
綺麗なキジハタが釣れた、とある日。
普段は夜釣りで狙うことが多いので、明るい時間帯にマジマジと見るのは珍しい。じーっと観察していると……お腹に「何か」が付いている。

動かないけれど、明らかに魚の一部ではない。ひじき?寄生虫?。 せっかく釣った高級魚。これ、食べても大丈夫なのだろうか?
不安になった記者は、写真を撮って魚オタクの編集部員に聞いてみることにした。 そこで明かされた、この奇妙な物体の「正体」と事実とは……!?
魚オタクの診断結果「それ、ヒジキじゃないよ」
早速、釣り上げたキジハタの写真を魚オタクの編集部員M氏に見せてみた。

参考画像:大型アオリイカを持ってご満悦のM氏
記者:「これ、お腹に黒い紐みたいなのが刺さってるんですけど……アニサキスとかじゃないですよね? 食べられる?」
M氏:「あー、これはアニサキスじゃないね。ズバリ、『イカリムシ(ヒジキムシ)』っていう寄生虫だよ」
記者:「イカリムシ……ヒジキ……!?」

参考画像:ひじき
M氏:「見た目が黒くてヒジキみたいだからヒジキムシって呼ばれたりもするんだけど、頭の形が『イカリ(錨)』みたいになっていて、魚の体表にガッチリ食い込んで寄生する甲殻類の仲間なんだ」

寄生虫と聞いて、テンションが下がる記者。しかし、気になるのは「せっかくのキジハタを美味しく食べられるのか」という一点のみだ。
で、これ食べても大丈夫なの?
恐る恐る「……これ、人間にも寄生する? 刺身で食べたいんだけど……」と聞いてみた。
M氏:「結論から言うと、食べても全く問題ないよ!」
M氏によると、このイカリムシ(ヒジキムシ)は、あくまで魚類を宿主とする寄生虫。アニサキスのように人間の胃腸に寄生して悪さをすることはないそうだ。万が一、間違えて口にしてしまっても人体への害はないとのこと。
どうやって取り除く?
とはいえ、気持ち悪い見た目のまま料理するわけにはいかない。どう処理するのが正解なのだろうか。
M氏:「処理は簡単。ピンセットやプライヤーで、根本からスポッと引き抜くだけでOK!」
頭がイカリ状になっているため、指で引っ張ると千切れて頭だけが魚の身に残ってしまうことがあるという。ピンセットなどで根元をしっかり掴み、真っ直ぐに引き抜くのがコツだそうだ。

無事にヒジキムシを取り除いた記者は、その日の晩、キジハタの極上のお刺身を堪能したのだった。
皆さんも、釣った魚に「謎のヒジキ」が付いていても、決して捨てずに美味しく食べてあげてくださいね!





















