【家庭で誰でも簡単にできる!】「ピチット」を使った美味しい魚料理集

美味しい魚食べてみよう!特集

誰でも簡単に魚の旨みを引き出すことができる「ピチット」

以前に配信した記事では、ピチットを作っている「オカモト株式会社」に潜入し色々なお話を聞いたこと、ピチットの仕組みや使い方のワンポイントをお届けしました。

ピチットの詳しい解説はこちらもチェック

【お魚を超簡単に美味しくする神アイテム】「ピチット」の秘密を徹底解剖! オカモト株式会社に潜入してみた

刺身、焼き魚など何にしても旨みを引き出す

「食材を包むだけ」で水分と生臭みを吸収し、旨みを凝縮させてくれるピチット。

水分と生臭みを吸収することで、その魚が本来持っているポテンシャルを引き出す。だから美味しく感じるという方が正しいかもしれませんね。

手順としては、以下の2点だけ。

・各種ピチットで食材を包む
・調理法に合わせて任意の時間、冷蔵庫で保存

その他、包み方などについての細かなワンポイントなどは前回記事を参考にしていただければと思います。

さて、ピチットを使ったお魚料理としては「一夜干し」や「刺身」が挙げられます。また、釣り人なら釣った魚で「生ハム風」を楽しんでいる人もいるでしょう。

お刺身

△ピチットで包んだ後のマダイの刺身。水分と生臭みが少なくなる。

生ハム

△魚の生ハム風(使用した魚はホウボウとチダイ)。時間を長く置くと、しっかり水分が抜けて生ハム風の食感に。

一夜干し

写真はアジの一夜干し。ピチットに包んで冷蔵庫に保存するだけ。

ピチットには「一夜干しシート」という、分かりやすい製品もあります。開いた魚に塩を振って、ピチットに包み冷蔵庫で半日から1日ほど保存するだけ。とっても簡単!

ちなみに大サイズと特大サイズがあります。

△幅広い料理で使いやすい「ピチット レギュラー」

上記で挙げた一夜干しや刺身、生ハム風は、水分と生臭みを吸収し旨みを凝縮する「ピチット」の性能が感じられる、分かりやすい調理ではないでしょうか。

また、個人的にはピチットで少し寝かせた魚の「焼き」の美味しさも特記すべきだと思っています。

焼いてしまうので、もしかするとピチットの特長が分かりにくいかもしれません。

しかし、水分を吸い取ってくれるからか、焼き魚にすると身がふんわりする印象を受けます。また皮をパリッと焼きたい場合などもオススメですよ。

焼き魚

△マダイを切り身にして、ピチット(レギュラー)で1時間ほど包んだものを塩焼きに。実際やっていただければ、ふんわり臭みがないのが感じられると思います。これは私の気のせいではないはず(笑)!

こちらはサバの切り身をピチットで包んで2時間ほどたったもの。表面の水分が飛んでいます。焼き魚ではないですが、このあとは味噌煮に。「煮魚」などは、味が染み込みやすくなるのも特長ですよ!

魚だけでなくイカにも

それから魚だけではなく、イカにもぜひ!

イカはかなりピチットの特長が分かりやすい。イカ独特のニオイってありますよね?

ピチットで包んだものは、それが明らかに少なくなると毎回感じています。もちろん水分も吸収してくれるため、刺身であれば甘味が増え、もっちりした食感に。フライや天ぷらでも水分が少ないから、油はねが抑えられ〝ふっくら感〟が増す印象です。

△ヤリイカの刺身。特にイカ系は生臭さが取れているのが分かりやすいと個人的には思っている。

いずれにせよ、重要なのは「ピチット」を使うと、普段作るお魚料理が超簡単に美味しくなるという点です。

そんな「魚好き」の頼れる味方ピチット、その代表的な使い方をご紹介しましょう。

ピチットを使った何か特別なレシピ方があるわけではなく、一般的なお魚料理の「食材」となる魚を包むだけで、確かに魚の旨みをより濃く感じる、これこそがピチットの最大の魅力です。

こちらはスーパーで売っていたホタルイカをピチットに包んで寝かせたもの。そのまま食べるのとでは、明らかに違いがあって、実は最近ハマったお酒のお供。

お刺身

マダイ、タチウオ、アジ、ヤリイカを刺身に。いずれも使用したのは「ピチットお刺身美味しくなるシート」で柵を2時間ほど寝かせたもの。

最もお手軽に魚の旨みを引き出してくれるピチットの使い方のひとつが、お刺身。

作り方

・魚の柵または切り身を用意する
・ピチットで包む
・冷蔵庫で任意の時間保存する

と~っても簡単ですよね。

気を付けたいポイントとしては、長時間寝かせすぎないこと。

水分を吸収するピチットですから、特に切り身(薄切り)にしてからピチットで包んだ場合は、あまり長い時間置いてしまうとパサつく感じが出てしまいます。

マダイの柵を「ピチットお刺身美味しくなるシート」で包み、2時間ほど。水分が飛び、表面がシワッとなった。薄く切った身を包む場合は、薄い分、脱水の進みも早い。パサパサにならないよう適宜「様子見」するとイイですよ。

魚のサイズや種類にもよるのですが個人的な感覚としては、「ピチットお刺身美味しくなるシート」を使用した場合で…

・切り身なら30分から長くても1時間ほど
・柵なら2、3時間から長くても半日くらいまで

それくらいの置き時間が丁度良いと思っています。

オススメのピチットはコレ!

刺身に関しては、上記の通り「脱水し過ぎない」ことがポイントとなります。

であれば、低脱水タイプのピチットを使えばよい。低脱水タイプのピチットは「マイルド」や「ピチットお刺身美味しくなるシート」です。

特に「ピチットお刺身美味しくなるシート」は、使用例なども同封されていて、初めてのピチットでお刺身作りという場合には最適。

「ピチットお刺身美味しくなるシート」は低脱水タイプでお刺身にドンピシャ!

△「ピチット マイルド」も低脱水でお刺身に最適。ロールタイプで30枚入り。

お魚の生ハム風

「お魚の生ハム風」は、ピチットで包み長めの時間置いて脱水します。タイトル通りに生ハムっぽい食感が得られます。

△こちらは、後述する「ホウボウ」の生ハム風。

作り方

・魚の柵または薄切りにしたもの(厚みは好みで)を用意する
・塩もしくは、クレイジーソルトやマジックソルトなどを適宜振りかける
・ピチットで包んで冷蔵庫で保存
※薄切りにしたものを包むと水分が吸収されるのが早くなります。ちょっとずつ様子を見ながら好みの硬さにするのがグッド。

例:ホウボウ

頭を落として3枚に。切り身の骨は抜いておくといいです。

皮を引いた身にクレイジーソルトやマジックソルトをお好みで。

あとはピチットで包み、できればその上からラップやジップ付き袋で密封。冷蔵庫で1日ほど(お好みで)。

以上でOKです。お酒のおつまみにもピッタリ。寝かせる時間は1日程度でOKですが、薄切りにしてから包むのか、柵で包むのかによっても異なります。また、好みの歯応えもあると思います。数時間に一度、少し剥がして様子を見るのが一番!

「魚なのに生ハム!?」というギモンは、食べてみた時の食感が「ナルホド」と納得させてくれます。

しっとりした口当たりが、なるほど生ハムだ…と感じさせてくれるでしょう。

 

ピチットを剥がすと、脱水されたのが分かる。

溜まっている水分。生臭みと水分を吸収して保持。旨み成分は身肉に残るのがピチットの特長。

塩気が足りないと感じれば、盛り付け後に追い掛けしてもよし。野菜と一緒に食べると香りと食感が楽しめます。

流れとしては、魚をさばく、塩をふる、ピチットで包むだけです。あとは好みの時間で取り出して食べる、のみ。

色々な魚種で簡単に楽しめる

こちらは同じく生ハム風ですが「チダイ(ハナダイ)」を使用したもので、オリーブオイルを軽くかけた。塩だけでもイイですし、好みでオリーブオイルをかけたカルパッチョ風も良い。チダイに関しては水分が比較的多い魚なので、それを脱水してくれるピチットとの相性はよい。

マダイによく似るチダイという魚。関東では「ハナダイ」と呼ばれることが多い。

生ハム風に合う魚としては、比較的淡泊ながらほのかに甘味のある魚種を推します。

マダイ、ヒラメなどが代表格でしょうか。ほかタチウオなども生ハム風にする釣り人は多いですね。

△こちらはタチウオを生ハム風にしたもの。皮が気になる方は、さばいた段階で軽く金ダワシなんかでこすると取れます

最も手軽なのはスーパーのお魚で楽しむこと。

とはいえ、一般的なスーパーにあまり並ばない魚種を四季折々で楽しめるのが「釣り人特権」でもありますから、さまざまな魚種で試してみたいですね。

生ハム風を軽く炙るのもオススメ

タチウオ。左は生ハム風にしたもので、右側はその生ハム風を軽く炙ったもの。バーナーなどがなければフライパンで軽く焼いてもイイです。

また、各魚「生ハム風」にしたものを軽く炙るのもオススメです。水分や生臭みが取り除かれているからか、甘味を感じます。生ハム風からベーコン風へ(笑)、といった食感になるといえばよいでしょうか。

炙る時は縮むので、炙ることを想定している場合は少し厚めに切ると良いですよ!

オススメのピチット

筆者はレギュラータイプで作成しました。

高脱水タイプの「スーパー」も、好みによりありでしょう!

使用にオススメなピチットは、脱水力でいうレギュラーを基準に、水分をより少なくしたいなら「スーパー」でキッチリ水分を取るのも良いでしょう。

比較的しっかり水分を取りたいので、低脱水タイプはどちらかといえば不向き。

炙り

ホウボウの切り身(皮付き)をピチットで包んで1時間ほど寝かせたものを、バーナーで軽く炙りました。おろしポン酢、絶対オススメです(笑)。

刺身と焼きの間といいましょうか、「炙り」でもピチットの特長は活かされると感じています。

炙りたい魚をザックリ好みの大きさに切り、ピチットに包みます。2時間も包んでおけば、適度に水分が抜けて(もちろん生臭み成分も)、炙った時に、いつも以上にフワッと感が口の中で広がります。

3枚おろしにするような魚なら、半身は皮付き、半身は皮なしにしてどちらも1枚のシートでやってしまうのも手(ただしピチットにピチッと密着するよう、余裕を持った枚数にしておくこと)。

「簡単に美味しく」は正義だ!

いずれにしても、ピチットは超簡単に魚の美味しさを引き出すもの。これこそが最大の魅力であると思います。

また「包んで置く時間」や「包む素材の厚み」などを変えると、同じ魚でもその味は表情豊かに変化します。それを楽しむことができる。

ここが非常に面白いところで、釣り人であれば魚を釣り上げた瞬間から「さて今日は帰ったら、どうピチットを使おうか…」とニヤリとしちゃう!? そんな釣りの楽しみを一つ増やしてくれるアイテムでもあると思うのです。

とても簡単に魚の旨みを引き出すピチットは、皆さんの「魚食ライフ」を豊かにしてくれるのではないでしょうか?

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