初夏の風に肌も汗ばむ時期となり、海水温も上昇して岸からのキス釣りが面白くなってきた。
そこで、メッカである福井県高浜町へ。
現地到着がすっかり明るくなった7時過ぎ、若宮海水浴場の西にある小さな浜へ入る。
早速、タックルを用意。投げ竿はプロキャスターAGS30号、リールはトーナメントサーフ45、キス針6号の7本針に、石ゴカイを刺して軽くキャスト。
当日は梅雨の合間の絶好の釣り日和。
しかも多少波もあり、最高のコンディション。
これは釣れそうと、期待を込めてサビくと、すぐにプルン、プルン、プルルン、と心地よいアタリが連発。
わくわくしながらリーリングすると、キスの13~18cm級が7連のパーフェクト。
狙い的中と、思わず口元が緩む。
次は1尾小さなガッチョが釣れたが、それでも6連と、確実に爆釣モード。
それなら1投多魚方式を成立させようと、12本針の仕かけに交換。
魚の活性も非常に高く、エサも針いっぱいでキスが乗ってくるので高速サビきに徹すると、次は何とキスが11連と、ウハウハ状態に突入。
西側の西三松方面には点々とキャスターの姿が見えるが、ここは貸切状態なので、独り占めできる。
ただ、好事魔多し。魚影が濃いのでヒラメやマゴチなどのフィッシュイーターも多い。
ガッツンと大アタリでキスを頭だけにされたり、数釣れている仕かけをモトスごと引きちぎっていく大物もいる。
仕かけが細いので、仕方がないが悔しい。
それでもキスの数が多過ぎるのか、アタリは止まることなく、パールピンクに輝くキスが満艦飾のようになる。
10時頃には気温もどんどん上昇し、真夏のようで汗が流れる。
初めのうちは15~18cmの良型もまじったが、ここは水深が1m前後と浅いので、やはり時間が経つと、小型やガッチョが多くなってきた。
そこで「キスは足で釣れ」と言われるように、少しずつ移動しながら探ると、また快調に釣れだしてきた。
どんどんクーラーの中はキスで埋まっていく。
結局、昼過ぎにエサ切れで納竿となったが、キスを数えてみると、何と207尾の大爆釣となった。
京阪神からは舞鶴若狭自動車道の大飯高浜ICで下り、県道16号を北上して約10分。JR小浜線の若狭高浜駅下車、北へ徒歩約10分。
【三木市 松尾幸浩】