竹村勝則 プロフィール
大阪・泉南 深日港
深日港の赤灯波止は、道の突き当たりと、その手前に車が数台止められる。トイレは港内入口にある。電車釣行も便利な所。
赤灯波止の釣り場は、道の突き当たりから右に入っているテトラ帯と、曲がり角から北へ伸びる赤灯波止の左側。
赤灯波止の左側一帯の足下は、まだワカメが多いので、魚の取り込みには要注意。
紀州釣りのチヌと、ヌカ切りのグレポイントは、赤灯波止の先端手前から真ん中辺りにかけて。
半夜釣りには足場はよくないが、テトラ帯がポイント。このテトラ帯ではチヌ、グレのフカセ釣りもできる。ただし、エサ取りのフグとスズメダイが多い。
今回はチヌを狙って出発
雨後の陽気に誘われて4月10日、深日港の赤灯波止へ行った。
現地着が10時頃になったが、好天気なのに釣り人は少ない。海を見ると沖は青いが、手前は水潮模様。前日にかなり降ったようである。
水潮でもチヌは釣れるだろうと、当日は紀州釣りで狙う。
いつもなら平日でも常連が1、2人はいるのだが、このところヌカ切りのグレが不調らしいので、誰もいない。場所は選び放題なので、波止の真ん中よりやや先端寄りに釣座を取る。
紀州釣りのダンゴは、マルキユーの「ウキダンゴX」1袋に、アミエビ約1kgを水分少なめに練る。サシエは、「くわせオキアミスペシャル」と、「食い込みイエロー」。
波止際一面にまだワカメがいっぱいで、大物を掛けたら取り込むのが大変だと、釣る前からいらぬ心配をする。
当日は大潮で、潮は下げてきている。
竿3本ほど前方で水深は4ヒロほど。グレと違ってチヌ狙いなので、エサは少しハワせ気味にタナ取りをする。
午前中は北寄りの風がソヨソヨと吹き、少し肌寒いぐらいだが、午後は暖かくなって、よい釣り日和。釣り人も1人、2人とやって来た。
ダンゴを1袋使ったが、エサを取られなければ、アタリもない。
2袋目のダンゴを練った15時過ぎ、潮が上げてきた。夕方の時合に期待できそうだ。
潮がゆっくりと右へ流れるようになった15時20分頃、ダンゴが割れてウキが流れ出した途端、ウキがほんのわずかにスッと入った。
今日、初のアタリだ。待ってましたとばかりに大きく合わせると、大物ではないが、心地よいチヌの引き。
足下のワカメに引っ掛からないようにチヌを浮かせてタモにすくったのは、ちょうど30cmのチヌ。その後すぐに25cmのチヌがきた。
この2尾で時合は終わったが、狙いのチヌがきてホッとした。
この後、あまりの好天気に、このまま帰るのはもったいないと、半夜釣りをすることにした。
タナは約1ヒロで、アミエビを上撒きして、仕掛けを入れる。
ポイントは道の突き当たりから右へ入っているテトラ帯。このテトラがなくなる少し手前の、足場がよさそうな場所で竿を出す。
18時頃から釣り始めると、すぐに18cmぐらいのアジがきた。アジが回ってきたなら数尾は釣れると思ったが、アジは1尾だけで、アタリが止まった。
電気ウキがよく見えるようになった頃、ウキをジワーッと押さえるアタリがきた。
合わせると、予想外の強引で左右に走ったり、突っ込んできたり。5.4mのコイ竿の調子なので、楽に対処でき、予め用意しておいたタモですくったのは、30cmほどのグレ。道理でよく引くはずだ。
グレが走り回って暴れたので、その後はアタリがなくなった。
そこで、少し場所移動。アミエビのマキエをしてから竿を出すと、しばらくしてからジワーッとウキが入る。
合わせると、またグレだった。同ポイントでグレの20~25cmが3尾もきた。
アタリが止まったので、また場所移動。
マキエを打ってすぐに、ウキがスーッと入る。これは20cmのメバルだった。入れ食いで2尾目(18cm)のメバルがきた。その後、アタリが止まった。
いつもならガシラがよく釣れるのだが、ミニガシラが3尾きただけで、良型は姿を見せなかった。当夜は早めに納竿したが、グレ4尾、メバル2尾、アジ1尾の釣果だった。