アジやタイ、根魚などの美味しい魚が釣りたいならコレ!! ビギナーもバッチリ釣れる【アジ五目】のハウツー&キモ

凪の日が増えてきた若狭湾では、アジを主体とした五目釣りが面白い季節になってきました。

大衆魚ながらも美味で人気のアジが数釣れるほか、マダイやチダイなどのタイ系の魚、ガシラやオニカサゴなどの根魚、さらにはサバやイワシと魚種多彩。

しかも釣れるアジは30cm前後の良型を主体に、40cmオーバーの大型もまじる釣れっぷり。

タナは底なので、難しいタナ合わせも不要で、誰でも簡単に狙えるのも魅力です。

そんな【アジ五目】で釣果を確実なモノにするためには、「基本とキモ」を覚えておけばバッチリ。

この春は若狭湾で、美味な魚が釣れるアジ五目を堪能してみてはいかがですか?

アジ五目の釣り場

若狭湾で五目釣りを行うエリアはいくつかありますが、今回は京都府の舞鶴沖を紹介します。

舞鶴沖のアジ五目釣りのポイントは、広大にあります。

季節によって深場や浅場、魚礁や天然礁などをその時に適したポイントを狙っていきますが、訪れた4月上旬はまだ水温が低いこともあって、冠島よりも沖に位置する水深88mのやや深場を狙いました。

▲右に見えるのが冠島、左は沓島

メインターゲットとなるマアジのタナは底で、オモリが着底すれば、根掛かりや周りの釣り人とオマツリしない程度に50cmほどオモリを浮かせるだけです。

使用する仕かけの全長が長いので、たったこれだけで下針にはアジのほかに根魚などが、上針にはウマヅラハギやチダイ、サバ、ムロアジなどが、フォール中や巻き上げ中の宙層ではウルメイワシが、時間帯によってバタバタっと鈴なりで掛かってきます。

タックル&仕かけ

73調子の船竿に小型電動リールが◎

タックルは、使用するオモリが80号なので、船竿50号程度でOK。長さは短めの2㍍クラスが扱いやすいです。

竿の調子は、食い込みや、やり取りを考えて、73調子がベター。より食い込みのよさと、魚の引き込みに対しての曲がり込みを求めるなら、64調子もよいです。

リールは、水深がある(当日は90mライン)ので、小型電動リールがベスト。

ラインはPE2~3号を200mほど巻いておきましょう。

ハゲ皮付き胴突きサビキにオキアミ刺し

仕かけは、市販の胴突き仕かけ。

チヌ針5号前後にハゲ皮が付いているアジ、マダイ用の5、6本針を用意します。ハリスは5、6号が標準。このぐらいの太さがあれば、ゲストのマダイや青物などの大物が掛かっても安心です。エダ間は1~1.5m、エダは40~50cmを目安にするとよいでしょう。

エサはマキエ、サシエともにオキアミを使用します。

▲オキアミの刺し方の一例

マキエカゴは調整窓が付いたオキアミ用で、活性に応じてマキエの出具合を調整しましょう。

マキエは出やすいように、詰め過ぎずに7、8分目ほどにします。

また、同じポイントでガシラやオニカサゴなどの根魚も釣れるので、サバの切り身や冷凍イワシなどを持参して、下針に付けるのもありです。訪れた日は、ガシラやオニカサゴがこれらにエサで上がっていました。

▲サバの切り身を下針に付ける

針数が多く、仕かけの全長が長いので、船に仕かけを上げている時に絡まないように、針を固定するマグネットシートは必ず持参したいアイテムです。

釣り方&キモ

釣り方の基本は、仕かけを底まで落としてマキエを撒き、底からチョイ上げてアタリを待つだけです。

オマツリしないように、必ず底を切って待つ

仕かけを入れれば、底まで下ろします。

この時、潮でラインがナビくなら、スプールに指を当ててテンションを掛けながら下ろし、周囲のラインと被らないように気を付けましょう。

着底すれば、糸フケを取ってオモリが底を切る程度に巻き上げます。アジのタナは底なので、50cmほど上げるとよいです。

タナが取れれば、竿を大きくシャクってマキエを撒き、アタリを待ちます。

1、2分待ってアタらなければ、再度マキエを撒きます。

それでもアタらなければ、回収して手返し。

手順はたったコレだけです。

釣り方でNGなのが、オモリを底に着けておくこと。

乗合船では、オマツリを避けるのが、釣果を伸ばすコツです。

オモリを底に着けておくと、仕かけがフケたり、船が振ってオマツリしたりするので、必ず底は切っておきましょう。

掛かれば、追い食いを待たず、即巻き上げる

今回乗船した、西舞鶴・せきおう丸の田中史郎船長曰く、「アタリがあれば、即巻き上げる」。

ただし、始めの数秒間(5~10秒)は、手でゆっくりと巻きましょう。こうすることで、追い食いのチャンスも生まれます。

最初のアタリがでてから、そのまま追い食いを待つ人もいますが、これは先に掛かったアジが外れやすくなり、手返しの効率も悪いそうです。1尾ずつ確実に釣る、を意識しましょう。

すぐにスローで巻き上げを始めても、当日は何度もダブルやトリプルなどの連で掛かってきていました。

ドラグは緩めに調整、一定の中速で巻く

巻き上げ時は、電動リールの中速で巻き上げます。

波気があれば、テンションがかわらないように注意しましょう。

時おり、慎重になり過ぎてスローで巻き上げる人もいますが、これは針穴が広がりやすくなるのでNG。ドラグは緩めで、波で船が持ち上がった時に、巻き上げが止まる程度がオススメです。

アタらなければ、誘い&手返し

しばらく待ってもアタリがなければ、誘いを掛けるのも有効な一手です。

竿で大きく誘い上げていき、ゆっくりと元の位置に戻す、これだけでも魚へのアピール度は高まります。

また、エサが取られていると食いが悪いので、サシエの有無の確認も兼ねて、2、3回マキエを撒けば手返しをして効率よく釣っていきましょう。

 

以上が【アジ五目】釣りのハウツー&キモです。

覚えておけば、誰にでもできる簡単なことなので、ぜひ実践してアジをメインとした美味な魚たちをゲットしてください。

ビギナーでも楽しめること間違いなしのオススメの釣りです。

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