
中嶋 優(なかじま ゆう) プロフィール
初代優勝者のチャンピオンロード
関西や東海に多く存在する海上釣堀。さまざまな海上釣堀で独自の釣り大会は開催されていたが、2023年に「関西つり堀KINGバトル」と銘打って、関西と三重の5ヵ所の海上釣堀で第1 回の大会が開催された。
5ヵ所の海上釣堀で予選が開催され、各予選から上位2名(全体で40名)が準決勝に進出。40 名で準決勝を行い8名が決勝に進み優勝者が決まるというもの。大会自体は魚種ごとにポイントが振られており、ポイントの総得点で勝者が決まる。
腕に覚えのある強者たちが各予選会に参加する中、私自身も腕試しのつもりで予選にエントリー。1回目の予選では、目の前で繰り広げられた熱い戦いに「勝ちたい」という思いに、スイッチが入るも予選通過ならず。
2回目の予選までは得点の高い「青物」を狙っていたが、どうしても総得点が伸びず、一発逆転の「青物」狙いから、コツコツポイントを稼ぐ「マダイ」狙いにシフトチェンジ。その甲斐もあってか、3回目の予選で2位になり予選突破となる。
淡路島にある「じゃのひれ」で開催された準決勝では抽選で前半と後半の釣り座が変わるシステムとなり(決勝も同システム)、前半の釣り座では「マダイ」狙いで25ポイントを稼ぎ後半へ。
前半だけのポイントでは高得点と思われるが、後半では釣り座による魚の偏りも影響し0ポイント(1度もアタリなし)で終了。前半の貯金分だけで、結果を待つことになる。
後半でポイントを稼いでいる方が目に入っていたため、焦りと諦めの中、表彰式となり、決勝へ進む8名が発表となった。8位から順に発表される中、6位タイが3名で得点24ポイントとアナウンスが入った。諦めていたこともあり、一瞬自身のポイントが24ポイントより高いのか低いのか分からない状況に陥るも、6位より上位であることを理解し、大声を出して喜びたい衝動にかられたが、平静を装い鼻の下を伸ばしながら次の発表を待つ。
4位タイは2名で25ポイントと発表があり、無事名前を呼ばれ4位で決勝進出を決める。
いざ決勝の舞台へ
決勝は兵庫県家島にある「水宝」で行われ、予選や準決勝で共に戦った多くの方からたくさんの激励をもらう中、「必ず優勝する」という強い気持ちで当日を迎える。いつも通りの釣りをいつも通りすること、誰よりも楽しむことを決勝のテーマとして、これまでの「マダイ」狙いを貫くことを決意。

出典:本多商店
本多商店より提供いただいた「火山」をベースに開始直後のモーニングラッシュを攻略。7尾の「マダイ」を釣り上げることに成功。目標としていたマダイ15尾の約半分を、モーニングラッシュで釣れたことで、気持ちが楽になり、周りのことを気にせず集中することができた。
モーニングラッシュ終了後からの、いわゆる「沈黙の時間」をどう攻略するかで勝敗が決まると感じていたため、ここからが本当の勝負。
ダンゴエサから黄色に染めたエビ、その後シラサエビとエサをローテーションさせながら、オモリを軽くしたり、ハリスを細くしながら沈黙の時間にマダイを追加することに成功。
前半終了の10時時点で、マダイ19尾と好ポイントで折り返すことができた。
ただ、この時点で私よりポイントが高いと思われる方もおられ、全く油断できない状況。 勝負の後半に向け、最後までマダイ狙いでやりきることを再度決意し、後半戦スタート。
幸運なことに、朝の釣り座抽選で前後半同じ釣り座を引き当てていたため、前半の好調さを維持しながらマダイを釣り上げていく。マダイ23 尾を釣り上げたところで、アタリが遠のいたため、エサを「二刀流」にチェンジしネット際を攻める。この時、ネット際にイサギの群れが見えていた。

二刀流
エサがなじむと同時に、細かいアタリが出て、狙っていたイサギを釣ることができた。
その後、立て続けにイサギを4尾釣り上げ、残り時間30分となった。
周りでは青物が釣れていたが、あえて青物は執拗に狙わず、マダイ狙いで最後まで攻め続けようと、シラサエビを底付近で誘い続け、終了を迎えた。この時点で58ポイント。
ホッと一息つきながらエサを回収しようとすると魚が食いついており、最後の最後にイシダイを追加。最終的に61ポイントで終了となった。表彰式では3位の発表、2位の発表と続き、ついにその時が来た。
「優勝 61ポイント・・・」とアナウンスがあり名前が呼ばれた。
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関西つり堀KINGバトルを初代王者として終えることになり、喜びと同時に2024年の関西つり堀KINGバトルは連覇を狙うことになる。
2024 年10 月6日 準決勝から今年の勝負が始まる。連覇を狙い、今年も「マダイ」狙いに終始したい。
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