【関西のワカサギ生情報】年間通してワカサギ釣りが楽しめる! 型狙いはこれからの時期がオススメ、数釣りが楽しめるのは、実は…

寄稿:檀野彰

檀野 彰(だんの あきら) プロフィール

ワカサギ釣り歴16年。ワカサギ釣りのホームグラウンドは長谷大池、生野銀山湖。得意な釣り方は底フカセ。ワカサギ最高釣果は生野銀山湖での456尾(現、生野銀山湖記録ホルダー)と青野ダムでの約600尾。ワカサギ釣り以外に好きな釣りは船釣りで、一級船舶免許所有。

兵庫・丹波 長谷大池の状況をお届け!

長谷大池は、農業用ため池に浮き桟橋31基及び、ワカサギドーム2基を備えた、ワカサギ及びヘラブナの釣り池です。水深は3~10mで、池上流から下流に向かって緩やかに傾斜しています。

桟橋指定でワカサギ釣りエリア、ヘラブナ釣りエリアの区域分けを行っています。

長谷大池のシーズンパターン

今回は、長谷大池の1年を通した傾向をお伝えしたいと思います。

関西方面のワカサギ釣りは、一般的に10月頃から3月末頃までが釣期ですが、長谷大池は年間を通してワカサギ釣りが楽しめます。

8月頃が数釣りの好期

春に孵化した稚魚が釣り対象の5cm前後に成長する8月頃が数釣りの好期で、平成2年7月23日は960尾、平成3年8月15日は700尾の釣果が出ています。

サイズは5cm前後と少し小型ですが、数釣りを楽しむのは8月頃がオススメです。

秋は中層を回遊するワカサギ狙いで100~200尾、冬は底に回遊するワカサギ狙いで30~100尾、春も水温が上昇するまでは30~100尾釣れます。

時期によって釣れるサイズ、ポイントなどが異なる

釣期によりワカサギのサイズ、釣れる場所、釣り方が異なります。

長谷大池では、8月頃に釣れるワカサギは5cm前後、10月頃は7cm前後、12月頃は8cm前後、3月頃は10cm前後です。

2年物は12cm前後、まれに3年物の14cm前後のワカサギが釣れます。

釣れる場所と釣り方ですが、夏場は池の水温が上昇し、ワカサギの生息限界の30度近くになることもあり、池の中でも水温の低い深場と川水が流れ込む桟橋周辺にワカサギが集まり、ポイントとなります。

狙うタナによって仕かけがかわる

このため、釣り方も集まった群れ狙いが中心になり、6~10gの重めのオモリで広くタナが狙えるロング仕かけ、小型ワカサギのため、針は0.5号程度を使用します。

秋になると中層に回遊する群と底に回遊する群れ狙いとなり、どちらの群れを主に狙うかによって仕かけがかわります。

中層は幅広くタナを狙えるため、ロング仕かけ、底は短い仕かけが有利です。

冬になると、底付近かベタ底狙いが主になるので、短めの仕かけがオススメです。

ワカサギ釣りのタックルを紹介

それでは、今回はワカサギを釣るためのタックルの基本を紹介したいと思います。

まず竿ですが、ワカサギ専用竿が基本で、波止の小物竿ではアタリが取れません。

先調子、胴調子、どちらでも釣れますが、調子によって合わせの方法が異なりますので注意が必要です。

リールは水深10m程度の当池では、手巻きリール、電動リールどちらでも可能です。

道糸はPE0.2~0.3号程度がよいと思います。

魚群探知機からしっかり情報を得る

次にオモリですが、魚群探知機に映る群れを見て、適合するオモリを使用することが前提です。

魚群探知機ですが、今一度、見方についておさらいしたいと思います。

スマホの電波強度のような縦線が連続表示されるのはノイズで、魚探感度を下げるか、周波数を変更すれば消えます。

浮遊ゴミなどは横線、ヘラブナが出す気泡などは浮き上がるので斜め線で表示されます。

また、ヘラブナは太い線で表示され、線上部が緩い円弧を描いていますのでよく、見れば分かると思います。

細い線はワカサギのことが多く、上下にタナをかえて泳いでいる、もしくは、活性の高いワカサギになります。

数を上げるには、この活性の高いワカサギを狙うのがポイントです。

魚探に映る反応に、正確にタナ合わせして、誘い上げれば、アタリがでることが多いです。

フィッシュマーク表示では、表示自体が邪魔して正確なタナ合わせができないので、通常表示がよいと思います。

誘いが最も重要

そして、誘いはワカサギ釣りの最も重要なポイントです。

ひと昔前までは、タタキ台の上に竿を置いて、トントントンとする誘いが多かったですが、これだけでは普通並みの釣果になってしまいます。

手持ち竿で、聞き上げ、誘い上げ、跳ね上げ、落とし込みなど、いろいろな誘いを駆使して攻め続けてください。

アタリも、本アタリのブルブルアタリだけでなく、穂先に違和感があるもの全てアタリとして、小さくシャープに合わせてみてください。きっと、釣果につながると思います。

最後に、ワカサギ釣りは仕かけがシンプルなため、簡単に釣れると思われがちですが、実は非常に繊細でテクニカルな釣りです。

私見ですが、ワカサギ釣りは①に場所②にエサ③に腕(テクニック)だと考えています。

また、アタリを待つのではなく、自らだすもので、置き竿では釣果は期待薄です。

手持ち竿で攻め続けると、ハラハラドキドキの連続で、時間の経過も忘れることでしょう。

攻めの釣りで釣果アップを目指して、ワカサギ釣りを楽しんでみてください。

アクセス

 

■交通…舞鶴若狭道の春日インタで降り、すぐを左折。最初の信号を左折して道なりに進み、舞鶴若狭道の高架をくぐって、国領信号を右折すると長谷大池への案内板がある。

■期間…通年

■料金…1日1800円。ワカサギ用レンタル道具一式1000円。エサ、仕かけ常備。

■公式ホームページはこちら

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