三重・国崎沖で、スリル満点のタテ釣りが最盛期を迎えている。
そこで、9月のつりそく船釣りクラブの釣行会を国崎港から出船している、国盛丸で9月9日に開催した。

▲国崎の国盛丸
台風明けの出船ということもあり、ベイトが飛んでいないか不安の中での出船となった。
5時半に出船した国盛丸はおよそ20分ほどの航程で、国崎沖のポイントへと到着した。船長から「水深は37m、ベイトのタナは20~30mで」と指示があり、さっそくスタート。
魚探には、ベイトの反応が写っているが掛かりは悪い。
この日はテクニカルな状況かなと思っていたが、ポツポツながらもベイトが掛かるように。
しかし、ベイトは鈴なりにはならず、単発で掛かる程度。それでもしばらくすると、穂先が大きく震えたと同時に、ミヨシの人の竿が舞い込んだ。竿がしっかりと舞い込むのを待ってから、アワセを入れてやり取り。
ギュインと青物特有の力強い引きを楽しみながら、上がってきたのは、40cm前後のハマチ。
続いてほかの人もヒット。これはハマチよりも強く、トルクのある引きだ。焦らずやり取りして上がってきたのは、シオだった。
この日の主なベイトは、15cm前後のアジ。

▲当日は小アジがメインのベイトだった
ベイトが掛かってもしばらく本命が来ない時は、船長から「掛からんかったら、ベイト確保しといてよ。時合はくるから」とのアドバイスが。そんな船長のアドバイス通り、残り2時間ほどの時に、いきなりアタリが。ベイトが付けばすぐにヒットするような状況に。
しかし、この時にベイトの乗りは悪く、なかなか付かない。そんな中、事前にアジを釣って確保しておいた人は、それをエサにして仕かけを投入すると、ハマチやアコウなどが上がった。
中でも、つりそく船釣りクラブの宮定氏はアジだけでなく、ウリボーや小ダイなどもキープ。これが功を奏し、小ダイで40cm前後のアコウなどが上がった。
ビギナーでも楽しめるタテ釣りだが、概念に捕らわれることなく、さまざま引き出しを持っておくことで釣果にも繋がる。釣りは奥深いなと改めて感じた釣行だった。