基本的な釣り方
この釣りは船長がエビを撒いて、そこに仕かけを送り込んでいく釣りになるので、しっかり底取りができることが大前提だ。
船長から「後ろから20、30、40号でやってみて」という具合に大体のオモリの目安の指示があるので、隣の釣座の人のラインの流れ具合を見ながら調節するのだが、底取りに自信がなければ空いていれば潮カミの釣座を選んで重いオモリを使うのもひとつの手だ。
オモリを使い分けるのはオマツリを回避するためだ。
底取りができたらまずは誘い上げて徐々に下げていく。
その後、ラインを手で少し送り込んでいく。
アタリはこの時にでることが多いので集中しよう。
アタリがでなければ再び誘い上げる。
春の時期は大体はマダイが底で固まっていることが多いので3m前後誘い上げればOK。
逆に秋の時期は中層ぐらいまで誘い上げる必要がある。
誘い上げたら再び底取りをして再度仕かけを送り込む。
基本はこの繰り返しで狙っていく。
アタリがでればアワセはしっかり入れた方がよい。
1回目のアタリでは食いが浅いことが多いので、即アワセより少し待ってからアワセるとしっかり針に掛かることが多い。

誘いはしっかり竿で誘い上げる。3m前後誘い上げるのがよい。秋は中層まで巻き上げるのがよい
釣果を左右する最大のポイントはエサ付け
この釣りの最大のポイントはエサ付け。
船長曰く「釣果の99%エサ付けで変わると言っても過言ではない」とのことだ。
撒いたエビでマダイを寄せて、サシエのエビでマダイに針を食わせるのだが、マダイはよく逃げるエサに反応してくる。底撒きしたエビは当然針は付いていないので、逃げ放題。
しかし、針掛かりしてかつ元気のあるエサ付けができればエサの逃げる姿をアピールできるのでマダイが高確率で釣れると言う訳だ。
そこで釣果アップに欠かせない、エビを弱らせないための針付けを船長に聞いたので紹介しよう(悪いパターンも参考に)。
釣果直結!エサの付け方を紹介
針を頭側から刺すのだが、頭と脳みその間に隙間があるので、その間に針を通す。
その後は、針が出すぎないようにエビの頭の中心にあるツノの部分を目安に、針を刺すとよい。

エビの中心に針を刺す

針は突きでるか突き出ないかぐらい

刺す位置を決めたらそこから真っ直ぐに刺す
船長曰く以下がダメな付け方の代表例※下の写真
針の刺す位置がズレているパターン、針先が出すぎてしまっているパターンだ。
どちらもエビの弱りが早く、すぐにエサを交換することになってしまうので手返しも悪い。
またエビが回転してしまって仕かけが絡んでしまうこともあるとのこと。

針先が出すぎてしまっている

針が真っ直ぐ刺さっていない
以上が海栄丸で伺ったウタセマダイのポイントだ。
ぜひ参考にして釣果アップに繋げてみてほしい。

木下定之船長、優しく気さくな人柄なので何でも相談してみよう
※この記事は2019年5月31日発売の週刊釣場速報に掲載された記事を再編集、加筆したものです。