【2024 明石の船タコ「傾向と対策」】今季の展望とルール改正について

寄稿:和田勝也

和田勝也(Wada Katsuya) プロフィール

ジギングやマダコ釣りをはじめ、瀬戸内の釣りに精通する、現在の明石タコエギブームの火付け役的存在。マルキユー・フィールドスタッフ、墨族オクトパッシングスタッフ、アルファタックルフィールドスタッフ、アシスト工房代表

前回は、船タコの歴史などを振り返りましたが、今回は2024年に新たに加わるルールと、今シーズンの展望について、紹介します。

2024年シーズンの展望

まず、昨シーズンまでに明石市漁業組合連合会遊漁船業代表者部会より発表されている、釣り人へ対してのルールは…

①使用するタコエギの数は2つまでとする
②カエシの付いている針はカエシをつぶして使用する
③全周針については、針が180度までとする
④2段、3段の針は使用禁止(1段のみ可とする)

以上、大まかに上記の4点でした。そして、今シーズンから新たに加わるルールとしては…

⑤エサの使用は禁止とする
という点になります。

⑤が追加となった主な理由としては、当該地域で操業するタコ釣り漁師さんたちは、エサを使用していないということが挙げられると思います。

そちらに倣って歩調を合わせましょう、ということだと思います。

アジやラードなど、これまでよく使われていたエサ類は総じて禁止で、同様にエサと捉えられる食品類を使用することも禁止となります。

また、一部の釣り人が使用していたバターなどは、エサが禁止という解釈よりも、船ベリなどに残った脂分が付着することにより、釣り人や船長が滑ってケガをする事象が多発しており、危険回避のために使用を控えた方がよいでしょう。

従って、エギに塗布するものの中でも、スプレーで脂分のキツいものは使用を控え、スタンプや刷毛などで塗布されるものに関しては、脂分のキツくないものは、遊漁船やほかの釣り人に迷惑の掛からない範囲での使用に留めましょう。

その辺りは、エサの使用可否と危険性の問題とを混同せずに、きちんと分けて考えた方がよさそうです。

そのほかのものに関しても、各遊漁船において個別のルールもあると思いますので、あやふやなものに関しては、予約時に船長にきちんと確認してから、使用することをオススメいたします。

また、引き続き「タコマイレージ制度」も継続して行われると思いますので、100g以下のマダコはもちろん、それ以上でもリリースできるマダコは積極的にリリースし、資源保護にも努めたいですね。

今シーズンに注目アイテム

今シーズンの注目アイテムを紹介。蛸墨族から新たに発売される2.5号サイズのエギ。スッテなどスモールシルエットのルアーの使用時に感じていた、抱きのよさと、抱いてきた時の胴体への掛かりのよさを、蛸墨族2.5号に落とし込みました。また、スッテに比べて圧倒的にバランスがよく、針が上を向くことで、アタリとそれ以外の異物とを判別しやすくなります。

アシスト工房からは、蛸墨族ONBUに乗せて使う和田虫、和田虫スリムに新色が加わります。魚肉ソーセージカラーと、シャインマスカットカラーの2色。自信作ですので、こちらもぜひ、ご利用いただければ幸いです。

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