【初心者釣り入門:Vol.4】やっときゃよかった…の前に! 簡単にできるスピニングリールの基本メンテナンス法

釣りを楽しんだ後に、必ずやって欲しいこと。

それはリールのメンテナンス! 手入れをしないと、リールに塩が噛んでダタガタ…。仕舞にはトラブルが起こってラインがグチャグチャになったり、切れてしまったり。

メンテナンスしてたら、まだ釣りができたのに…。やっときゃよかった…。そうなる前に、今回は、初心者の方でも簡単にできる、オイルを使った、スピニングリールのメンテナンス法を紹介します!

記者は結構なズボラアングラーですが、このメンテナンス法でトラブルなく使えているので間違いないかと。

必要な道具

■リール用オイル&グリス
■リールを乾かす際に使うマット、またはタオル
■綿棒、ティッシュ
■グリスを塗る細い筆(あれば)

オイルとグリスの使い分け

リールに使用する油には2種類あります。

1つはオイル。粘性が低くサラサラとしています。もう1つはグリス。粘性が高く、ドロッとしています。

グリスはボディ内部のギア周りなどに使用するので、簡単にグリスアップできないことが多いです。グリスは毎回注油する必要はなく、汚れてきたら古いグリスを取ってから、新たに挿すとイイですよ! グリスが注油されている場所にオイルを挿してしまうと、グリスを流してしまうことになるので注意が必要です。

今回は簡単にできるメンテナンスなので、ボディ内部まで分解することなくできるメンテナンス法を紹介します!

真水で汚れと塩分を洗い流す

まず最初に行うのは、水洗い。 釣行が終わったら、どれだけ面倒臭くても必ず洗いましょう! そのままにしておくと、塩ガミやサビの原因になり、最悪リールが使えなくなってしまいます。

洗い方は、まずはドラグを締めて、内部に水が入り過ぎないようにします。

しっかりとドラグを締める

次に、スプールを付けたまま真水を掛けて、全体を洗い流します。この時、お湯を使わず、冷水を使用しましょう! 内部のグリスが軟らかくなってしまうのを防ぎます。

洗い終わったら、マットやタオルの上に置いて自然乾燥させましょう。

各所にオイルを挿していく

乾燥が終わったらオイルを挿していきます! そうすることで回転が滑らかになって、部品同士が擦り減りにくくなり、サビの予防にもなります。

注油は少量でOK!

注油をする際は、少量でOKです。塗布する量が多すぎると、逆に巻き心地が悪くなったり、故障の原因になります。

最初にティッシュに軽く噴射し、ノズルに垂れた1滴を挿していく方法が簡単で確実なのでオススメ!

①ベールのラインローラーに注油

注油した後は、綿棒や輪ゴムを切ったものを使って回転させてオイルを馴染ませましょう。

②ハンドルノブにも注油

③ドラグキャップの内側にも

次はボディです。ドラグを緩めていくと、キャップが外れます。このキャップの内側グリスを薄く塗って、海水が侵入しないようにします。

筆がない人は綿棒でもOK

④メインシャフトに注油

ドラグキャップを外すと、スプールが外れるようになります。スプールを真上に引っ張りましょう。
外すとメインシャフトと呼ばれる軸が見えます。そこにオイルを注油します。

⑤ハンドルの付け根に注油

最後にハンドルの付け根オイルを注油します。反対側も忘れずに!

ハンドルを回して、全体のオイルを馴染ませたらOKです!

注油は慣れれば10分もかからないので、1~2回釣行を目安にメンテナンスしましょう。

オイルがない…そんな時は

遠征先なんかでは、オイルなんか持っていかないこともしばしば。

そういう時は水洗いだけでも、最悪OKです。焦ることはありませんので、お家に着いて、ひと眠りしてからオイルを挿しましょう。

 

今回は初心者も簡単にできる、スピニングリールのメンテナンス法を紹介しました。

メンテナンスをしていても不具合が出た場合は、内部に異常がある場合が多いので、釣具屋さんに相談して、メーカーのオーバーホールに出すことをオススメします。

釣具を大事にして、共に長く、釣りを楽しんでいきましょう!

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