出しています。

「今年、堤防でサビキ釣りを初めてやりました!」と言う人も多いのではないでしょうか?

サビキ釣りでアジやイワシ、サバが釣れたら持ち帰って食べると思いますが、実は生きたままエサにすると、美味しい大物が釣れる可能性があるのです!

生きた魚をエサにして楽しむ釣りを”ノマセ釣り”や”泳がせ釣り”と言います。今回は3種類のノマセ(泳がせ)釣りを紹介します。

ノマセ釣りで狙えるターゲット

ノマセ釣りでは魚を捕食する、いわゆる”フィッシュイーター”と呼ばれる魚がターゲットです。青物をはじめ、美味しい魚を釣ることができます。

ブリ(メジロ、ハマチ)

青物の中で、最もポピュラーな魚。成長するにつれて呼び名が変わり、40~50cm台はハマチやイナダ、60~80cmのサイズをメジロやワラサなどと呼びます。また40cm以下のサイズをツバスやワカシなど、地方によっても呼び名が変わります

 

ヒラメ

堤防で狙える高級魚のひとつがヒラメ。上品な白身で食味がよく、高級魚のひとつとして広く認知されている魚です

 

キジハタ(アコウ)

ノマセ釣りでは、根魚も狙うことができます。中でもキジハタ(アコウ)は、美味しい高級魚として広く認知されている魚。堤防際や岩礁帯がある場所に生息しています

 

そのほか、青物ではカンパチやヒラマサ、根魚ではクエやオオモンハタ、またフラットフィッシュでは、マゴチなども狙うことができます。

まずは生きエサを確保しよう!

まずは、エサとなる

■アジ
■サバ
■イワシ

をゲットしましょう! 基本的にこれらの魚は、サビキで釣るのが一般的です。

アジ

 

サバ

 

イワシ

 

サビキ釣りの仕かけはこんな感じ

サビキ釣りには、タックル(竿、リール)、道糸、サビキ用仕かけ、マキエカゴ。エサとなるアミエビを用意しておきましょう。遠投したい場合は、ウキ付きの専用仕かけも販売しています。写真のアイテムはがまかつの「うきまろ遠投サビキ ハゲ皮」、「うきまろッド&リール UK8001

 

サビキの釣り方はこちら

【堤防のエサ釣り基礎講座】誰でも簡単に楽しめる「サビキ釣り」&「投げサビキ」のキホン

 

生きエサは、エサ屋でも販売しているのでご安心を!

エサの確保ができるか心配な時や、エサの確保が難しい時は、エサ屋にも、生きアジなどが売っています!

生きエサを購入する場合は、生かして持って行くことができる

■生かしバッカン
■エアーポンプ一式

を必ず持っていきましょう!

手に持っているのは、ハピソンの「充電式エアーポンプ」。充電式で電池交換がいらない

生きエサの付け方

釣り方を紹介する前に、全ての釣りの共通となる、生きエサの付け方をご紹介。

生きエサは、基本的には鼻掛けでOKです。

鼻掛け

鼻に針を刺し、反対側の鼻まで針を刺して針先を出す

 

 

 

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鼻掛けのほかにも、背掛けなどさまざまな付け方があります。

背掛け

背ビレの前あたりに針を刺して、反対側に針先を出す

 

 

 

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アゴ刺し

両アゴ刺し:下アゴと上アゴを両方抜き刺して、上アゴに針先を出す

 

上アゴ刺し:上アゴの口の中から針を刺し、上に針先を出す

 

 

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親針と孫針、針が2つ付いているタイプの仕かけもあります。親針は仕かけの上側にある針で、孫針は仕かけの最も先に付いている針です。その場合は、以下のようにエサを付けるのが基本です。

針が2つある場合

親針:鼻掛け、孫針:瀬掛け

 

親針:鼻掛け、孫針:腹掛け

 

 

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また、素手で触ってしまうと弱ってしまうため、魚をすくう網やタオルなどで掴むのがベターです。

※動画はエサの付け方が分かりやすいように、素手で付けています

エサが弱らないように持っておきたいタオルと網

タオルで生きエサを掴む

アジやサバの場合は、タオルを使用した方がいいですが、イワシの場合はタオルを使用すると、ウロコが取れて弱るため、水の中で素手でエサを付けるのがオススメです。

ウキ釣り

ウキ釣りは、波止からのノマセ釣りにおいて、最もポピュラーな釣り方。主に上層から中層のサカナを狙います。

ウキを流して釣るので、幅広くポイントを探れるほか、ウキ止めの位置をかえるだけで、広くタナを探ることができます。ポイントの水深や、その日の状況に合わせてタナをかえるのがオススメ。水深よりタナを深くしてしまうと、根掛かりするので注意しましょう。

■ターゲット:メジロ、ハマチ、シオなど

仕かけ図

ウキまでセットになっている仕かけがビギナーにはオススメ

仕かけ一例

 

ウキ釣りのノマセタックルと仕かけ

釣り方

①仕かけをキャスト
②糸フケを取る
③糸が張らないように流していく
④ウキが沈んだら合わせる
⑤やり取りを楽しもう

この釣りで大切なのは”タナ”です。ポイントの水深などの情報を事前に知っておくことが釣果を伸ばすカギとなります。潮の流れに乗せて仕かけを流していきましょう。

海面を見て、少し色が変わっていたり、筋ができていたり、ヨレたりして潮の変化がある所などが狙い目のポイントです。

周囲に人がいないか、安全確認をしてからキャストしましょう!

 

仕かけをキャスト

 

糸フケを取ったら、潮の流れに乗せて仕かけを流していきます。ウキがズボっと入ったらしっかり合わせましょう!

 

ウキが少し沈んだり、浮いたりすることがありますが、これは生きエサが泳いでいるため。アタリではありません。

アタリがあれば、勢いよく沈むので、そこでしっかりと合わせてやり取りしましょう!

 

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胴突き

とっても手軽なノマセ釣りが胴突き仕かけ。仕かけがシンプルで扱いやすく、また足元に仕かけを落とすだけでよく、釣り方も簡単。また、キャストして釣ることも可能です。

波止がスリットになっていたり、堤防周りの石積みは、根魚などが釣れる確率が高いです。

■ターゲット:ガシラ、アコウなどの根魚

仕かけ図

オールインワンタイプの仕かけがオススメ

上記の仕かけ図より、ライトな仕かけもオーケー。ただし、大物の気配がある場合は、太めの仕かけがオススメです。この仕かけのように、オモリまでセットになって道糸に結めばスグに使える、オールインワンタイプの仕かけもあります

 

釣り方

①仕かけを下ろす
②リールを巻いて底を切る
③ステイ
④竿が舞い込めば一気にリールを巻く

この釣りは、堤防の際を狙う釣りなので、ラインが出されるとすぐにラインブレイクしてしまいます。なので、ドラグはしっかりと締めて、主導権を握られないようにしましょう!

いかに早く底を切るかが肝心です。

仕かけが底に着けば底を切り、後はステイ

 

置き竿でもよいですが、アタリがあった時に竿が海へ飛ばないように、尻手ロープを付けておくなどの注意が必要です

 

竿が胴から曲がり込んだら合わせる!

置き竿でしばらくステイしていると、明確なアタリが…。ガッツリ舞い込んだのに、魚は掛からずでした…。

どんな大物だったのか、想像するだけでも楽しいですよね!

ノマセ釣りは生きエサが動いているため、常に竿先がピクピク動いています。いきなり強く動きだしたら、近くに大物がいてエサが暴れているためチャンスです。

竿がギュインと舞い込んだらしっかりと合わせましょう!

 

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エレベーター式

さまざまな魚が狙えるのが、このエレベーター式。先に捨て糸が付いたオモリを投げておく。捨て糸と道糸はサルカンで繋ぎ、サルカンの道糸側にはシモリ玉などを入れておく。

ラインの緩みをとってから、ハリスと針、スナップサルカンが付いた仕かけを道糸に掛けて、そのままスルスル落としていきます。

アジが泳ぎながらゆっくりと上層から下層に泳いで行くので、幅広い層が狙えるのが魅力の釣りです。

■ターゲット:青物、ヒラメ、スズキ、根魚など

仕かけ図

エレベーターと書いてある仕かけを買おう!

仕かけ一例

 

釣り方

①スナップサルカン、捨て糸、オモリが付いた仕かけをキャスト
②糸フケを取る
③生きエサを付けた仕かけを道糸にセット
④スルスルと仕かけを落として行く
⑤アタリがあれば合わせよう!

サルカンからオモリまでは、1.5mぐらい捨て糸を取る

 

仕かけをキャストして、糸フケを取る

 

道糸にエサが付いた仕かけをサルカンで付ける

 

仕かけを落としていけば、後はアタリを待ちましょう

 

 

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ノマセ釣りは、早合わせは禁物です。

ウキ釣りだと、ウキがしっかり入ってから、胴突き、エレベーターは竿がしっかり舞い込んでから合わせましょう!

ぜひ、大物を狙ってチャレンジしてみてくださいね!

 

釣行時の必需品もお忘れなく

魚バサミや水汲みバッカン、ハサミなどは必需品です。そのほか、直射日光を避ける、帽子などのアイテムも欠かせません。

そのほか、大物が釣れた時のために”タモ”と呼ばれる、釣れた魚を掬う網は必要です。

 

最後になりますが、安全に楽しむためにも、命を守るライフジャケットは必ず着用しましょう!

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