魚種多彩に釣れて、しかも大型魚の強引が楽しめる。
そんな魅力的な釣りが落とし込み釣りだ。
今回、大阪・忠岡港の釣人家忠岡店の藤田船長から「今週は潮回りもイイよ」と連絡を受けて忠岡港へ足を向けた。
取材当日の釣り人は平日にも関わらず、12人乗船。
しかも、半分以上がレンタルロッドだと言うから、初心者、ベテランを問わない人気ぶりがうかがえる。
8時頃に出船し、最初のポイントの関空沖までは40分ほどで到着。
船長から「底から20mくらいまでベイトの反応あるよ」というアナウンス。
レンタルロッドの釣り人が多いこともあり、まずは釣り方を覚えてもらおうと、魚のサイズは小さいが釣りやすいポイントでスタート。
落とし込み釣りはベイトとなる小魚(イワシなど)を空針やフラッシャー付きの仕かけで掛けてその魚を青物やマダイなどに食わせる釣りだ。
朝イチはツバスが好調に釣れて、すぐに船中が賑やかになる。
しばらくすると右舷ミヨシの奥本氏の竿がギューンと引き込まれる。
軟らかい胴調子の竿でしっかりやり取りして上がってきたのはメジロ。

いきなりメジロを釣り上げた奥本氏
船中を回っていると「タモ入れしてー」という悲鳴が上がり、駆け寄ると海面まで顔をのぞかせていたのは58cmのヒラメ。

ヒラメ58cmを釣り上げた程氏
ここからはアタリが止まり、大きくポイント変更。船は友ケ島周辺を目指す。
友ケ島周辺はベイトの反応は濃くないもののアジ、サバ、カツオの反応がかなり濃い。
特にサバはかなり活性が高く正しく入れ食い状態で、最大5連掛けもあった。
釣り人と「ええサバですねー」と話していると船長から「ここのサバはムチャクチャ美味いんですよ。脂もノリノリでバツグンです」とのこと。
確かにお腹周りも丸々としていて脂がのっているのが丸分りといった感じだ。

サバは入れ食いになることもあった。このサバ脂ノリノリでメチャクチャウマい
釣況が落ち着いてきた13時過ぎ、親子で釣りに来ていた長本氏の竿が海面近くまで引き込まれる。

青物の引きは強烈
「ムチャクチャ重い」と話す長本氏。
ドラグが滑り一気にラインを出される強烈な引きを見せて上がってきたのは78cmの立派なメジロ。
その後もサワラ、メジロなどが好調に釣れて、16時前に納竿となった。

ゲストもサワラ、アコウなど豊富。
今から最盛期となる落とし込み釣り。強烈な大型魚の引きを味わいに、今すぐ出掛けよう。
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